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    Lei

    @PkjLei

    妄想や幻覚を捏造たっぷりで書いてます

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    POIPOI 54

    Lei

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    https://poipiku.com/4864956/6634767.htmlの👟視点
    生き別れの兄弟の👟🦊
    🦊が暗殺者で👟を殺そうとする話

    こっちを見つめて離さない大きなトルマリンのような瞳からは大粒の涙。それを拭ってやりたくても、自分とミスタを引き離す大人の腕はたくましい。それに逆らう力を持っていなかった当時の自分は、魂が引き裂かれるような痛みを味わいながら片割れと離ればなれになるしかなかった。いつかミスタを見つけて、一緒に過ごすためにどんなこともした。自分を引き取った吐き気をもよおすほど嫌いな親戚の相手も、寝る間も惜しんで詰め込まれた勉強も、全て“いつか”の日のために。ミスタと過ごした日々の幻覚を夢に見ない日はなかった。隠し持っていた家族の写真が入ったペンダントを開く。満面の笑みで笑うミスタをそっと指でなぞる。早く、早く彼を見つけたい。
    「どこにいるの、ミスタ…」

    自分をターゲットにした暗殺計画が立てられているのは知っていた。裏世界の情報で知らないことはないルカが、こっそり教えてくれた。どうせ依頼人は、僕を引き取った親戚だろう。彼らにとって僕は優秀すぎた。傀儡にしようと目論んでいたのだろうけど、そうはいかない。グレーな仕事を全て停止し、金にしか目がない親戚達のやばい情報をどんどん警察に流した。だってそれは、僕にできる復讐だから。幸せの象徴だった僕たちの家を荒らし、僕とミスタを引き離した彼らに赦しを与えるつもりはない。そんな僕の考えが分かったのか、単純な彼らは僕を殺そうとしてる。あまりのアホさ加減に笑いがこみあげる。僕に護身術を学ばせたのは、いったい誰だったのか。そしてその時の僕の成績はどれくらいだったのか、きっと彼らは忘れている。ルカがボディーガードをつけようかと申し出てくれたけど、断った。大抵の相手ならどうにかできるし、薬も効きにくい体質だ。どうせなら、殺しに来た奴に誰から依頼されたのかお話するのもいいかなぁなんて思っていた。

    「こんばんは。いい夜だね」
    暗殺者をおびきよせるために入った、会員制のバー。すっと横の席に腰かけて話しかけてきた男は、ずっと僕が探し続けていた人物だった。
    “ミスタ!”
    動揺が一瞬顔に出る。急いで取り繕って、彼の様子盗み見れば多分こちらには気づいていない。そのことに寂しさを覚えるが、僕が分かっているミスタの最後の情報はやばいことしかしていない孤児院に放り込まれたということ。繊細な彼が、何をしてきたのかを全て推測することはできない。でも、きっと彼にとってそれは大きな負担だったのだろう。感情を殺して、記憶を封印してしまうくらいには。顔は笑っているのに、目が死んでいるミスタを見てしまえば、一緒に死んでしまうのも、彼に殺されるのもありかもしれないと思う。ミスタに忘れられてしまった時点で、僕に存在価値など無くなってしまったのだから。

    一緒に呑むことを了承しても、何を話せばいいのか分からず手元のグラスをもて遊ぶ。カラカラと涼しげな氷の音がなる。
    「何考えてるの?」
    「んー?僕の兄弟のこと」
    君のことだよなんて言えなくて、でも嘘はつけないから人名を伏せる。
    「兄弟いるんだね」
    「うん。小さい頃に離ればなれになっちゃったんだけど」
    「へー。そいつ生きてるの?」
    「分からない。でもきっと生きてる」
    分からないだなんて、酷い嘘をついたものだ。横にいるのがその探し求めていた双子の片割れで、今すぐに抱きしめたいと思っているのに。改めて彼を見れば、瞳の奥に同情の色が見えた。それは何故?僕を覚えているから?ねぇ、ミスタ。聴きたくても、言い出せない自分にため息をつきたくなる。すると彼の方がはぁーとため息をついた。
    「どうしたの?」
    尋ねてもヒラヒラと手を振られるだけで、答えはない。僕と彼のグラスが空になるまで、言葉のない静かな空間が繰り広げられる。
    「ねぇ、俺といいことしない?」
    覚悟を決めた顔で、僕の耳元で囁くミスタにああついに殺されるのかと思う。無言で、彼の腰に手を回せば、思っていたよりもほっそりとした腰にたまらなくなる。心の底から沸き立つ激情を持て余す。こんなに片割れはやせ細っているのに、今まで僕はのうのうと生きていたのかと思うとこのままミスタに殺されるのもいいかと思える。どうしようか。この先どう行動するか分からないまま、ミスタの言葉に従って安っぽいホテルに向かう。
    「酔い覚ますために、これ飲んでて待ってて」
    シャワーを浴びるミスタが差し出してきたペットボトルの水。多分これには睡眠薬とか入ってるんだろうなぁ。どうせそんなに効かないけれど、ミスタにこの先を委ねるのもいいかもしれない。そう思いながらゴクゴクと水を飲んだ。

    あんまり効かないとはいえ、緩くやってくる眠気。それに従ってベッドに横になる。うとうと微睡んでいる時に見るのは、幸せだった頃の幻想。何も考えず、この幸せがいつまでも続くと信じていなかったころの夢。僕の隣にはいつもミスタがいた。朝起きて夜眠るその瞬間まで隣にいて、離れることは無かった。
    「‥‥みす、た」
    そう僕が言葉にしてしまった時だった。
    「し、ゅう?なんで、シュウが…お前が‥‥」
    気づかない間にミスタが浴室からこちらにやってきていたらしい。重い瞼をちらと上げて彼の様子を伺えば、ぐしゃぐしゃと髪の毛をかき回す彼は錯乱しているようだった。歯をガチガチと鳴らしながら震える彼は、その美しい瞳から大粒の涙を流していた。震えながら僕の上に馬乗りになった彼は、そっと頭を撫でてきた。彼の涙で頬が濡れるのを感じる。錯乱している彼は、僕が起きていることに気づけていないようだ。
    「ごめん、ごめん…」
    「泣かないで、ミスタ」
    安心させるように微笑めば、ミスタは驚きで目を見開いた。
    「なんで、薬飲ませたのに」
    「ミスタだって分かってたから。話がしたくて。それに僕、薬効きにくいんだ」
    もう一度安心させるように笑えば、ミスタは涙腺が壊れたように更に泣き出してしまった。
    「俺は、お前を殺そうと…」
    「うん。分かってた。だから一緒に逃げようよ」
    「いっぱい人を殺した。お前とは違う。汚れてるんだよ俺の手は!」
    「それでもいい。僕は“ミスタ”と生きたいんだ」
    ミスタがこれまで何をしてきたなんて関係ない。もう僕は1人のままでいたくないんだ。ミスタの涙を止めたくて、優しく拭ってやる。こらえきれないような顔をしたミスタは、それを断ち切るかのように頭を振った。これ以上彼の口から否定を聞きたくなくて、僕は彼を抱きしめた。
    「知り合いにマフィアのボスがいるんだ。彼の手を借りれば、逃げることができる。いいやつなんだよ。きっとミスタも友達になれる」
    「俺は、お前を危険に晒したくない」
    「僕も君を危険な所にいさせたくない」
    ミスタが僕を想ってくれているように、僕も君を想っているんだよ。それが伝わるように、じっと彼の目を見つめる。
    「ねぇ、もう20年以上一緒にいられなかったんだよ。ならもういいでしょ。一緒にいようよ」
    耐えられなくなってもうすがりつくように抱きしめる。僕も嗚咽が止まらないし、僕の肩に顔を押し付けて泣くミスタの涙も止まらなかった。それでも、ゆっくりと彼の手が背中に回るのを感じた。やっと、やっと僕たちは一緒になれた。
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    Lei

    DOODLE🦊の方が一枚上手な🦁🦊
    傾国ミスタ・リアスという男は自己評価が低い。様々な才能に溢れているのに、仲間たちやリスナーからの褒め言葉をちっとも受け取ろうとしないそんな男だ。しかし厄介なことにミスタは、ミスタ・リアスという外見が性的な意味で惹きつけるということだけは理解しているのであった。
    天使の輪が光つややかなミルクティーブロンドの髪に、白く真珠のように透き通った肌、空をそのまま落とし込んだような瞳、つんとした綺麗な形の唇は艶々と魅惑的である。彼はこの外見が人々を魅了することは理解している。それを活用することが特にうまい。それが本当に厄介なのだ。今自分が置かれている状況がいい例だ。
    「ねぇ、ルカ?俺と良いことしようよ」
    どこでミスタのスイッチが入ったのかは分からないが、今自分はミスタに誘惑されていた。ツーっとミスタの細く長い指が怪しく俺の太ももをなぞる。こそばゆい感触に背筋がぞくぞくするが、顔に出ないように必死に堪える。何をするんだと非難を込めて睨んでも、ミスタはただ微笑むだけだ。そして今の彼のほほえみはそれだけで、男をうんと頷かせてしまうくらいの力があった。だがしかし、ここで頷けばマフィアのボスとして、1人の男としての沽券に関わる。嫌だと首を振れば、駄々をこねる子供をなだめすかすような目で見られた。
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    Lei

    DOODLE🖊が死んだ後の👹の話(👹🖊)
    またいつか出会うまでアイクが死んでから何もする気が起きなかった。2人で暮らしていた家は、片づけもせずそのままの状態だった。アイクはいないのに、アイクのいた痕跡だけが残る家は寂しくて静かだった。そんな2人が暮らした家で、1人で何もせずに過ごす。リビングのソファーでただ座って1日過ごす。埃がつもりはじめているのは分かっていたけれど指一本動かす気にはなれなかった。このままではいけないことくらい、400年以上も生きた自分には分かっていた。しかし愛するものを失った衝撃は、自分を惰性でしか生きられなくした。

    そんな消えない喪失感を抱えたまま過ごしていたある日のこと、死んだはずのアイクから手紙が届いた。ピンポーンと呼び鈴が鳴り、アイク・イーヴランド様からのお手紙ですという配達員の声にソファから慌てて立ち上がった。そうやって受け取った封筒の中には綺麗だけど少し癖のあるアイクの字で“ちゃんとご飯を食べなさい”と書いてある一筆箋が入っていた。最初は意味が分からなかった。だけどアイクが言うならしょうがないなと思って、久しぶりに料理をした。食材を買いに、近くのスーパーに買い物に行った。そうして作ったのはアイクが好きだったハンバーガー。パンは出来合いの物だが、パティはちゃんと作った。アイクが死んでから、人外であることをいいことに食事を取っていなかった。久しぶりの食事は美味しかったが、それでも一緒に食べる相手がいないことに胸が痛んだ。
    1996

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