T村診療所カラオケ大会 (存在しません) はあ〜テレビはある♪ラジオもある♪
じゃあカラオケもあるだろT村
夏祭りをやったら芸人を呼べて人が集まるくらいには盛り上がること好きなんだろ?え?
お年寄り結構カラオケ好きだし、なんかこう、カラオケスナックとかあるだろ、村に1つくらい
治療中だったり療養中だったりする村人がこっそり飲んだり暴れたりしないよう、村に唯一あるカラオケスナックにときどき顔を出し、おそらくママさんにも「○○さんはしばらくアルコール厳禁」とあらかじめ伝えておくことがあってほしい願望のもと
だいたい診療所に譲介加入後から半年くらいで
そういえば譲介はまだ行ったことがなかったな
と、上記のとおり「○○さんが喉の治療中だから来ても歌わせちゃだめ」と伝えに行くKと譲介
村の案内ついでに、という感じなのでフランクな感じで
なので公休だった麻上さんが熱唱してるとこにたまたま出くわす
ちなみに私の中で麻上さんの十八番は椎名林檎の罪と罰
本能ももちろん十八番
わ〜〜〜〜〜なんでK先生たちがここに
みたいなてんやわんやののちに村人たちから
「譲介くんも歌いなさいな」
とマイクと歌本を渡され
※デンモクなんて村にはないよ
※譲介は(うっわ何だこの分厚い本と曲名の隣にある謎の数字)って思ったけど黙ってたよ
「いやカラオケはしばらくぶりで……」
しかも最後に行ったのも不良時代に付き合いでなのであんま楽しい思い出でもない
そもそも自分が歌っても盛り上がらないだろうと思い振り返った譲介が
「そうだK先「譲介くんこれも村のみんなと親交を深めるためよ」
言い切らないうちに麻上さんに早口で捲し立てられ
一応Kを見るも無言で頷くだけ
そこでさらに「なんでK先生は歌わないんですか?」と聞くのもしつこいし何か理由があるんだろうおそらく僕が盛り下げてしまっても満を持して良い声で歌って締めてくれるんだろうと期待
ところがどっこい
神代一人
歌唱技術 Fランク(個人の願望です)
まだアニメ化もドラマ化もされていないが絶対に良い感じに低くてセクシーな声に対する期待値の高さに反して音程が一本調子。
それだけなら普通に下手くそで済む。
しかしそこは因習村の姫巫女、唯一の持ち歌が村に古くから伝わる民謡(奉神御詠歌みたいな曲調をイメージしてください)なのである。
つまり下手くそかつ不気味で恐怖。(個人の願望です)
古文で書かれた詞は要約すると授け手関連のことを歌っており、ひょっとしたら村のしきたりを歌で覚えようという茶目っ気のある詞なのかもしれない。
もちろんカラオケの音源などないのでその場でママさんやスナックに来ている村人たちがどこからか笛を持ち出して伴奏を生で奏でてくれるのがさらに不気味。
お経ですら聞いたらなんか眠くなる心地よさはあるだろうに、その歌を聞いた者(富永)は三日三晩魘され夜中のトイレにも行けなかったという。
麻上さんも加入当初に「K先生が歌っているところが見てみたい」と軽く言ってしまったのを後悔するレベルのものを聞いてしまったため、今回は譲介の身と自分の身を守るため阻止。
そのKの民謡は大人だけの集まりで披露されたため実は一也は聞いたことがない。そのため也宮譲トリオはKの歌唱力を知らない。
当の本人は歌うよりも聞く方が好きなので別にマイクを奪ってリサイタルなんてことはしない。が、伴奏が聞こえてくると反射的に歌い出してしまう癖がある。
聞き慣れれば大丈夫だが聞き慣れるまでにSAN値がゴリゴリに削られる。つまり村人たちのSAN値は……。
ちなみに村井さん曰く「声変わり前は可愛らしかったですぞ」とのこと。
さてお話を譲介に戻すと
歌本をパラパラとめくりながらふと目に入ったある曲に
(……歌うのは初めてだけどいつも聞いてたから歌えそうだな)
と思い、ママさんにリモコンでの曲の入れ方を教わる
タイトルが表示され、やたら古臭くて画質の粗い映像と共にチープな伴奏が流れた
和久井譲介
歌唱技術 Aに近いBランク
人前で歌い慣れていないため若干の照れや声の細さはあるものの磨けば光る。
元不良仲間が歌っていたようなアゲ系の曲は当時からあまり好きではなく静かなバラードを好む。
かといってバラードを歌おうもんならオイオイしっとり系はまだ早いだろwとか茶々入れられるのでフルで歌える曲はほとんどない。
そんな彼が選んだ曲は自身の世代ではない、なんならKよりも上の世代の歌謡曲。
この曲こんな歌詞だったんだな、"あの人"はいつもどんな気持ちでこの曲を聞いていたんだろうか、別れを思わせるフレーズに誰かの姿を重ねていたのだろうか。
そんなことを思いながら歌い上げる譲介に「よく知っとるなあ」「懐かしいべ〜」と感想を述べる村人たちの中で、Kだけが("あの車"の中で流れていたのを覚えたのだろうな……)と複雑な表情で聞いていた。
おまけ
麻上夕紀
歌唱技術 Aランク
前述のとおり得意な曲は椎名林檎。とても機嫌が良いときはナース服に着替えて本能を歌ってくれる。
ただ時々過去の境遇と歌詞がリンクしてるのでは?と思われる部分があり知っている人が聞くと気まずい。
村井
歌唱技術 Aランク
滅多に歌ってくれないがめちゃくちゃ上手い。超レアなので村人たちからもあまり知られていない。
幼少期の一人坊ちゃんがグズって眠れなかったときに子守唄を歌ってあげたことがあるが、その美声のあまり一郎に若干引かれた過去あり。
富永研太
歌唱技術 Bランク
ムードメーカーなので盛り上げ系(ウルフルズのガッツだぜ等)をよく歌う。多少の音外しはご愛嬌。
尾崎豊のI LOVE YOUをこっそり練習しているが、サビ前の「uh uh uh」の高音が出るか出ないかが博打なので披露できたことがない。いつか一番大切な人へ歌えるといいですね。
黒須一也
歌唱技術 Eランク
大きな声で一生懸命歌うが盛大に音を外す。
でも微笑ましく聞けるしイジって大丈夫なレベル。
大学時代に「盛り上げよろしくな!」と仙道に渡されたタンバリンを持ち前の握力で破壊。カラオケ店にめちゃくちゃ謝罪した。
宮坂詩織
歌唱技術 Bランク
音程は80%くらい正確。しゃくりやこぶしって結局なんなの?なタイプ。
aikoのカブトムシを歌った際、由貴ちゃんと今日子ちゃんから(あの身長差だと耳にオデコ寄せるの大変そう)と思われていたことなど知る由もない。
朝倉省吾
歌唱技術 Cランク
歌はハートが大事!恥ずかしがらずに歌えばみんな快く聞いてくれるよ!
洋楽メインだが父が気に入っていた邦楽も好き。鼻歌をよく聞くと日本語っぽく聞こえる英語の空耳だったりする。その文化って世界共通なんだね。
高品龍太郎
歌唱技術 BよりのCランク
昨今のあまりカラオケ向きでない曲ばかり聞いており、いざ歌うとなると難しいため実際の歌唱力よりもランクは低め。親父が普段聞いてるような曲はカラオケ向きであってもなんかダサくて好きじゃないとのことです。
うっかりKの民謡を聞いてしまった日は何も喉を通らなかったが、翌日にはケロッとした顔でご飯のおかわりをしていた。
さらにおまけ
氷室俊介
歌唱技術 Bランク
中1の文化祭で「バンド組んでステージ上がろうぜ!一人はギターな!」とBOΦWYのコピバンを立ち上げようとするも「無理だ忙しい」と一蹴される。ちなみに一人の器用さならイケるのでは?と思いBAD FEELINGをリクエストしていた。そりゃ断られる。知らない方はイントロのギターリフだけでも聞いてみてくださいこの通りです。
そのため文化祭には氷室京介のANGELで単独参加。女子からキャーキャー言われたそうです。
しつこいようですが全て個人の願望によるものです