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    Lei

    @PkjLei

    妄想や幻覚を捏造たっぷりで書いてます

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    Lei

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    🦊の顔を観察する👹の話

    横顔ミスタは黙っていれば綺麗な顔をしている。白く透き通った陶器のような肌。アクアマリンのような大きな瞳と、それを守る長いまつ毛。元気に毛先が飛び跳ねている亜麻色の髪には、艶々とした天使の輪が光っている。
    ダイニングテーブルで依頼の書類を広げているミスタ。騒がしい普段からは考えられないほど真剣な顔をしている。集中しているので周りが見えていないのだろう。彼を見守るように向かいの椅子に座っても、彼がそれに気づいた様子はなかった。
    「ここの供述が矛盾するから…」
    ブツブツと喋りながら、書類をめくったり写真を見比べる彼。ここ数日張り込みをしたり、情報屋に話をしに行ったりとせわしなく働いていた。疲れているだろうに、それを全く出さず依頼に取り組む彼はまさにプロと言えるだろう。しかし数時間飲まず食わずで証拠品と向き合っているので、そろそろ何かを食べさせたい。
    「ミスタ、ミスタ。聞こえるかい?」
    ひらひらと彼の目の前に手を出して振る。流石に集中していたとはいえ、目の前に手が現れれば気づいたのだろう。呆けた顔になったミスタがこちらに視線をよこした。
    「お前、何を食べたい?」
    「お腹空いてない」
    「でもそろそろ食べないとガス欠を起こしてしまうぞ」
    「う~ん、でもほんとにお腹空いてないんだよ」
    集中しすぎているのか空腹感を感じていないらしいミスタは、困ったように笑った。仕事熱心なのは結構だが、これは少しいただけない。
    「じゃあ作ってくるから、大人しく待っていなさい」
    「はーい」
    俺の言葉に大人しくうなずいたミスタは、机の上の書類はそのままにリビングに向かっていった。彼がソファに座ってTVを見始めたのを確認して、俺はキッチンに向かった。

    冷蔵庫にあった食材で適当に作ったカレーライス。辛いのが苦手な彼のために、甘めにつくってある。出来たぞと声をかければ、運ぶのを手伝いにキッチンにやってきた。
    「あ、ダイニングの机の上そのまんまじゃん」
    「少し行儀が悪いがリビングで食べればいいだろう」
    「いいの?ごめんね」
    申し訳なさそうな顔をする彼の頭をわしゃわしゃと撫でてやりたいが、あいにくカレーの入った皿と水の入ったグラスで手がふさがってしまっている。
    リビングの小さめのテーブルは2人分の皿とグラスでいっぱいになってしまった。ソファで2人横に並んでカレーを食べる。
    「美味しいかい?」
    「うん。ダディの作る料理はいつも美味しいよ」
    ガツガツと男らしくカレーを口に運ぶミスタ。横に座っているので横顔を見ることしかできないが、先ほど知性を宿していたその瞳は、今はカレーに向けられており恐らく美味しさで夢中になっているのだろうキラキラと光っていた。仕事をしていた時とは全く違う表情だ。集中していた時の人形のような美しさのあるミスタももちろん好きだが、今の表情豊かで子供のような顔をするミスタも好ましい。美人は3日で飽きると言うが、いつになっても飽きることはないと思う。
    「どうしたの?食べないの?」
    こちらの視線に気づいたらしく、怪訝そうな顔をしながらこちらを見つめるミスタ。
    「なんでもないさ。ほらちゃんと食べなさい。口元にご飯がついているぞ」
    幼子のように口の端にご飯粒を付けているのが、可愛らしくて、おかしくて笑いが込み上げる。ミスタと一緒に過ごす日々は刺激的で、毎日が喜びや楽しさで満ち溢れている。願わくばこの日々がいつまでも続きますように。そんなささやかな願いを抱きながら、カレーを味わった。
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    Replies from the creator

    Lei

    DOODLE🦊の方が一枚上手な🦁🦊
    傾国ミスタ・リアスという男は自己評価が低い。様々な才能に溢れているのに、仲間たちやリスナーからの褒め言葉をちっとも受け取ろうとしないそんな男だ。しかし厄介なことにミスタは、ミスタ・リアスという外見が性的な意味で惹きつけるということだけは理解しているのであった。
    天使の輪が光つややかなミルクティーブロンドの髪に、白く真珠のように透き通った肌、空をそのまま落とし込んだような瞳、つんとした綺麗な形の唇は艶々と魅惑的である。彼はこの外見が人々を魅了することは理解している。それを活用することが特にうまい。それが本当に厄介なのだ。今自分が置かれている状況がいい例だ。
    「ねぇ、ルカ?俺と良いことしようよ」
    どこでミスタのスイッチが入ったのかは分からないが、今自分はミスタに誘惑されていた。ツーっとミスタの細く長い指が怪しく俺の太ももをなぞる。こそばゆい感触に背筋がぞくぞくするが、顔に出ないように必死に堪える。何をするんだと非難を込めて睨んでも、ミスタはただ微笑むだけだ。そして今の彼のほほえみはそれだけで、男をうんと頷かせてしまうくらいの力があった。だがしかし、ここで頷けばマフィアのボスとして、1人の男としての沽券に関わる。嫌だと首を振れば、駄々をこねる子供をなだめすかすような目で見られた。
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    Lei

    DOODLE🖊が死んだ後の👹の話(👹🖊)
    またいつか出会うまでアイクが死んでから何もする気が起きなかった。2人で暮らしていた家は、片づけもせずそのままの状態だった。アイクはいないのに、アイクのいた痕跡だけが残る家は寂しくて静かだった。そんな2人が暮らした家で、1人で何もせずに過ごす。リビングのソファーでただ座って1日過ごす。埃がつもりはじめているのは分かっていたけれど指一本動かす気にはなれなかった。このままではいけないことくらい、400年以上も生きた自分には分かっていた。しかし愛するものを失った衝撃は、自分を惰性でしか生きられなくした。

    そんな消えない喪失感を抱えたまま過ごしていたある日のこと、死んだはずのアイクから手紙が届いた。ピンポーンと呼び鈴が鳴り、アイク・イーヴランド様からのお手紙ですという配達員の声にソファから慌てて立ち上がった。そうやって受け取った封筒の中には綺麗だけど少し癖のあるアイクの字で“ちゃんとご飯を食べなさい”と書いてある一筆箋が入っていた。最初は意味が分からなかった。だけどアイクが言うならしょうがないなと思って、久しぶりに料理をした。食材を買いに、近くのスーパーに買い物に行った。そうして作ったのはアイクが好きだったハンバーガー。パンは出来合いの物だが、パティはちゃんと作った。アイクが死んでから、人外であることをいいことに食事を取っていなかった。久しぶりの食事は美味しかったが、それでも一緒に食べる相手がいないことに胸が痛んだ。
    1996

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