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    Lei

    @PkjLei

    妄想や幻覚を捏造たっぷりで書いてます

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    Lei

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    限界状態の🖊を寝かしつける子供🦊の話

    休息体の割に大きめのふかふかとした尻尾。お絵描きが楽しいのか、ゆらゆらと目の前で揺れるそれは目が離せないほど魅力的だった。

    「うわぁ!!」
    1人部屋で絵を描いて遊んでいたら、急に尻尾を掴まれて俺は飛び上がった。全身の毛が逆立つ。慌てて後ろを振り向けば、目の下に真っ黒なクマを飼ったアイクが尻尾を一心不乱に触っていた。
    「あ、あいく?」
    名前を呼んでも、焦点の合わない目のまま俺の自慢の尻尾をモフモフし続けるアイクは控えめに言って怖かった。ぼさぼさの髪に少しやつれた顔。ただでさえ細いのに、今はもう風が吹いたら吹き飛んでいってしまいそうだ。アイクの原稿が行き詰り、ここ数日忙しそうにしていたのは分かっていた。彼の迷惑にならないように、問題を起こさないように大人しくしていた。今も1人ですることが無くなって手持ち無沙汰で絵を描いていたのに。
    スッー
    「あ、匂い嗅がないでよ!」
    俺の尻尾に顔を押し付けたアイクが思いっきり匂いを嗅いでいる。別に臭くはないと思うけど、嗅がれて嬉しいものでもない。抵抗したいが尻尾を思いっきり掴まれているので、思うように動くことが出来ない。睡眠不足で頭が回ってないんだろうなぁ。
    「アイク?寝た方が良いよ」
    「大丈夫だよ」
    あ、喋った。とりあえず意思疎通が取れるくらいになったみたいだ。相変わらず尻尾はモフられてるけど。絶対寝た方が良いのに、寝ないって言い張るアイクは子供の俺より子供みたいだ。どうやったらアイクは寝てくれるんだろう。頭をフル回転させて出た答えは1つ。
    「俺眠いから、一緒に寝てくれない?」
    出来るだけ顔をアイクの方に向けて、こてんと首を傾ける。必死に可愛く見えるように振る舞う。普段のアイクだったら騙されないけど、頭が回ってない今のアイクなら行けるはず。モフっていた手が止まったので、いける?と思ったらガバッと抱きつかれた。
    「はぁ~~~~~!ミスタ可愛すぎない?もう誰にも嫁に出さないから。こんな可愛い子が世界にいることに感謝だよね。僕の子だよ。可愛い。可愛すぎる。何欲しい?なんでも買ってあげるよ」
    一息でなんだか意味の分からないことを言うアイクは、一言で言うなら狂気だった。俺ってやばい人と一緒に住んでるのかと頭によぎる。しかし今の俺のミッションは、早くこの限界アイクをベッドに寝かしつけることだ。
    「抱っこして?」
    そういえば、何故か人を殺せそうなくらいの真顔になったアイクが痛いくらいの力で抱きしめてきた。もうアイクが何を考えてるのか分かんないけど、このままベッドに連れて行ってもらおう。
    「落とさないでね?」
    「落とすわけないでしょ」
    食い気味に答えられてならいいかと諦めた。意外としっかりとした足取りでアイクは俺たちの寝室に向かった。
    「はい、着いたよ」
    そっと優しくベッドに寝かせられる。俺の隣に寝転んだアイクを確認して、俺はとりあえず1つ目のミッション達成だ。ポンポンと俺のお腹を叩いてくるアイク。残念ながら俺はちっとも眠くないんだ。でも俺が寝なきゃ、アイクは意地でも寝ないんだろうな。
    そっと目を閉じて寝たふりをする。すると次第にポンポンのペースが遅くなって、すーすーと寝息が聞こえてきた。ソロっと目を開ければ、疲れたような顔で眠るアイクが目の前にあった。そっと小さな俺の手で、いい子いい子と頭を撫でる。いつも俺を守ってくれるアイクだから、今くらいはゆっくり休んで欲しい。早く大きくなってアイクを守れるくらい、たくましくなってやるんだと思いながら俺は眠くなるまでアイクの頭を撫で続けた。
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    Lei

    DOODLE🦊の方が一枚上手な🦁🦊
    傾国ミスタ・リアスという男は自己評価が低い。様々な才能に溢れているのに、仲間たちやリスナーからの褒め言葉をちっとも受け取ろうとしないそんな男だ。しかし厄介なことにミスタは、ミスタ・リアスという外見が性的な意味で惹きつけるということだけは理解しているのであった。
    天使の輪が光つややかなミルクティーブロンドの髪に、白く真珠のように透き通った肌、空をそのまま落とし込んだような瞳、つんとした綺麗な形の唇は艶々と魅惑的である。彼はこの外見が人々を魅了することは理解している。それを活用することが特にうまい。それが本当に厄介なのだ。今自分が置かれている状況がいい例だ。
    「ねぇ、ルカ?俺と良いことしようよ」
    どこでミスタのスイッチが入ったのかは分からないが、今自分はミスタに誘惑されていた。ツーっとミスタの細く長い指が怪しく俺の太ももをなぞる。こそばゆい感触に背筋がぞくぞくするが、顔に出ないように必死に堪える。何をするんだと非難を込めて睨んでも、ミスタはただ微笑むだけだ。そして今の彼のほほえみはそれだけで、男をうんと頷かせてしまうくらいの力があった。だがしかし、ここで頷けばマフィアのボスとして、1人の男としての沽券に関わる。嫌だと首を振れば、駄々をこねる子供をなだめすかすような目で見られた。
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    Lei

    DOODLE🖊が死んだ後の👹の話(👹🖊)
    またいつか出会うまでアイクが死んでから何もする気が起きなかった。2人で暮らしていた家は、片づけもせずそのままの状態だった。アイクはいないのに、アイクのいた痕跡だけが残る家は寂しくて静かだった。そんな2人が暮らした家で、1人で何もせずに過ごす。リビングのソファーでただ座って1日過ごす。埃がつもりはじめているのは分かっていたけれど指一本動かす気にはなれなかった。このままではいけないことくらい、400年以上も生きた自分には分かっていた。しかし愛するものを失った衝撃は、自分を惰性でしか生きられなくした。

    そんな消えない喪失感を抱えたまま過ごしていたある日のこと、死んだはずのアイクから手紙が届いた。ピンポーンと呼び鈴が鳴り、アイク・イーヴランド様からのお手紙ですという配達員の声にソファから慌てて立ち上がった。そうやって受け取った封筒の中には綺麗だけど少し癖のあるアイクの字で“ちゃんとご飯を食べなさい”と書いてある一筆箋が入っていた。最初は意味が分からなかった。だけどアイクが言うならしょうがないなと思って、久しぶりに料理をした。食材を買いに、近くのスーパーに買い物に行った。そうして作ったのはアイクが好きだったハンバーガー。パンは出来合いの物だが、パティはちゃんと作った。アイクが死んでから、人外であることをいいことに食事を取っていなかった。久しぶりの食事は美味しかったが、それでも一緒に食べる相手がいないことに胸が痛んだ。
    1996

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