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    りゅりゅりゅ

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    書きたい所だけ書いた宇佐尾
    現パロで家庭教師の宇と高校生の尾。尾は記憶ないし、お互い名前も違う。
    やる気出ないから冒頭だけ供養。

    #宇佐尾
    usao

    26歳宇×18歳尾「ねぇ、まだ思い出せないの?早く思い出せよ」
    ねぇ、と宇佐美時重と名乗る男は噛み付くように唇を重ねてくる。殴られて切れた口腔内の傷を丁寧に舐る度にチクチクと痛みが走った。
    「ッ、いッ……んぅ」
    角度が変わる度に深くなる口付けに、傷口から滲む血液を彼と共有している現実に薄暗い感情を覚え、ぞくりとした感覚が背筋を這い上がる。彼の口付けから快感を拾い始めた時、宇佐美は唇を離してにこりと微笑んだ。
    「───まぁいいや。ゆっくり思い出していこうね、百之助」
    またその名前で呼ぶ。何度も呼ばれているからか自分の名前は違うのに不思議と馴染みのある気がした。
    「……うん」
    尾形は殴られた頬を擦りながら立ち上がる。
    「───さん」
    煙草に火を付けた宇佐美がこちらを向く。先程までの笑みは消え、宇佐美の煙草を吸う手が止まっていた。
    「『宇佐美』って呼んでって言ってるよね」
    怖くて目が合わせられない。尾形は思わず俯いてしまった。
    「う、さみ」
    「そうそう。うーさーみー」
    宇佐美はにっこりと微笑むと頭を撫でてくれる。
    「よく出来ました」
    そう言っている彼の声は聞き覚えがある気がした。
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    コルテナ

    DONE現パロ勇尾のSSSです。とても短くてとても糖度がたかい。
    なんでも可愛い勇作さん「兄様の瞳に似て、とても可愛いですね」
    「……はぁ」
    勇作の小さな囁きに、百之助は気の抜けた返事を返す。弟の視線の先には、黄色っぽい頭をした小魚が、小石を掘った穴からひょこりと顔を出していた。魚特有の、どこを見ているか分からない、真っ黒な目。
    円柱の水槽は、近づいて見ると案外分厚い。じっと見ていると屈折がきつく、目が疲れる気がして、百之助は少し遠巻きに見ていたのだが、弟がにこにこ笑いながら指さすので、少し覗き込むように近づく。
    「…………」
    とりたてて人気のある水槽ではない。そもそも、百之助はあまり何かを「可愛い」と思うことがなかったので、それが世間一般的に言って可愛いかどうかは判断がつかなかった。だが、そんな百之助でもなんとなくわかる。たぶん、こういうのは可愛いと言っても、「逆に」とか、「一周まわって」とか、そういう枕詞がつくたぐいの可愛さのような。勇作のほうを振り返る。にこにこと笑っている。可愛いというのは、勇作のようなもののことを言うのでは、と真顔で考え、もう一度魚を見やる。勇作のきらきら輝く瞳、かたや魚の真っ黒な目。
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