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    Ugaki_shuuu

    @Ugaki_kakkokari

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    Ugaki_shuuu

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    Twitterにあげてたものを推敲してちょっといじったりしたもの。きぬぎぬです。エロくはない、多分……

    #こばかぶ
    kouba

    猫のような男たち①ペロ、と、肩の後ろ側を舐められて目が醒めた。
    柔らかな唇が、優しく肉を食む。唇でやわやわとはさまれて、ちゅ、ちゅ、と、吸い付かれる。時々軽く歯を立てて、滑らせるように甘噛される。
    ごつごつとした大きな手は、俺の腹の傷のところを撫ぜている。べつに、労っているわけではないように思う。ただそこに皮膚の他の部分とは違う凸凹があるから、その皮膚と別の平らな部分の感触の違いを楽しんでいるのだ。やらしい触り方ではない。探究心旺盛な子供が、飽きるまで同じことを繰り返しているような。

    まるで、母猫の乳を吸いたがる子猫のようだな、と思う。子猫はとても執念深い。自分の食欲が満たされるまで、執拗に母猫の乳をまさぐり吸いつづける。俺はそんな母猫の苦労を思いながら、己を後ろから抱き込むようにして褥に横たわっている。ただ、相手のするがままに、その行動に身を任せている。

    相手は相変わらず、俺の肩の後ろに唇を押し付けている。カリカリと軽く歯を立てると、今度はその鼻先を俺の首筋にグリグリと押し付けるようにする。それも猫の甘える行為に似てるな、と思った。または、己の匂いを相手の体に擦付けるマーキング行為だ。
    と、いきなり歯を立ててがぶりとやられて、思わず「痛ッ…!」と、悲鳴をあげる。

    「ゆきさださん、いたいです……」

    慌てて振り向いて抗議の声をあげる。と、

    「だってカブトが、そっぽ向いてばっかで、ちっとも構ってくんねーから」

    クスクス笑いながら、ギュ、と腕の中に深く抱き込まれた。今度は俺の後頭部に顔を突っ込んで、すぅ、とその匂いを吸い込んでいる。

    「……汗の匂いがすんなぁ」

    お前の匂いだ。耳の近くでそう囁かれて、ぞわ、と肌が泡立った。自分の体が中心からドロドロと溶けてしまうような錯覚を覚える。脱力する快感にふるり、と体を震わせると、俺は思わず、両足の腿と腿とを擦り合わせる。
    が、それ以上は待てど暮らせど、相手から何もされることはなかった。それに気づいて、軽く絶望を覚える。ああ、まただ、また生殺しだ! 恐ろしいことにこの人は、寝ぼけているのかなんなのか、大体において早朝の戯れをこのへんでやめてしまう。さんざこちらを煽っておいて、そのまま放置するのだ。それでいてギュッと抱き込んで二度寝するから、その場を離れてトイレで処理することもできない。それに、何度泣かされたことか。

    甘やかな疼きに身を焦がしながら、俺はただ、相手がもう一度目を覚ますのを待つしかなかった。腹の奥の所が、じくじくと甘くうずいている。そして心に決める、起きたら絶対に、上から覆いかぶさって、またがって、差し込んで、しゃぶりつくして、思う存分あの硬くて柔らかい巨大な杭のようなモノを味わい尽くしてやる!!
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    Ugaki_shuuu

    TRAINING【なんとなく下げてたものを再掲】キド+アサ。特に何を書こうと思ったわけでもなく、ただ情景描写がしたかった。
    なにげに自分の中では一番気に入ってる小説だったりします
    ただキドアサがタバコを吸っている情景描写がしたかっただけある日のことだった。
    その日はなんの変哲もないただの水曜日だった。朝起きて、飯を食い、テレビのニュースのヘッドラインだけ確認して、10時ごろフロント企業の事務所が入っているビルへと足を向けた。
    そこで城戸の兄貴に会い、諸々のことを確認し、一緒に昼飯を食い、午後は兄貴について人に会いに行った。そんなことをしていたら、時刻はすでに夕方の7時だった。切った張ったのドタバタ劇も何もない、本当に平凡で平坦な、あくびのでそうな1日だった。
    この後もせいぜい2、3軒のキャバクラへ守り代を回収に行くくらいしかやることがなかったので、事務所にいた他の連中と一緒に、出前で寿司でも取ろうということになった。寿司桶いっぱいに入った寿司を、その場にいた4、5人の組員たちとともに、わいわい言いながらつつく。そうして腹もくちくなって、食休みに一服しようということで、城戸とともに、ビルの裏手の非常階段のところへとやってきた。重たい鉄の防火扉を開けると、そこには事務所の連中が、空き缶で作った灰皿を針金で窓の鉄格子にくくりつけた、簡易的な喫煙所があった。城戸がスーツの裏ポケットから白地に赤い丸印のタバコの紙箱を取り出す間に、浅倉もまた、ポケットからタバコの紙箱を取り出した。紙箱の中にタバコと一緒に入れておいた100円ライターを引き抜き、火を灯して、タバコを咥える城戸の前に差し出す。城戸はニッコリ笑って「ありがとぉ」と言ってから、浅倉の手の中に灯されたライターの紅に、スイと額を寄せた。ライターの灯りに照らされて、城戸の顔が薄暗闇の中に数瞬、ぼんやりと浮かび上がる。やがてそれが薄闇の中に沈んでいき、それと引き換えにフーー、と息を吐く音がした。男の吐き出す煙の、甘みの混じった香ばしい匂いが、浅倉の鼻腔をくすぐった。
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