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    淡墨@usuzumi

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    杏千♀️(幼児) 現パロ 雛祭りネタ 一家

    何でも許せる人向けです。

    #杏千

    雛人形の行方 座布団の上で正座して向かい合っている子供たちを見て、槇寿郎は立ち止まった。兄が妹を構い倒すのが通常運転の子供たちが珍しい。一体何をしているのか気になって、暫く見守る事にした。
     
     「千、兄はお前に謝らなくてはいけない事がある」
     「なんですか?」
     「千の雛人形だが、お内裏様とお雛様がピクニックに行きたいと言ってな。俺が許可を出したからお出かけしてしまったんだ」
     「千のお人形さん、おでかけしちゃったんですか?」

     話題は先日飾った雛人形だった。もちろん、雛人形が勝手に動き出すような怪奇現象が起こるはずがない。

     (何かの拍子で雛壇の裏にでも転がったか?杏寿郎が誤摩化している間に探すか)

     人形が行方不明になったのだと当たりを付け、槇寿郎はきびすを返そうとした。そこに、同じく子供たちの話を聞いていた瑠火の声が聞こえた。

     「杏寿郎、ピクニックの行き先は何処ですか?」
     「はい、俺の部屋です!」
     「は!?待て、お前妹の雛人形をどうする気だ!」
     
     堂々と答える杏寿郎の声に、槇寿郎は思わず部屋に乱入した。妹の雛人形はピクニックに出掛けたのではない。兄の手によって誘拐されたのだ。

     「雛人形を片付けるのが遅いと嫁き遅れると聞きました。千の嫁入りを阻止するためにも、雛人形を片付ける訳にはいきません!!」
     「阿呆か!今すぐ人形を持ってこい!!」
     「父上は千を嫁に出すとでも言うのですか!?」
     「それとこれとは話が別だ!」

     女の子の成長を祝う為の人形が、杏寿郎の中では妹の嫁入りを阻止する為のアイテムになっている。何でこうなったと思うが、槇寿郎の中では人質(人形)解放が先決。
     握りこぶしを作って力説する杏寿郎と槇寿郎が怒鳴り合っている横で、不安そうな顔をした千寿に瑠火が気付いた。

     「どうしました?」
     「千、お嫁さんになれないんですか?」
     「そんな事はありませんよ」
     「よかったぁ。千は大きくなったら、兄上のお嫁さんになりたいんです」

     怒鳴り合っていても周囲に気を配れる男二人に天国と地獄が訪れた。

     「父上のお嫁さんになりたいって言ってくれないのか…」

     槇寿郎は膝から崩れ落ち項垂れた。逆に杏寿郎は目をつむり天を仰ぎ暫く幸せを噛み締めていたが、カッと目を見開いた。
     
     「こうしてはおれん!兄はピクニックに行った雛人形を迎えに行こう!」
     「杏寿郎、雛人形はもう暫く飾っておきますよ」

     項垂れる父親の横を走り抜けて行った息子に声をかけるも、返事はなかった。

     「しょうがない兄上ですねぇ」

     杏寿郎が勢いよく自室の扉を開ける音を聞きながら、瑠火はいまだ項垂れている槇寿郎の背に手を添えた。

     終わり
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    작성자의 답변

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    sena

    완료呉秋さんの素敵な結婚❤杏千ちゃん絵に悶絶し、意味の分からない話を書いてしまった😄(何故なのか)

    とりあえず勢いで書いたので、支部に上げる頃にはもうちょい加筆修正(+設定)したい。
    何がどうなったか不明ですが、杏千(+愈+珠)という謎メンバーです。多分杏千ちゃんパートより二人のパートの方が長い。正直タイトルは思いつかなかったのですが、愛だけは込めました!
    Look at me!赤と白のタキシードに身を包み、鏡の前に立ってみる。…やっぱり、こっちの方がいいかな。元々宛がわれていた白のネクタイを外し、候補の一つとして用意されていた蝶ネクタイに手を伸ばした。

    「…うん、これにしよう」

    白も悪くないけど、この紅白のタキシードには赤い蝶ネクタイの方が合っている気がする。初めて身に付ける蝶ネクタイに悪戦苦闘しながらも、何とか結び終えたリボンは少し不格好だ。…人のネクタイを結ぶのは得意なんだけどな。若干歪んだリボンを直しながら、毎朝の光景を思い出して、僕は鏡越しに笑ってしまった。

    ――さて、話は数十分前に遡る。
    折角の休日だからとドライブに出掛けた僕たち兄弟は、都心から少し離れたこの場所を訪れていた。広大な土地に慎ましく建てられた建物は、兄曰く『写真館』らしい。そして殆ど説明のないまま車は止められ、僕が状況を飲み込めずにぽかんと呆ける中、兄が笑ってシートベルトを外してくれた。ほら、と優しく手を伸ばされ、掌にそっと手を重ねる。幼い頃から何度も繰り返された、僕たちの儀式みたいなもの。キリッと上がった眉と目尻が少しだけ下がって、重ねた掌を柔く握られる。そしてそのまま立たせてもらい、僕たちは少し離れた場所にある写真館へと歩き出した。
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