Unexpected Relationships(仮)『僕と君の考え方はいつも交わる事がなくて』
『お互いに譲れなくて平行線を辿っていく』
でもいつかはそれを笑い合える日がくるよね、なんて続くけどどう見ても笑い合える感じが全くない。
全然噛み合ってない歌声。統一感なんて全くないバラバラのダンス。
途中までの歌詞に合ってると言えば合ってると主張出来なくもないけどこれはない。ヒドい、ヒドすぎる。
「……………なァ相棒、マジでコレで通ったのか…?」
「…通ったから、発売前に渡されたサンプルPVの鑑賞会を、他でもねぇ相棒のお前に付き合ってもらってんだよ千冬。やっぱコレはないよなァ…」
「ないな。酷すぎンだろ」
苦虫を噛み締めてプロとしてあるまじき、デュオだからこそ丸分かりなチグハグな歌とダンスを流す映像に頭を抱えるオレを横に座る千冬が可哀想なものを見る目で見ているのが分かるが怒る気力も湧かない。そうなると分かった上で千冬を誘ったのはオレだし、そもそもこんな酷い有り様をメンバーであるイヌピーくんやココくんに見せる訳にもいかない。曲がりなりにもオレは彼等のボスなんだから。
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