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    もっこぽいぽい

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    もっこぽいぽい

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    日付跨ぎギリセーフ(嘘)ハロウィン落書き!!

    #月鯉
    Tsukishima/Koito

    残さず食べて 『月末は忙しいのでデートは来週末に』
     そんなそっけないメールを見てため息をついているだけの私はもうどこにもいない。
     なんと言っても、私の手には月島宅の合鍵があるのだ。
     合鍵、すなわちそれは二十四時間いつでも月島宅を訪問できる魔法のアイテム。それが今、私の手の中にある。
     何も外で会うだけがデートではない。疲れた月島を癒すべく、おうちデートとしけこもうではないか。そしてうってつけに今日はハロウィンだ。恋人がイベントの日に託けて愛を確かめ合うのは世の常である。手土産も持った。すべからくなんの問題もない。
     私は、手にした魔法の鍵で月島の寝込みを襲うことにした。
     鍵穴に鍵を差し込んで回す。難なくその扉は開いた。
     それはそうだろう、月島から直々に渡された鍵だ。「何かの時には遠慮なくどうぞ」そう言った月島はほんのりと頬を赤く染めていた。聞けば合鍵を人に渡したのは初めてだと言う。私はそのことに大変満足した。手渡されたのはデートの別れ際だったから、ありがとう、大事にすると言って微笑むだけに止まったが、家に帰るなり飛び上がって喜んだ。ベッドの上を転げ回り、もらった鍵に何度もキスをした。だって月島の家の鍵だ。いつ行っても良いのだ。そしてその鍵を使う日が、折よくこうして訪れたと言うわけだ。
     玄関には月島の革靴が一足。それと休日用のスニーカー。これはこの前のデートでも履いていたやつだ。
    「おじゃまします」
     小さな声でそっと来意を告げる。これはもちろん家主に気がついて欲しいわけでは断じて無い。つい、口から出てしまったものだ。習慣というのは恐ろしいものである。部屋の中はシンとして、当の家主は、こんもりと小山のような掛け布団の下で足の先をはみ出させてぐっすりと寝入っている。覗き込めばいつもは寄っている眉間の皺がハの字になって幼く見える。
    「ふふ、むぜ……」
     遮光カーテンの隙間から差し込む日差しが本日の晴天を伝えている。そう、今日は素晴らしい秋晴れの良い天気なのだ。そんな天気の中、私は恋人の寝込みを狙ってこうして抜き足差し足している。
     健康的でない、と古風な誰かなら言うかもしれない。しかし時は令和。私は健康な大学生。健康な大学生が興味のあることといえば? もちろん恋人との触れ合いイチャイチャである。私は至極真っ当に健康そのものなのである。
     可及的速やかに手を洗い口を濯ぐ。洗面台の上のコップには私の歯ブラシはちゃんとそこに、先々週に泊まった時のまま置いてあった。よしよし。当然、無いはずは無いのだけれど。私以外の誰もここに泊まっていないという証拠だ。もちろん月島がそんな不義理なことをするはずがないことはわかっているが、なんとなく確認してしまうのは惚れた弱みというものだ。今は幼児のように無防備な姿で眠っている私の恋人は、十三も年上のよかにせなのである。当然、職場では男女問わずモテている。 月島自身は恋人がいることを周りに隠してはいないらしいが、そんなものは奪ってしまえばいいとガチ恋する輩がいてもおかしくはない。だから、私は持てる限りの力を使い、月島を私にメロメロにしておかなくてはならないのである。まあ、合鍵をくれる時点で、メロメロなのは明白であって、私の心配は杞憂以外の何物でも無いのだが、杞憂も恋の醍醐味というものだ。いずれにしても私には月島に逢う毎回が真剣勝負であることに違いない。今日も、尋常に勝負だ、月島。
     上機嫌のまま、ジャケットを脱ぐ。
     今日は日差しが暖かく、歩いてくる間、少し汗をかいてしまったかもしれない。ここにくる前にシャワーをしてきたが、もう一度シャワーを借りようか、そっと風呂場に目をやる。月島はまだ寝ている。静かに入れば大丈夫。そう言い聞かせて、速やかにシャワーを浴びるため、勢いよく服を脱いだ。途端、
    「う……ん」
     月島が身じろぐ気配がした。私はすでに全裸である。
     隠れる場所は無い。ここはもう作戦決行あるのみ。巣の中の熊は巣に入ってきたものを襲わないという。大丈夫、いける。
     私は月島の巣穴、もとい、月島のベッドの足元の布団を捲り上げ、頭からするんと突入した。結果、頭隠して尻隠さず、といった中途半端な体勢にはなったが、突入は成功したと言えよう。
     月島はスウスウと寝息を立てている。しばらく様子を伺ってじっとしていると、丸出しの尻が冷えてきた。上半身は気付かれるリスクが高いから、足元の方で丸くなっていようと決めて、モゾモゾと体勢を整える。よし、足まで入れることができた。またしても成功だ。真っ暗闇ではあるが、月島の布団の中、しかも下半身のベストポジションで丸くなることができた。
     作戦決行の時である。
     そっと、月島に触れる。正確には、月島の月島に触れてみた。そこは布団の中のどこよりも温かく、熱を持っている部分だった。
     会いたかったぞ、月島……、思わずこぼれそうになる声を堪え、緩いスウェットの履き口を慎重にずり下げた。
     月島が身動きしないところから、作戦は続行可能と判断し、触覚を頼りに、月島の月島へ攻め入る準備を始めた。まずは、ポジションの確認。標的を口に含む最短のルートを真っ暗な布団の中で確保。そして自重を支えるための肘を置く位置の確保。十分に準備を整え、いざ月島に向き合った。それは、聳え立つ山の頂にも似ていた。
    「トリックオアトリート」
     お菓子ももらうし、いたずらもする。
     ここまでくれば流石に起きてくるかもしれないが、もう月島の月島を確保した私に怖いものなど何もなかった。
     寝汗で少し汗ばんだ月島の月島からは、濃厚な月島の匂いがする。閉じ込められた布団の中、その匂いは私の理性を溶かす効果は十分だった。月島の月島は心地よく寝ている最中の男の本能のままに元気よく直立している。しかし、これはまだ眠れる獅子の姿。真の姿では無いことを私が一番よく知っているのだ。
    「私の妙義でお前を叩き起こしてやるからな」
     私の射程範囲内に入った月島の月島は、もう私の月島と呼んでやろう。そう、これは私だけの月島なのだから。
     
     熱気の篭る布団の中、汗ばんだ鼻の頭を亀頭に押し付けて挨拶した。ぐいぐい、蒸れた匂いが欲を煽り立てる。 今、愛してやるから。れろお、と舌を伸ばしてアイスクリームのように下から裏筋を掬い上げる。ピクク、と私の月島が反応する。
     気をよくした私は、次にころころとした胡桃のように愛らしい金玉をそっと撫でた。こちらも、ゆるりとまだ柔らかい皮の中で、コロコロと健やかに転がされてくれた。触りながら裏筋をぺろぺろと舐め続けると、次第に玉袋が硬く寄り集まり上へ上へと上がっていく。太ましく筋張ってきた竿を筒状にした指で撫でると、ビキキ、と私の月島が漲るのがわかる。いい子いい子するように、もう片方の掌でツルツルとした亀頭の先をくるくる撫でてやれば、もう濡れていた。先走りを掌に広げながら、くちゅくちゅといやらしく音を立てると布団のゴソゴソという音と合わさって、いっそういやらしさが増す。
     とっくに釣られて反応している私自身からも、もうシーツに恥ずかしいシミがついてしまうくらいには濡れている自信があった。
     布団がゴソゴソいう原因の半分は、月島を可愛がりながら揺れる腰を止められない自分自身のせいである。そっと静かにいたずらをしなければバレてしまうと思いながらも、自分自身の快楽からも逃れられない。だって、私は月島といつも一緒に気持ちよくなりたいから。
    「んん、んふ、ん、んッ」
     月島のパンパンに腫れた亀頭をキャンディのように舐めてしゃぶった。夢中になってそうしていると鼻から息が淫靡な自分の口から漏れて布団の湿度を上げていく。
     咥え切れないほどに大きく育てた月島から口を離すと私の涎と月島の先走りが合わさった唾液が糸を引いて橋を作る。美味しい。たまらずその橋ごともう一度口の中に収めて飲み込む。ごく、と嚥下すれば喉を伝わって甘い疼きが頭を溶かし、その溶けた頭が本能をずんずん突き動かしていく。月島を片手で支えながら、片方の手で自分のちんぽを扱く。しとどに濡れたその先端は、月島の比では無いくらい先走りを垂らし、それは金玉まで伝っていた。口の中にいる月島が、自分のナカに入ってきた時の感覚をありありと思い出してしまう。月島は、こうまでされてまだ起きないのだろうか。
     尻の方まで垂れてきた先走りを借りて、アナルの縁を撫でると、そこはチュウと吸い付いて指を迎え入れた。
    「はん、ん」
     そろそろ布団の中に篭った熱も限界を迎えようとしている。これ以上ここにいたら茹だってしまう。自らが望んで作り出したサウナのような密室の中、意識が朦朧としてきた。もうイキたい。月島が起きないなら、もうこのまま一人でしてしまおうか。月島から口を離し、自らのちんぽに集中し始めようとしたその時。
     かばりと布団が剥ぎ取られた。カーテンに遮られた明かりでさえ眩しく感じてしまうほどの急な明るさの変化の中、光を後に背負った月島の表情は読めない。
    「今日はなんの日か知ってるか、月島?」
     細めた視線の先には、まだ表情の見えない月島。恋人とはいえ寝込みを襲われて、気分を悪くしてしまったのだろうか。だって、今日はハロウィンだから。おやつもイタズラも月島がいいと思ってしまったから。
     月島の深いため息が聞こえた。嫌われてしまったのだろうか。隠すものが無い私は、悪意ではない証拠に体育座りにしていた脚を、そっと広げて見せた。
    「トリックオア、トリートだぞ、月島?」
     月島は怒ってはいないようだった。
     そっと頭を撫でてくれて、キスをしてくれた。次第にキスが深くなって、食べられてしまうかと思った。もうこのまま全部食べて、可愛がってくれ月島ぁん! と心の中で叫ぶ。私の思った通り。作戦成功である。
    「お菓子をくれないとイタズラする日なんでしたっけ……?」
    「そうそう、それだ」
    「じゃあ、イタズラされたら仕返ししていいんですよね?」
    「ん?」
    「だって俺、お菓子もらってませんし」
    「ふふ、いいぞ、イタズラしてくいやい」
    「じゃあ、早速いただきます」
     ……作戦には、想定外のことも起こりうるということを私はすっかり失念していたのだ。
     
     数時間後、シーツのお化けになった私はベッドの隅で噛み跡だらけの身体を抱きしめて震えていた。
     残さず余さず、全部食べられてしまった。
     その顛末についての詳細は、ここでは詳しくは述べないがものすごく身体がだるい。
    「……プリンが食べたい」
     その一言を最後に、私の意識は遠のいた。
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