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    はこにわ!

    @pako_garden

    基本🦊右の雑食。書くのは9割👹🦊ですが🖋🦊、🖋👟、👹👟、🦁👟も好きです(もしかしたら書くかも)。対戦よろしくお願いします!!👊❤️‍🔥

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    はこにわ!

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    📦❤️‍🩹の天使×悪魔パロ
    📦が天界の王みたいな存在
    🧡❤️‍🩹が兄弟


    ※ギャグ
    ※とてもキャラ崩壊

    #FoxAkuma

    法の下のサクリファイス『──天魔間の親交を兼ねたサミットが今月○日、XXで行われました。魔界側は"和平協定から1000年の節目に相応しい会合だった。今後より深い交流が続くだろう"と喜びの意を表し、これに対し天界側は─』

    「光堕ち、してみませんか?」

    いやいやいやいや、そんなことを言うはずもなく。
    ニュース番組を映す壁掛けのテレビをチラ、と見れば目の前の人物がいた。俺は一体何を言ってる?でも間違っていない。

    キラキラと曇りなき眼で"俺に対し"そう言う彼は、天界で権威を振るう天使サマ。そんな彼が出会い厨みたいなことをやってるのも驚きだが、悪魔に対し一番言っちゃあいけん最低な口説き文句を言ったことに思わず閉口してしまう。宗教勧誘でももう少し遠回しな言い方するぞ。

    ……これ、ドッキリ番組?それとも一歩間違えばマジで消されるやつ?



    とある地獄のとある街。
    そこら辺にいる普通のド平凡一般低級悪魔、俺。
    人間を堕落させたり、欲望のまま魂を食い散らかすのは性に合わず、周りから浮いてメンタルは底辺まで堕ちた。今はインキュバスの兄の自宅に居候中。仕事、運動、食事?そんなのしなくても生きていけるのが悪魔だ。その代わり生きている実感がない。酷く虚しい。そんな折に俺は最近、あることを始めた。

    そう、恋人探しだ。

    真実の愛を求める悪魔、それって悪魔としてどうなの?そういうヤツに言ってやろう。
    だ か ら な ん だ (迫真)
    誰にも求められずここまで育った低級悪魔、アラウンド300歳。愛に飢えてます。優しくしてください。改めてキツすぎる。しかし今まで恋人が一人もいないのは己の臆病さが招いた結果だ。自業自得なんだ。そろそろ自分の人生に華を見出さなければ一生兄に心配される。

    そうして勇気を振り絞って、出会いの場へ繰り出してみたり、マッチングアプリを使ってみたりして、アプリの方でやっと良いかもと思える人が見つかった。そして今日、その人と直接会うことになった。場所はあの世でも有名な高級ホテル、そのラウンジにて。今思えばそんな所に『交通費払うから来い』なんて明らかに怪しい。その時点で引き返せばよかったんだ。こんな……

    「光堕ち。するんですか、しないんですか。どっちですか!」
    「しないしないしない無理無理むりむり」

    こんな思想ヤバめのお偉いさんだなんて聞いてない!

    カタカタとワイングラスが音を立てた。テーブルを乗り越えんばかりの勢いで俺の手を取る彼。彫刻のような顔立ちに白銀の髪が揺れ影を落とす。黒いスーツに鮮やかな青とシルバーのアクセサリーを纏うその姿はメディアでもよく見られた。
    ──ボックス・テンシ
    この美丈夫こそ、天界の絶対正義であり秩序。つまり、プレジデントである(顔面蒼白)

    「ムリ……やだ……」
    「む、何故ですか」
    「なぜって……禁忌じゃん、控えめに言って犯罪」
    「私の国では違いますよ。なので光堕ちして天使になり、亡命すればオールオッケーです」
    「オッケー要素どこ」

    こいつが天国で総裁やってるってマジ?
    俺もしかしてこれから何かの取引に利用されたりする?魔界の国民を人質に政治的な交渉をするとか。うわ、怖すぎむり。人生終わった……ただ恋人探しをしてただけなのに。

    「リアスさん、聞いてます?私そろそろ貴方と結婚したいんですけど」
    「展開はや?!そんな話してなかっただろ」
    「はい?さっきからずっと『今の法では天魔間の結婚が認められていないので、リアスさんを天使にしよう』という話をしてましたよ」
    「自分の中で勝手に話繋げんなよ。さてはB型か?」
    「そうですけど、吸血鬼にはよくABっぽい味って言われます」
    「どうでもいい情報かと思いきや結構遊んでるっぽい匂わせされてキレそう」
    「あ、童貞でいらっしゃいます?」
    「殺すぞ」
    「これは失敬。でも否定しないんですね」
    「……」

    一瞬唇をfの形に噛んだが耐えた(殺すとは言った)。
    落ち着け俺。今までのやり取りを思い出せ。紳士的で、優しそうで、何より気が合うと思ったからここに来たんだろ。密かに期待してたんだ、この人ならって……そう、直接会うまでは。

    「私のために貞操を貫いて……やはり運命だったんですね。私の未来のファーストレディー……」
    「レディーじゃないし!」
    「ではハズバンド、"リアス"とお呼びして良いですか?」
    「……なんで?」
    「伴侶になるのですから、その方が自然でしょう?もちろん、貴方も私を呼び捨てで呼んでいただいて。えぇ、伴侶ですから」
    「はぁ?」
    「結婚式、天界でしましょうね。魔界でやって貴方が元魔族なんてバレたらアイツと戦争になりかねませんし。そうだ、貴方の戸籍に関する手続きもしなければ……何せ天使になるのですから。楽しみですね。ねぇ、リアス」

    その呼び方、して良いって言ってないんだけど。
    もう相手がお偉いさんとか、失礼とか、ここまで来たら関係ない。俺の意思なんて関係ないみたいな口振りが普通にムカつく。結婚の話とかも、一回会っただけで何でそんなノリ気なのか理解できない。何にせよ、もう付き合ってられない。

    「……帰る」

    一人目とのデートは散々でしたなんて報告したくないけど、相手が大物なもんで土産話としては美味いか。そんなことを考えながら立ち上がり、出口に向かって歩き出した。だがすぐに腕を掴まれ引き戻される。

    「ちょっと、まだ」
    「んだよ離せや」
    「いいえ離しません。今日という日をどれだけ心待ちにしてたと思ってるんです。貴方がyesと言ってくれるまでは──」

    ばしゃり

    「しつこい」
    空のグラスをカンッと置いてその場を離れる。
    ワインを浴び呆然とした表情の彼が、すれ違いざまに何か言っていたような気もするが無視した。


    ****

    「ふ、ふふwそれで何、冷静になった今殺されないか怖くなっちゃったの?ww」
    「だだだって、ぶっちゃけ国際問題じゃね?いやただの一般人なんだけど。それでもやっぱ逮捕モンよ、絶対やらかした。明日から外出られん」
    「元々引きこもりじゃん」
    「うっせ」

    家に帰ってまずミスタに報告した。兄でインキュバスの彼は俺よりずっと明るく社交的で経験豊富。今回のことも相談に乗ってくれたから、本当は良い結果報告をしたかった。実際は愚痴をこぼしているわけだけど……。

    「でもさ、そりゃ相手が悪いよ。初対面で光堕ち迫るとかモラハラの限度超えてるし。権力があれば何でも出来ると思ってそー」
    「そ、めっっちゃ怖かった。会話してるはずなのに話通じなくてさァ……」
    「でも、そこ我慢すれば玉の輿狙えんたんじゃない?結構リアスのこと大好きっぽいし」
    「それはそれで荷が重すぎ。結局俺なんかじゃ不相応なんだよ。俺の事低級って分かったから押してきた感じしたし」
    「うわ、その気持ち分かるわ〜……」

    悲しいかなこれが低級悪魔の性。周りと対等じゃないという考えがこびりついて友達一人作るのさえ大変だ(ボックスに関してはレベルが違いすぎて距離感バグったが)
    ミスタも相手の愛を疑いがちで、今まで恋人と長続きしたことが無いらしい。そんな下手したら一生克服できないモノを抱えて俺らは日々過ごしている。生まれも違えば何か変わっただろうか。それとも努力出来ないのを環境のせいにして言い訳してるんだろうか。あ、なんか辛くなってきた。

    「おーよしよし、大丈夫だって。まだ一人しか会ってないし、失敗は付き物だろ」
    「ン"」
    「外出ただけで偉いのに人と話して凄いな。よしよし鼻かみな」
    「ズビ……」
    「あとやっぱt○nderはやめときな。全然マッチしなくてメンタルに良くないから」
    「ン"、がん"ばる"」
    「よし、オレもちょうど別れたばっかだし切り替えてお前と一緒に恋人探しするわ。そんで今日はもう寝ちまって」

    「なるほど、全て理解しました」

    突然室内に響き渡るバリトンボイスに体が固まった。声も出せない俺に対しミスタは「ギャーーーッ」と叫び転げる。だんだん声が一点に収束していくのを辿ると俺らのベッドに行き着いた。恐る恐る下を覗くと、こちらに微笑みかけるボックスと目が合う。

    「Hello」
    「ヒェッ、き、きも!きっっも!!!」
    「む、失礼ですねぇ。未来の旦那ですよ。よいしょ、」
    「ど、どどうやって入って」
    「愛の力です。そんなことよりも」

    コホン、と控えめな咳払いの後、彼は恭しく俺の手を取りその地に膝をついた。そしてそのまま手の甲に唇を落とす。ミスタは驚きすぎて気失ってるし、俺は鼻水で顔面ヤバいし、これどういう状況? 混乱している内に彼の美しい顔が間近に迫ってくる。薄金とアイスブルーの溶けた虹彩がキラキラ瞬き、釘付けになったように動けなくなった。

    「プロポーズの前に、まずは先程の非礼をお詫びします。そんなつもりは無いとはいえ怖がらせてしまったようで、申し訳ありません」
    「何かセリフはみ出てんぞ、おい」
    「貴方を一目見た時から私の心は奪われてしまいました。先を急いてしまったのは一重に貴方を奪われたくないという想い故……ご了承ください」
    「エ?謝罪もう終わり?エッ?」
    「貴方にワインをかけられたあの時……私、感動しました。貴方こそ私を対等に見てくれる存在なのだと、ただの一天使として扱ってくれると」
    「……は、」
    「今思えば光堕ちなんてして頂かなくても私が冥界の法を変えれば良いんです。ご安心ください。必ずアクマの首を持ち帰りますから!」
    「 」
    「戦に勝った暁には婚姻の儀を……なのでまず、結婚を前提にお付き合いしましょう、リアスさん!」


    一般低級悪魔、俺。ひょんなことから第XX代天王に惚れられました。そのせいで天魔対戦の火蓋が切られようとしています(思考停止)


    (今後の展開として、👹と📦の仲=あの世の命運が兄弟に託されることになります……)(※続かない)
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