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    Lei

    @PkjLei

    妄想や幻覚を捏造たっぷりで書いてます

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    Lei

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    本家に捕まった🦊を助けに行く👹の話(👟が🦊と兄弟なので、友情出演します)
    学パロ、女体化です!

    奪還作戦恋人と同じ大学に行きたい。恋人がいる子ならきっと一度は願うであろうこと。私もその例外ではなくて、ヴォックスと過ごすキャンパスライフはきっとフワフワのわたあめのように甘く溶けていくように楽しいんだろうなって思ってる。でも、私には乗り越えなきゃいけない問題がある。
    「女に学なんていらん!大学に行く暇があるなら結婚して子供を産め!」
    頭の固い糞ジジイ達。本家だかなんだか知らないけど、年に数回ある親戚たちの集まりで私にいらない説教しかしてこない。高校に行くときも俺たちの時は~と行くのを反対されたけど、本家の長女が高校に行きたいと強く希望したこともあって私も許された。両親や兄弟のシュウは、私が大学に行きたいと言ったらとても喜んでくれたし応援してくれた。(シュウは隠した行きたい理由も分かっているからか、微笑ましいものを見るような目で私を見てきた)

    しかし、このくそったれな親戚たちは私が大学進学を希望しているのを聞きつけると本家の無駄にデカい家に呼びつけ、長時間にわたって説教し始めた。このはげデブジジイ達は私の口から大学には行きませんって言わせたいんだろう。でも一緒の大学に行きたいから勉強を教えてと言ったときの、ヴォックスの嬉しそうな顔を思い出して嫌な言葉も、古臭い言葉も全部聞き流した。唇をギュッと噛みしめて、趣味じゃない目の前のジジイ達が好む古臭いデザインのスカートを握りしめて耐える。
    「大学になんて行ったら嫁にいけないだろうが!」
    長すぎる説教に耐えられなくなって、カッとなって言い返す。
    「別に嫁に行けなくてもいい!それに恋人ならいるんだよ、糞ジジイ!」
    怒鳴った後でやらかしてしまったことを悟る。一瞬静まり返った室内はあっという間にジジイ達の怒号でうるさくなった。やれ生意気だの、学生のくせに恋人がいるなんてけしからんだの、誰のおかげで生きていると思っているだの。反論したいことはやまほどある。でも、それをしたらもっと長くなるのが分かってるから耐えるしかない。
    「もう高校にもいくな!適当に見合いでもさせて、嫁にだす!」
    聞き流すことの出来ない言葉に、ハッと顔を上げる。気づけば近くには男たちが立っていた。腕を掴まれ無理やり立たされる。
    「見合いの席まで閉じ込めておけ!」
    「いやだ!離せよ!!!!!!!!」
    暴れるけど、力の差は歴然で引っ張られる。私だけの呼び出しだったからシュウも両親も近くにいない。誰も助けになってくれる味方はいなくて、どうしようもなかった。閉じ込められたのは、座敷牢。古臭すぎるこの家に、人に囚われて。届きもしない私の叫びは重厚な壁に阻まれる。
    「う“ぉっくすぅ…‥」
    思い描くのは、最愛の恋人ただ一人。彼がここから連れ出してくれる幻想を夢に見ながら、1人寂しく体を抱えてうずくまった。


    「ヴォックス。ごめん、助けてほしいんだ」
    深刻そうな顔をして助けを求めてきたシュウ。彼からかかってきた電話に出て早々の言葉に、事の深刻さを理解する。
    話を聞けば彼の家の“本家”に呼び出されたミスタが帰ってこないのだという。胡散臭い本家の電話によると、心を入れ替えた彼女は本家で花嫁修業のうち嫁に出すらしいとのこと。
    「ヴォックスと一緒の大学に行きたいって頑張ってたミスタが、そんなこと言うはずないんだよ。助けに行きたいけど、僕だけじゃ本家の人を黙らせることは出来ない‥‥」
    悔しそうな声のシュウは、優秀であるし古く凝り固まった大人たちの価値観では図ることの出来ないほど才能に満ち溢れている。そしてそれはミスタも同じだ。
    「シュウ、お前がミスタにとってどれだけ大事なのかお前にも分かっているはずだ。大丈夫、一緒に行こう。俺がどうにかする」
    鼻をすすったシュウが、泣きそうな声で了承する。本家とやらに向かうのは明日の朝8時。無事でいてくれと、恐らく泣いているであろうミスタを想う。

    「ここだよ」
    覚悟の決まった顔で、こちらを見つめるシュウ。一夜たって踏ん切りも付いたのであろう、シュウはとてもいい顔をしていた。
    「ああ行こう」
    俺の言葉を合図に、シュウは目の前の扉を蹴破った。
    「な、なんだ!?」
    それなりに音が出たので、慌てた様子で老人が飛び出してきた。
    「し、しゅう!!!!お前、なんてことを!」
    「朝からうるさいですよ?そんなことより、ミスタはどこです?」
    「はっ!あいつは今座敷牢で反省中だ。やはり女が学を身につけていいことは無いのだ!嫁に行けなくなる前に適当に売りつけなければ」
    「失礼。貴殿たちがまさか、そのような考えをお持ちだったとは」
    わめく言葉を無視して、割り込む。マナー違反だが、これ以上ミスタをけなす言葉を聞いてはいられなかった。シュウしか見えていなかったのであろう男は、こちらを見ると驚愕で動けなくなってしまった。
    「あ、あなたは!」
    「ああ、私をご存じでしたか。なら話は早い」
    「アクマ家の嫡男が何故ここに!」
    とたんにへりくだってきた男に吐き気を催す。家の力を使うのは好きではないが、使える時使うのが私のポリシーだ。
    「ミスタはどこだ。彼女は私の恋人だ」
    「あの出来損ないがですか!?本家にはもっといいのがいます。そちらはどうでしょう…」
    「彼女をこれ以上侮辱するようなら、貴殿らの会社は終わると思った方が良い」
    私の言葉に黙り込む老人。目には何故こんな若造がと私への怒りが見て取れる。それをしないだけまだ理性的と言えるだろう。
    「それで、ミスタはどこだ」
    俺の2回目の問いかけに、老人は渋々口を開いた。

    目を開いても、そこは変わらず地獄のままだった。座敷牢には布団も何もなくて、床で寝たせいで体中が痛い。このまま顔も知らない人と結婚させられてしまうのかと思ったら、涙がこぼれてくる。どたどたと屋敷内が騒がしい気もするが、窓もないこの部屋では時間も分からないし何が起きてるのかも把握も出来ない。ここから出されるときは、見合いの時かなぁとため息をついた時だった。
    「「ミスタ!」」
    自分の名前を呼ぶ声が聞こえて顔を上げれば、ずっと思い描いていた人がいた。
    ガチャッと座敷牢の扉を開けてくれたヴォックスに、ぎゅうと抱きつく。彼も力強く抱きしめ返してくれて、安堵感で涙が出てくる。
    「迎えに来た。帰ろう」
    「うん…‥!ありがとう」」
    チュッと頬にキスをすれば、笑顔のヴォックスがそっと近づいてくる。唇が触れるかと思った時だった。
    「僕もいるんだけどなぁ~」
    気まずそうに声をかけてきたシュウ。慌ててヴォックスから離れる。
    「シュウ!助けにきてくれたの」
    「可愛い妹を助けに来たのに気づいてくれなくて、傷ついたなぁ」
    ごめんと謝りながら抱き着けば、心配したよとやれやれといった感じで抱きしめてくれた。
    「ああ、ミスタ。ここの人間には、俺の恋人がお前だと伝えてある。もう2度と余計なことは言ってこないと思うぞ」
    とんでもないことが聞こえてきて、ヴォックスの方を振り返る。
    「はっ?え、なんで?まじ?」
    「それが1番手っ取り早かったからな。なぁ、シュウ?」
    「そうだね。まあ大丈夫だよ。ここには2度と来ないから」
    訳も分からないまま2人に連れられて本家を出る。くそったれなジジイどもに会わなくていいのは願ったりかなったりだけど、ヴォックスとのことがバレてしまったのは恥ずかしい。
    「ん?どうかしたか?」
    じっと顔を見つめれば、視線に気づいたらしくヴォックスがこちらを見る。私のことなんて分かり切っていますよって顔に何だか腹が立って、シュウの前だけど服を掴んで顔を引き寄せる。目の間には驚いた顔のヴォックス、視界の端にはあら~と目を見開くシュウが見えて気分が良かった。
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    Lei

    DOODLE🦊の方が一枚上手な🦁🦊
    傾国ミスタ・リアスという男は自己評価が低い。様々な才能に溢れているのに、仲間たちやリスナーからの褒め言葉をちっとも受け取ろうとしないそんな男だ。しかし厄介なことにミスタは、ミスタ・リアスという外見が性的な意味で惹きつけるということだけは理解しているのであった。
    天使の輪が光つややかなミルクティーブロンドの髪に、白く真珠のように透き通った肌、空をそのまま落とし込んだような瞳、つんとした綺麗な形の唇は艶々と魅惑的である。彼はこの外見が人々を魅了することは理解している。それを活用することが特にうまい。それが本当に厄介なのだ。今自分が置かれている状況がいい例だ。
    「ねぇ、ルカ?俺と良いことしようよ」
    どこでミスタのスイッチが入ったのかは分からないが、今自分はミスタに誘惑されていた。ツーっとミスタの細く長い指が怪しく俺の太ももをなぞる。こそばゆい感触に背筋がぞくぞくするが、顔に出ないように必死に堪える。何をするんだと非難を込めて睨んでも、ミスタはただ微笑むだけだ。そして今の彼のほほえみはそれだけで、男をうんと頷かせてしまうくらいの力があった。だがしかし、ここで頷けばマフィアのボスとして、1人の男としての沽券に関わる。嫌だと首を振れば、駄々をこねる子供をなだめすかすような目で見られた。
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    Lei

    DOODLE🖊が死んだ後の👹の話(👹🖊)
    またいつか出会うまでアイクが死んでから何もする気が起きなかった。2人で暮らしていた家は、片づけもせずそのままの状態だった。アイクはいないのに、アイクのいた痕跡だけが残る家は寂しくて静かだった。そんな2人が暮らした家で、1人で何もせずに過ごす。リビングのソファーでただ座って1日過ごす。埃がつもりはじめているのは分かっていたけれど指一本動かす気にはなれなかった。このままではいけないことくらい、400年以上も生きた自分には分かっていた。しかし愛するものを失った衝撃は、自分を惰性でしか生きられなくした。

    そんな消えない喪失感を抱えたまま過ごしていたある日のこと、死んだはずのアイクから手紙が届いた。ピンポーンと呼び鈴が鳴り、アイク・イーヴランド様からのお手紙ですという配達員の声にソファから慌てて立ち上がった。そうやって受け取った封筒の中には綺麗だけど少し癖のあるアイクの字で“ちゃんとご飯を食べなさい”と書いてある一筆箋が入っていた。最初は意味が分からなかった。だけどアイクが言うならしょうがないなと思って、久しぶりに料理をした。食材を買いに、近くのスーパーに買い物に行った。そうして作ったのはアイクが好きだったハンバーガー。パンは出来合いの物だが、パティはちゃんと作った。アイクが死んでから、人外であることをいいことに食事を取っていなかった。久しぶりの食事は美味しかったが、それでも一緒に食べる相手がいないことに胸が痛んだ。
    1996