僕の親友は甚平が好き暑いのは嫌いだ。自分の戦装束は着込むものだから暑さは避けきれない。寝間着は着物。水心子の脳裏に浮かんだものは現世の雑誌で敬された夏用の寝間着。確か甚平という名前のものだった気がする。そうと決まれば注文しよう。水心子は自らのタブレットを取り甚平を注文した。
「あれ、水心子、その寝間着どうしたの?」
「あまりにも暑いから注文したんだ。通気性もいいし気持ちいいぞ」
甚平はすぐに届き水心子は早速言わんばかりに身を通していた。いつもと違う格好。着物と違って甚平は肌の露出が多い。鎖骨も見え隠れして風呂上がりのせいか首から滴り落ちる雫。これはやばい。でもいつもとは違う彼を見ていたい気持ちはある。清麿は色々な衝動を押え言葉を飲み込むと一呼吸置き平静を装って言う。
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