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    unhkiss

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    #若トマ
    youngThomas
    #原神BL
    genshinBL
    #R-18

    雨の日に青姦する若トマしとしと、しとしとと、外では細い雨が降っている。銀色の針によく似た雨だ。静かな雨音は聞いていて気持ちがいい。波立っていた心がゆったりと落ち着いていくのを感じる。
    先ほどまでトーマと綾人は紺田村に滞在していた。どうしても綾人が紺田村に出向かなければならない用事があり、トーマは彼の供として同行した。
    用事が滞りなく終わり紺田村から神里屋敷に帰る途中、にわか雨が降り出した。トーマがこれはいけない、と思ったときには既に手遅れだった。雨脚は一気に激しさを増した。綾人とトーマは道を外れて、ひたすらぬかるむ土の上を駆けた。
    切り立った崖下に洞穴があるのを見つけると、綾人は迷いなくその中に飛び込んだ。凶暴な魔物の住処かもしれないのに。自分の強さに自信があるからできる所業だ、さすがは若。と、トーマは彼の背中を追いながら感嘆した。
    ヒルチャールやスライム、トリックフラワーの群れくらいなら襲われても造作なく返り討ちにできるという自信が綾人にはあり、それだけの腕もある。向こう見ずな行動のように思えるが、トーマは綾人の才覚も判断力も信用している。だからこそ迷いなく彼のあとを追って洞穴に飛び込むことができた。
    トーマの心配は杞憂に終わり、洞穴に魔物の気配はなかった。ここなら安全に雨宿りができそうだ。

    「……ずいぶん小降りになってきたね。雨が止んだら出発しよう」「ええ、そうしましょう」

    外の様子をうかがっていた綾人が言う。トーマは静かにうなずいた。

    「座ろうか。体力を温存しておこう。万が一の事態が起きないとも限らない」

    綾人は服が汚れるのも構わず、地面に腰を下ろした。岩壁に背を預け膝を抱えて座り込む。トーマは綾人の隣に腰を下ろし、眉間にしわを寄せて頭を下げた。

    「申し訳ありません、若。俺がもっと天候に気を付けていれば、こんなことには」
    「これはお前の不手際ではないよ。私たちは七神でもなんでもないのだからね。天候を操るなんてどだい無理な話だ」

    綾人が薄く微笑んで言う。彼のすらりと伸びた指先が伸びてきて、トーマの頬をなぞる。トーマは思わず息を詰めた。彼の動きから目が離せない。

    「お前がそんな顏をするところを久しぶりに見た気がするよ」

    綾人が親指の腹でトーマの唇を撫でてくる。トーマは蛇に睨まれた蛙のごとく動けなかった。今の綾人からは夜の匂いがする。しかしこんなところで肌を重ねるなど、品行方正を笠に着て歩いているような綾人のやることとは思えない。

    「っ……お戯れはやめてください、若」
    「おや、心外だなあ。私は真面目にお前を愛でようとしているのに」
    「ですが、こんなところで、だなんて……万が一誰かに勘付かれてしまったらどうするんです」
    「そのときはそのときだ。口封じのやり方なら、いくらでもあるからね」

    さらりと言ってしまえるのが綾人の怖いところだ。視界に暗い影が落ちて、綾人が唇をトーマの唇に重ねてくる。彼の涼やかな瞳に宿るほのかな熱にトーマの頬はじんわりと朱色に染まった。

    「…………トーマ」

    湿り気を帯びた吐息に体の芯がぞくりと震えた。肉欲に火がつく。じわじわとあぶられる。最近はお互いに忙しく、恋人らしい触れ合いはほとんどしていなかった。
    ふいに訪れた二人きりの時間を綾人が好機ととらえる気持ちもわかる。だがここは外で足場も不安定だ。ためらっている間に綾人はトーマが腰から提げている草摺を外し、肌着の裾をたくし上げていた。

    「ん……さむっ……」

    素肌が外気にさらされる。トーマがぶるると身震いすると綾人が口角を持ち上げて微笑んだ。

    「すぐに熱くなるさ」
    「またそんなことを言って……あ、んっ」

    さす、さすと絶妙なさじ加減で親指の腹が両方の乳首を撫でさする。それだけで頭の奥がじんわりと痺れていく。

    「んっ、んっ」

    トーマは上着の襟首を噛んで必死に声を抑えようとする。もしかしたら誰かが洞穴に入ってきて、自分たちを目撃するかもしれない。自分のあられもない声が聞かれてしまうかもしれない。そう想像するだけで恥ずかしさで死にそうになる。

    「あ、はう、う、ぁ、あ、んっ」

    綾人と体を重ねるようになってから、トーマの乳首は立派に性感帯として機能するようになってしまった。乳も出なければふくらみもない薄く平たい自分の胸を触って何が楽しいのだろうと初めはずっと疑問に思っていたのに。
    今だってそうだ。綾人に少し触れられただけでトーマの乳首はぷっくりとふくらんでいる。

    「……美味そうだ」
    「ぁ、ぁ、っぁあ……!」

    ぐりぐりと片手で左の乳首を推し潰しながら、綾人の舌先が右の乳首をなぞる。熱く濡れている舌が執拗に乳輪を辿る。そのくせまったく乳首には触れてこない。もどかしさしかもたらしてくれない愛撫は拷問にも等しい。
    トーマの陰茎は既に勃ち上がり、透明なしずくをあふれさせている。綾人に触れられる度、ぞくぞくと甘い電流が脳天から爪先まで駆け抜ける。腰がはしたなく揺れるとしずくがぽたぽたと落ちて、地面に黒い染みを作った。

    (――なめて、ほしい)

    トーマは無意識の内に自分から胸を綾人の顔に寄せていた。綾人がにやりと笑って果実のような突起を口に含む。

    「ふあっ! あぁ、あ!」

    待ち望んでいた熱と刺激にトーマは思わず口から襟首を離してしまった。声が岩壁に跳ね返って反響する。自分のものとは思えない甘く媚びたような声音に頬がカッと熱くなった。ぐつぐつと血液が煮えている。脳味噌がゆだっている。

    「下に触れるよ」

    綾人が許可を出す前にトーマが後孔に触れてくる。食いしばった歯の隙間からハアハアと荒い吐息が漏れ聞こえる。それだけ余裕がない証拠だ。トーマは思わず綾人の顔を見つめた
    。綾人はトーマに対して常に優しく紳士的だ。それは体を重ねているときも変わらない。トーマに負担をかけないよう、綾人はいつも時間をかけて丁寧にトーマの心と体を解きほぐしていく。
    我慢するのは辛いはずなのに、そんな様子は欠片も見せない。その綾人が今は苦しげに呼吸を荒げている。綾人は思わずトーマの手に触れていた。綾人が弾けるように顔を上げる。

    「……若の好きなように動いてください。……こんなときまで我慢をしなくてもいいんだ。若のことを肉欲に溺れるただの男にできることが、俺は嬉しくて仕方がないんです」

    小首を傾げて微笑む。綾人が目を瞠る。自分の言いたいことは確実に伝わったらしい。

    「すまないっ」
    「っ……!」

    綾人の指がずぶずぶと入ってくる。トーマは思わず息を詰めた。綾人に何度も何度も拓かれたこの体はたやすく彼の指を呑み込んでいく。媚肉がもっと質量のあるものを欲しがって、彼の指を締め付けるのがわかる。
    指はあっという間に三本に増えた。三本の指がばらばらに動き、ぐちゃぐちゃと、ぐちゅぐちゅと精液をかき混ぜる。隘路を割り開く。

    「トーマ、トーマ」
    「あっ、んぅ、あんっ……どう、しました、かっ」
    「お前に馬乗りになったら、体に傷がつくかもしれない」
    「だから?」
    「私の上に乗れるかい?」
    「えっ……?」

    ――今、なんて。そう言おうとした瞬間、トーマの視界がぐるりと回った。綾人がトーマの腰を持ち上げて地面に寝転がったのだ。腰を持たれて固定されているため、綾人はトーマの腹にまたがるような形で座り込むしかない。
    綾人のがちがちに硬くなった陰茎がトーマの腹にこすれる度にぴくぴくと震えている。

    「そのまま腰を持ち上げるんだ」
    「こ、こうですか……?」

    普段の自分であれば恥ずかしくてこんな真似は絶対にできない。けれど。理性はもうどろどろのぐちゃぐちゃに溶けていて。脳味噌は使い物にならなくなってしまっている。さっきから一度もトーマは達していない。
    この体を貫く灼熱が一刻も早く欲しくて欲しくてたまらなかった。トーマは考えることを放棄して綾人に言われるまま腰を持ち上げた。ぷるぷると太股が震えるが、踏ん張って耐える。

    (いきたいいきたいいきたいいきたい……っ!)

    早く快楽の高みへと自分をいざなってほしい。今トーマが思うことはそれだけだ。

    「――挿れるよ」
    「い……い……いいう……っ、ぅっあ、ああ!」

    綾人が自身の陰茎に手を添えて角度をつけてくれる。トーマは太股の力をわずかにゆるめた。雁首が縁とこすれる。一番太いところをなんとか呑み込んで、ゆっくり、ゆっくり腰を下ろしていく。

    「ぁあぁ、ぁは、あ、はっ……!」

    やがて綾人の陰毛が股間に触れる感触がした。なんとか全部入ったらしい。トーマは指先で脂汗をぬぐった。しかし――。

    「ひあっ!? あ、あぁ、あ、あ、あっ!」

    ずちゅん! と思いきり突き上げられて視界に火花が散った。

    「や、あ、あ、や、とまっ、わか、一度、とま、ぁあ……っ!」

    悲鳴にも似た嬌声をあげながら涙目で訴える。だが綾人は苦しげに顔をゆがめながら「すまないっ」と謝るだけで、動きは止めてくれなかった。(若は本気だ)めちゃくちゃに容赦なく抱き潰されてしまう。トーマは思わずぞっとした。
    綾人の体力は怪物並みだ。今までは綾人が手加減してくれていたから、なんとかなった。けれど今回ばかりは我慢が利かないと綾人の瞳が訴えてくる。

    「いああ、いあ、ぁ、ぁ、っぁああ!」

    しとしとと雨の音が聞こえる。ぐちゃぐちゃと聞くに堪えないみだらな水音が響く。綾人がむちゃくちゃに腰を振りたくる。トーマは甘美な快楽に酔いしれながら自身の死を覚悟した。
    結局3回も精を吐き出し、トーマが白目をむいて気絶するまで綾人の動きが止まることはなく。気を取り戻したトーマは体中についている歯型を確認し、平謝りする綾人の声を聞き流しながら、病みつきになってしまったら困るなあと頬を掻くのであった。
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