初めての転生したら女になっていた。
おれじゃなくて。───冨岡の野郎が。
「よし、不死川やぶれ」
どすっとベッドへ座り、タイトスカートからすらりと伸びた脚を組む。
ストッキング越しに透けた爪には、ペディキュアがきれいに塗られてあって、どこからどう見ても女の脚だ。
おれを見やるこの表情は、間違いなく水柱様必殺「高みから見下し」なのだが、本人には全くそんなつもりはない。そのことは前世、余生になってから知った。
……にしてもまァ、女だとこれまたえれぇ美人というか女王様っぽいというか、冨岡は生まれ変わっても冨岡なんだなァ……。
「寝たほうがいいのか、それとも膝立ちのほうがいいか」
黙したまま動かないおれを、冨岡はどう思ったのか、いきなりベッドの上に膝立ちになり、タイトスカートをたくし上げた。
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