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    omusub1_5656

    ☾︎.*·̩͙ 成人済夢女☾︎.*·̩͙  好きなように書いてます
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    omusub1_5656

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    マ.ロリ.クから💌
    出.産シ.リーズmykの前.後のお.話です。

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    佐野万次郎の幸せ「首領、終わりました」
    部下の声にはっとして顔を上げる。
    目の前には先程まで生きていたであろう人間が横たわっていた。
    「片付けろ」
    そう言い残して迎えの車に乗り込んだ。

    梵天は大きくなった。
    大きくなるにつれ自分の体に変化があることにはもうずっと前から気付いてた。
    まともな食事も受け付けない、ぐっすり眠ったのはいつだったか…
    三途に眠剤をもっらたけどろくに効かないから1シート全部飲んでキレられたのを思い出した。
    あのまま眠れていたら死ねただろか…
    そういえば下半身も反応しなくなった。
    この若さでEDってやつか?笑えるな…まあそういう欲求もとうの昔に消え失せたのだが。
    自分の目的はあくまでもみんなを、東卍のみんなを守ることだ。
    自分の体がどうなろうが、もうどうでも良かった。

    なんて思っていたのも数年前。
    たまたま仕事で会った女に一目惚れをした。
    それに気付いた蘭が任せな〜とその女を拉致してきた。
    最初こそ怯えていたが次第に打ち解けていき今ではあの梵天のボスに怒れる唯一の人間となった。
    「万次郎!またたい焼きしか食べてないでしょ!?オムライス作るから食べよ!」
    こんな俺にも叱って優しく笑いかけてくれる人ができた。
    🌸がいれば後はもう何もいらなかった。

    「万次郎…今ちょっといいかな?」
    部下に指示を出すためにスマホを触っていると不安そうな🌸が部屋に来た。
    「どうした?」
    スマホを置いて🌸に近づきソファに座らせる。
    「あのね…万次郎は私のこと好き?」
    「好きだよ、俺なんか不安にさせるようなことした?」
    誰かに何か言われたならそいつ始末するから教えて、と続けると慌てて否定の言葉が入る。
    「あのね…あの……」
    自分の手をぎゅうと握りしめている🌸の手が痛そうでそっと手を重ねて大丈夫だよと声をかける。
    「🌸になら何言われても怒んないよ、少しずつでいいから話して」
    「こ、子どもが…できたかもしれない…」
    「え……?」
    まさかすぎる発言に心臓がぎゅっとなったのがわかった。
    心臓の鼓動が早くなって耳のそばに心臓があるのかと錯覚するくらいにうるさい。
    「この間避妊しなかったでしょ?外に出したから大丈夫だと思って…」
    「ごめん、俺がちゃんとしなっかたから…」
    頭の中で色んなことが駆け巡っていく。
    反社の子ども?無理だ、まともに育てられる気がしない。
    そもそも🌸とだって籍を入れられる立場ではない。
    でも堕ろすとなれば🌸の体に負担が…。
    「万次郎は子ども嫌い?」
    「え、」
    声をかけられて急に現実に引き戻され🌸の顔を見た。
    「いや、妹いたし…嫌いではねえよ」
    「私、万次郎の子ども産みたいな…ダメ?」
    言葉に詰まってしまう。何一つ成功する未来が見えない。
    「あのね、私万次郎と一緒にいれて幸せだよ。大好きな万次郎と愛し合ってるんだよって目に見えないものだったのに、形が出来て私たちのところに来てくれたんだよ」
    きっと不安そうな顔をしていたんだろう、🌸には言わなくても全て見透かされているようだった。
    「前に家族の話をしてくれたよね。確かに亡くなった家族は帰ってこないけど、今私のお腹には万次郎と血の繋がった家族がいるんだよ」
    頭を抱え込むようにぎゅっと🌸に抱きしめられた。
    「不安なのは私も一緒だよ、二人で頑張ってみない?」
    不安と怖さ、そして家族が増える嬉しさに涙が溢れてくる。
    「う゛、ん…!ありが、とう…!」
    🌸の腰に腕を回しわんわんと子どものように声をあげて泣いた。
    🌸は俺が泣き止むまで優しく抱きしめてくれた。


    数年後ーーーー

    「🌸!!🌱が立ちそう!!」
    「え!?写真!動画撮って!!」
    出勤してすぐに危ねえもん、物騒なもん全部隠せと三途たちに指示し事務所に🌸たちを招き入れた。
    事務所の警備もガチガチに固めたし何かあっても幹部を集めたこの部屋なら大丈夫だろう。
    「三途!そっちの家具どけろ!」
    「うっす!」

    「ボスほんと丸くなったよな〜」
    「東卍の頃に近いんじゃね」
    ソファの後ろで蘭と竜胆が微笑ましく佐野家の様子を見ていた。
    「愛、ってやつ?」
    「俺も結婚したくなってきたな〜」
    「この前の女は?」
    「あれはねえよ、ケツがタイプじゃなかった」
    「おい、🌱の前で下衆い話しをするな」
    「う〜っす」
    すかさず制止に入る。分かってはいなくても🌱の耳に入れたくなかった。
    「わんわ、あっ!にゃーにゃっ!」
    「🌱、あれは蘭と竜胆だ」
    「りゃー?」
    「まだ難しいよね、ごめんね、蘭さん、竜胆さん」
    「全然いいよ〜、子煩悩なボス見てるの面白いから」
    ヘラッと手を振る蘭に🌸が会話を続けた。
    「最近少しずつ色んなことを理解し始めたみたいで…特に猫が好きみたい」
    「あぁ…だから最近ボスが出先で買うお土産が全部猫の柄なんだ」
    横にいた竜胆がなるほどな〜と相槌をうつ。
    「ふふ、絵本も毛布もぜーんぶ猫柄なの。私も猫好きだから可愛くてついつい買っちゃうんだよね」
    「そのうち本物の猫飼いそうだな」
    「え〜どうかな?」
    くすくす笑っていると眠たくなってきたのか🌱泣き出してしまった。
    万次郎が抱っこしてあやしているがなかなか泣き止まない。
    「ありがとう、変わるよ」と🌸が抱っこを変わりあやすとすぐに泣き止んだ。
    「おお…すげえ…」
    「やっぱり母親だとなんか違うもんなのかな」
    びっくりする幹部たちにそんなことないよ、と🌸は笑った。


    「行きたくねえ…ずっとお前らと家にいたい」
    さっきまでお昼寝をしていた🌱が🌸に抱っこされて見送りに玄関まで来てくれた。
    「三途さん待ってるんじゃない?」
    「知らない、待たせとけ」
    二人の姿を見ると仕事になんて行きたくない、が、俺らはどこまで行っても裏の組織だ。
    少しでも隙を見せればあっという間に自分達の立場が危うくなる。
    🌸と🌱を守るためにも行かなければいけなかった。
    しかもこんな時に梵天から別の組に情報を横流しいている裏切り者が出たという情報。
    話しを聞いて始末する必要があった。
    「行ってくる…帰るの日付変わってるかも」
    「わかった、気をつけてね」
    🌱の頭と🌸の唇にキスをして重い玄関の扉を開けた。


    「チッ!これだからドブは!」
    一通り話しを聞き終えスクップにされた裏切り者を三途が蹴り上げていた。
    「ほんと何で梵天を裏切ろうと思えるのかわかんねえな」
    「自分の命より情報を売った金のほうが大事なんだろ」
    幹部が話しているのをたい焼きを食べながら聞いていると足元に何か柔らかい感触がした。
    にゃ〜
    「猫…?」
    まだ子猫だろうか、そこまで大きくないグレーのような黒のような薄汚れた猫が俺の足元に擦り寄ってきたのだ。
    ふとそのグレーの毛色に亡くなった兄を思い出した。
    いや、馬鹿らしい…今更何を思い出しているんだ。
    「あっ!首領の服が汚れるだろうが!」
    猫に気づいた三途が銃を構えてこちらに近寄ってくる。
    突然近づいてきた三途に猫はびっくりして俺の後ろに回り込んだ。
    「三途〜最近猫好きのボスの前でそんなことしない方がいいんじゃね?」
    ニヤニヤと蘭がこちらを見ている。
    「ぐっ……」
    一理あると思ったのだろう、三途は銃を下ろし部下に死体の処理をするように指示を出し始めた。
    にゃ〜みゃ〜
    「腹減ってんのか?たい焼きの餡子ない部分やるよ」
    たい焼きの尻尾側を少し千切って地面に置いてやる。
    最初は不思議そうに見ていたがはぐはぐと美味そうに食べ始めた。
    「猫ってたい焼き食うんだな」
    近くにいた九井が珍しそうに見ていた。
    「猫って雑食じゃなかったか?」
    「知らねえよ…」
    昔場地が言ってた気がするがもう何年も昔の話だ、記憶も曖昧すぎる。
    こうしている間にもペロリと完食した猫はまた鳴きながら擦り寄ってきた。
    昔なら猫なんて見向きもしなかったがやはり🌱の影響だろうか、ひょいと抱き上げ、お前一人か?うちくるか?と猫に話しかけるとにゃ〜と一つ返事が返ってきた。


    「戻った」
    「お、お疲れ」
    事務所で事務作業をしていた竜胆が手を止めてこちらを見た。
    「え、なにその猫」
    「拾った」
    車に積み込んであった段ボール箱に適当に毛布を引いて猫を入れていた。案外おとなしくしている。
    「この前🌸ちゃんと話してたけどついに本物の猫連れて来ちゃったか〜」
    竜胆は猫の頭を撫で、拾われて良かったな〜と話しかけている。
    「おい、誰か猫洗え、ついでに病院も連れて行け。汚くて家に上げれねえ」
    三途が抱えている段ボール箱から身を乗り出して降りようとしているのを横目に🌸にメッセージを送る。
    【🌸、起きてるか?猫拾ったんだけど飼う?】
    もう遅い時間だ、すぐに返事は来ないだろうと一旦スマホをポケットにしまう。
    「この時間に動物病院って開いてんのか?」
    「夜間の病院くらいあるだろ」
    九井がスマホで調べながら部下に連れて行くように指示を出す。
    「お、猫のシャンプーとか爪切りもプロがやってくれるらしい。素人が洗うよりいいだろう」
    さくさくと話が数進んでいる中スマホが震えた。
    【本当!?🌱もう寝ちゃったから家政婦さんに任せて見に行ってもいい?】
    【いいよ、部下に向かわせるから気をつけてきて】
    嬉しかったのか、思っていたより早く返事が来た。


    数時間後
    「お待たせしました、特に異常無しだそうです。ただ、栄養が足りてないみたいなんでしっかりご飯をあげてくださいとのことでした」
    部下が連れて帰ってきた猫は薄汚れた色から一変綺麗なグレーになっていた。
    先に到着していた🌸は猫が帰ってきたのに気づくと一目散に猫に駆け寄った。
    「かわいい〜!!ふわふわの子猫だ〜!」
    段ボール箱を受け取って机に置くと猫を抱っこして嬉しそうにする🌸。
    「綺麗になるもんだな」
    「明日朝一で飯買いに行かねえとだな〜」
    「あっ!私さっき来るときにコンビニでご飯買ってきたんだけどあげてもいい?」
    横に置いてあったコンビニの袋から猫のご飯を出してきた。
    「🌸の好きにしていいよ」
    楽しそうにご飯の準備をする🌸を目で追いかけて微笑ましく見ていると、俺も手伝う、と竜胆が🌸と一緒に紙皿やらミルクを準備し始めた。
    あいつ、猫好きなのか…と思っていると横から蘭に声をかけられた。
    「そういや名前何にするの?」
    そう言われれば名前を考えていなかった。
    「俺と竜胆がさっき色見て大将に似てるよな〜とか言ってたんだけど、さすがに猫の名前に大将はいかついよな」
    確かに自分も第一印象でイザナが出てきたがさすがにその名前は…と考え込んでいるとご飯の準備を済ませて猫にあげていた🌸からも同じ話題が飛んできた。
    「ねえ、万次郎。この子の名前何にするの?」
    「まだ決めてないけど…何がいい?🌸がつけていいよ」
    「えーどうしよう?可愛い名前がいいよね、女の子だし!」
    「え?」
    ピクリと部屋にいる幹部たちが手を止めた。
    「え、🌸ちゃん?その猫メスなの?」
    「たぶんね?猫って分かりにくいけどこの子は多分女の子だよ」
    扉付近にいた部下も続くように恐る恐る声を出した。
    「あの、動物病院の先生もメスだって言ってました」
    別に🌸を疑うわけではないが、専門の人間が言うなら間違いないだろう。
    「あぶね〜大将とか呼ばなくてよかった」
    竜胆がススッと蘭に近寄ってきて小声で話す。
    「ほんとだよ、危うく化けて枕元に立たれるとこだったわ」
    ケラケラと笑う蘭と竜胆を不思議そうに見ている🌸に、気にしなくていよと声をかける。
    「さすがに🌱に決めてもらうのはまだ難しいよね」
    「そうだな、いくつか候補をあげてゆっくり決めていけばいいだろ」
    「そうだね、早く🌱にも見せてあげたい」
    にこりと笑う🌸を見て、こんな幸せが少しでも長く続いてほしい、そう静かに心の中で思った。

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