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    Lei

    @PkjLei

    妄想や幻覚を捏造たっぷりで書いてます

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    Lei

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    兄弟パロの👟愛され
    👟君が体調不良になっちゃう話

    5人がいい体の内側からやってる寒気、頭が割れてしまいそうなほどの頭痛、ぐるぐると腹の奥が動いて上手く表現できない気持ち悪さ。典型的な体調不良の症状に、ため息が出てしまう。おそらく熱も出ている。なんで今日なんだろう。普段滅多に体調を崩さないのに、どうして。
    今日は5人揃って遊園地に行く予定だった。末っ子のルカがずっと行きたがっていた遊園地。もう1人の弟のミスタは大人ぶって遊園地なんて子供が行くところじゃんなんて言っていたけれど、数日前からソワソワしていた。それを知っていたから今日だけは体調を崩すわけにはいかなかったのに。自分のタイミングの悪さに苛立ちすら覚える。
    とりあえずヴォックスかアイクに自分を置いて4人で行くように伝えなければと、重い体に鞭を打って起き上がる。普段は何とも思わない2階から1階への階段を降りるのさえ億劫だ。
    「おはよう、シュウ」
    朝食を作っていたらしいアイクがこちらに気づき挨拶してくれる。それに返事をするのすら辛くて、でも返そうとしたら喉の奥がひりついて掠れた声しか出なかった。
    「あらら風邪引いちゃったの?立ってるの辛いでしょ、とりあえずソファに座りな」
    アイクの言葉に頷いてリビングのソファにどかっと座った。お行儀は良くないけど、そんなことを気にする余裕はなかった。
    「疲れが出ちゃったかな?とりあえずこれで熱測ってね」
    アイクが持ってきた体温計を受け取り脇に挟む。ヒヤッとした感触に少し鳥肌が立つ。何を考えるわけでもなくただボーッとしていれば、ピピッと軽い電子音が鳴った。脇から取り出してアイクに差し出せば、アイクはその画面を見て眉を顰めた。ああ自分が思っているより熱が高いのかもしれないなぁと思った。
    「寒気はある?何か食べれそう?」
    アイクの質問にゆっくりと首を振る。寒気はあるけど、何か食べれそうには無い。というかもう何もしたくない。そんな僕の気持ちが分かったのかは知らないけれど、アイクはとりあえず自分の部屋で寝てな。薬とか準備して持って行くからと言った。
    「僕を置いて遊園地行ってきて……」
    とりあえずこれだけは言わなきゃとアイクに伝えたら、彼は目を見開いた。
    「何言ってるのシュウ。ルカとミスタが、シュウ無しで遊園地に行きたがるわけないでしょ」
    「でも……」
    「いいから、とりあえず自分の部屋戻って寝な。戻るの辛いなら肩貸すけど?」
    4人で行ってよかったのに結局アイクに押し切られ、自室に押し込められた。ベッドに横になれば、倦怠感のせいかすぐに瞼が重くなる。ミスタとルカは泣いちゃうかなぁ申し訳ないなぁと思いながら、意識は溶けていった。

    コンコンというノックの音に意識が浮上する。先程より熱が上がったのが分かる。寒気の代わりに熱でさらに頭が回らない。返事を忘れてドアの方を横になりながら眺めていたら、恐る恐ると言った様子でヴォックスが部屋に入ってきた。僕が起きているのに気づいた彼は、そっと僕に近づいて汗で濡れた前髪を払ってくれた。
    「やぁ、シュウ。ゼリーと薬を持ってきたが、食べれそうかい?」
    食欲は相変わらず無いが、薬を飲むためには食べなければならないんだろう。ゼリーくらいだったらいけるかなと思ってコクンと頷く。そうしたら良い子だとまるでミスタ達と同じように頭を撫でられた。
    「オレンジとりんごどっちがいい?」
    「おれんじ…」
    「分かった。食べられる量だけでいいからね」
    ヴォックスの手を借りて、起き上がる。ほらアーンとゼリーの乗ったスプーンが差し出される。子供じゃないんだから自分で食べられるけれど、甘やかされてるのが分かって、それがむず痒いけれど嬉しかった。だから素直に口を開ければ、すぐにオレンジのさっぱりとした甘味と酸味が口に広がった。ゼリーの冷たい感触が喉に通るのが心地いい。
    「食べられそうかい?」
    「うん。美味しい」
    じゃあはいとまた差し出されるスプーン。皆から人気のヴォックスを独り占めして、アーンまでさせてるなんて贅沢なことだ。不謹慎だけど、こういう時は風邪をひいて良かったなと思ってしまう。でも今日はそうもいかない。
    「あの、ルカとミスタは…」
    「ああ2人ならシュウのことを心配していたよ。風邪がうつってはいけないから、シュウの部屋に入ってはいけないよと言ってあるが」
    「遊園地行きたかっただろうに。今からでも4人で行ってきなよ」
    そう言えば何故かヴォックスが深いため息をついた。
    「あのなシュウ。俺たちがお前を置いて遊園地に行って楽しめると思っているのか?」
    「でもルカとか凄い楽しみにしてたし…」
    「そのルカなら、シュウの体調不良を聞いてお前のことを心配していたぞ。遊園地はいいから皆でお前の看病をしようと最初に言い出したのもルカだ」
    ヴォックスの真剣な瞳は、僕がその言葉を否定するのを許してくれなかった。
    「そっか…」
    「だから早く元気になっておくれ。それが俺たちにとっては何よりだから」
    「うん。…ありがとう、ヴォックス」
    そう言えば笑顔になったヴォックスが、わしゃわしゃと頭を撫でてきた。いつもよりは控えめな力のそれだけど、僕を笑顔にするには十分だった。

    ヴォックスの持ってきてくれた薬のおかげか、僕は泥のように眠った。夢も見ず熟睡したおかげで、目が覚めた時には症状が軽くなっていた。窓の外を見れば、すっかり暗くなっていた。こんなに寝たのは久しぶりかもなと思いつつ、自室を出てリビングに向かう。汗をぐっしょりかいたせいでパジャマはべたつくし、シャワーでも浴びてすっきりしたかった。会談を朝よりは早いスピードで降りれば、ダーっとこちらに向かって走ってくる足音が聞こえた。
    「「シュウ!?」」
    ルカとミスタが2人揃ってやってきた。体調は?起きてて大丈夫なの?と矢継ぎ早に質問してくる2人に手を引かれながらリビングに向かう。
    「これ2人とも!シュウは体調悪いんだから!」
    アイクが2人を叱るけれど、興奮状態の2人は聞こえていないようだ。ソファに2人に挟まれて座る。
    「体調は大丈夫だよ。熱も下がったみたいだし」
    「でもちょっと声枯れてる!」
    「薬持ってこようか?」
    心配を顔ににじませる2人に、もう元気になったよ~と抱き寄せれば、きゃあと嬉しそうな声を上げた。
    「2人ともごめんね。遊園地に行くはずだったのに…」
    遊園地に行けなかったことを誤れば、2人はブンブンと頭を横に振った。
    「気にしないで!遊園地はいつでも行けるし!」
    「そうそう。シュウが元気な時に5人で行こう!」
    2人の言葉に涙が込み上げてくるのを、兄としての威厳だけでなんとかとどめる。僕の弟たちはどうしてこんなにも優しくていい子なんだろう。
    そんな僕たちの様子をキッチンから見守っていたヴォックスとアイクも、リビングにやってきた。
    「熱は下がったのか?」
    「うん。測ってないけど、多分下がったよ」
    「でも今日は無理しないでね。ご飯食べてシャワー浴びたら寝なさい」
    「はーい」
    まるでお父さんとお母さんみたいなヴォックスとアイクに、僕たち3人は思わず笑ってしまった。朝起きた時は最悪の気分だったけれど、5人揃っていると言うだけで気分が上向く。次こそは5人で一緒に遊園地に行けるといいなぁ。それが叶えば、きっとその日は宝物のように大事な思い出になるだろう。
    「シュウ?大丈夫?やっぱり体調良くない?」
    黙っていたのを心配したルカがこちらをのぞき込んでくる。
    「ううん。大丈夫だよ。遊園地5人で行きたかったなって思っただけ」
    「行こうよシュウ!」
    「そうそう!来週でもその次でも、遊園地は逃げないんだから!5人で!絶対だよ!」
    「うふふ、そうだね」
    パーッと笑顔になった弟たち。5人で行くのを強調されれば、4人で行ってきていいよなんて言った自分が馬鹿みたいだ。
    「遊園地以外にも、5人でやりたいことはたくさんあるからなぁ」
    「まあ焦らなくてもいいでしょ。時間はたっぷりあるんだから」
    「そうだね。これからいっぱい思い出作りたいね」
    5人で過ごす時間はまだこれからも続くんだ。それが嬉しくて、とりあえず僕は腕の中の弟たちを抱きしめた。
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    Replies from the creator

    Lei

    DOODLE🦊の方が一枚上手な🦁🦊
    傾国ミスタ・リアスという男は自己評価が低い。様々な才能に溢れているのに、仲間たちやリスナーからの褒め言葉をちっとも受け取ろうとしないそんな男だ。しかし厄介なことにミスタは、ミスタ・リアスという外見が性的な意味で惹きつけるということだけは理解しているのであった。
    天使の輪が光つややかなミルクティーブロンドの髪に、白く真珠のように透き通った肌、空をそのまま落とし込んだような瞳、つんとした綺麗な形の唇は艶々と魅惑的である。彼はこの外見が人々を魅了することは理解している。それを活用することが特にうまい。それが本当に厄介なのだ。今自分が置かれている状況がいい例だ。
    「ねぇ、ルカ?俺と良いことしようよ」
    どこでミスタのスイッチが入ったのかは分からないが、今自分はミスタに誘惑されていた。ツーっとミスタの細く長い指が怪しく俺の太ももをなぞる。こそばゆい感触に背筋がぞくぞくするが、顔に出ないように必死に堪える。何をするんだと非難を込めて睨んでも、ミスタはただ微笑むだけだ。そして今の彼のほほえみはそれだけで、男をうんと頷かせてしまうくらいの力があった。だがしかし、ここで頷けばマフィアのボスとして、1人の男としての沽券に関わる。嫌だと首を振れば、駄々をこねる子供をなだめすかすような目で見られた。
    1088

    Lei

    DOODLE🖊が死んだ後の👹の話(👹🖊)
    またいつか出会うまでアイクが死んでから何もする気が起きなかった。2人で暮らしていた家は、片づけもせずそのままの状態だった。アイクはいないのに、アイクのいた痕跡だけが残る家は寂しくて静かだった。そんな2人が暮らした家で、1人で何もせずに過ごす。リビングのソファーでただ座って1日過ごす。埃がつもりはじめているのは分かっていたけれど指一本動かす気にはなれなかった。このままではいけないことくらい、400年以上も生きた自分には分かっていた。しかし愛するものを失った衝撃は、自分を惰性でしか生きられなくした。

    そんな消えない喪失感を抱えたまま過ごしていたある日のこと、死んだはずのアイクから手紙が届いた。ピンポーンと呼び鈴が鳴り、アイク・イーヴランド様からのお手紙ですという配達員の声にソファから慌てて立ち上がった。そうやって受け取った封筒の中には綺麗だけど少し癖のあるアイクの字で“ちゃんとご飯を食べなさい”と書いてある一筆箋が入っていた。最初は意味が分からなかった。だけどアイクが言うならしょうがないなと思って、久しぶりに料理をした。食材を買いに、近くのスーパーに買い物に行った。そうして作ったのはアイクが好きだったハンバーガー。パンは出来合いの物だが、パティはちゃんと作った。アイクが死んでから、人外であることをいいことに食事を取っていなかった。久しぶりの食事は美味しかったが、それでも一緒に食べる相手がいないことに胸が痛んだ。
    1996

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