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    viviamalavi

    アマラビ(@viviamalavi)のポイピクです。

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    viviamalavi

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    2023年5月3日から言っちで発行したプロット交換本『L'estro Armonico』用に書いたプロットです。こんなはちゃめちゃなプロットをとんでもなくすばらしい小説に仕上げてくださった由基さんには頭が上がりません。由基さん,ほんとうにありがとうございました……!

    #プロット
    plot

    未定—----------------------------------------------------------------------------------------
    【設定など】
    へそウォ「楽しいお仕事」シリーズ派生
    長男:コンビニ店員(フラッグマート赤塚4丁目店)
    次男:サラリーマン
    三男:蟹工船工員
    四男:居酒屋店員(居酒屋イヤミ処)
    五男:トラック運転手
    末弟:ファストフード店員(松牛)

    Scene構成
    ❶ モノローグ(数行)
    ❷ テキスト(新聞記事など)
    ❸ 働いている6つ子の短いエピソード(1〜2頁)
    全体は❶〜❸のくり返し
    5月28日(日)赤塚区民祭の日の朝〜夕方くらいまでの出来事
    —----------------------------------------------------------------------------------------

    (以下プロット)
    (プロットなのでせりふなどは適当)
    (いかようにも変えていただいてOKです)



    ■#0
    冒頭モノローグ:
    この世界はクソです。
    生きる価値のないクソ人間たちが,生きる価値のないクソ世界でクソを投げつけあって生きているだけです。
    若く純粋だったぼくは,世界にはクソじゃない部分があると信じていて,世界のクソじゃない部分を探そうと一生けんめい努力しましたが,クソ人間たちにクソを投げつけられただけでした。(的な厭世的なモノローグ)(6つ子の誰かのあり得た世界線におけるひとりごとのようだが,実際はモブのモノローグ)

    ■#1
    新聞記事:「中学生が特殊詐欺防止で表彰」
    フラッグマート赤塚4丁目店
    赤塚区立第二中学校の生徒と店員が赤塚警察署から表彰(感謝状授与)されることになった。
    - - -
    【朝7時】
    店長とバイト店員(長男)が今日,開催される赤塚区民祭について話している。
    区民祭で赤塚警察署による防犯講習があり,そこで店員は中学生と一緒に表彰予定。
    店員は「なんかめんどいんで帰って寝たい」と言うが,店長は息子(表彰される中学生と同じ赤塚区立第二中学校の生徒)の吹奏楽部による演奏もあるので,午後からはリヨちゃん(奥さん)に任せて,一緒に行こうと誘う。

    ■#2
    デモのビラ:「漁船労働者の労働環境改善および船員法改正を求めるデモ行進」
    日時は5月28日(日)赤塚駅前から行進をスタートし,赤塚区役所前広場(赤塚区民祭の会場)まで歩く。そこでデモ隊のリーダーが演説をする予定(無許可)。
    - - -
    【朝8時】
    蟹工船工員(モブ)が別の工員(三男)と現状への不満とデモについて話している。
    曰く,季節労働者なので繁忙期とそうでない時期とで収入が安定しない。というか繁忙期にあれだけ忙しいなら,繁忙期以外の働いていない時期も暮らせるような収入があって然るべき。モブは出身地の仙台に彼女がいて結婚したいと思っているが,収入が安定せずなかなか踏み出せない。お前もオフシーズンにやりたいことあるだろ,と三男に言うと途端に不自然な話し方になる三男。「カノジョ? イルイル イッパイ ツーカ ファン? ミタイナネ,モウネ,アレダケイルトネ」「風俗なぁ(誤解)」

    ■#3
    赤塚区立第二中学校Twitter:「チャリティオークションへのご協力をお願いします」
    Tweetは3月24日のもの。老朽化した体育館建て替えのため,赤塚区民祭でチャリティオークションを行う。ご家庭で使わなくなった食器,家電,楽器などを募集。ジャンク品はNG。破損していないか,動作可能か提出後に確認する旨。
    - - -
    【9時】
    スマホゲーム『松神』のチャット:
    8arrows「区民祭だる」
    14JUICYYYYYY「草だね」
    8arrows「めんど草」
    14JUICYYYYYY「草」
    クラスでチャリティオークションの会計係を押し付けられてしまったので,最後まで参加して,落札額などを計算しなければならないとこぼす8arrows。曰く「手数料くれるならまだやる気出るのに」とのこと。先日のイベで完凸した14JUICYYYYYYにもオークションに参加するよう誘う。14JUICYYYYYY「使わなくなったもので,たっかいもの,うちにもあるな〜」

    ■#4
    タウンジョブ@赤塚の求人記事:「笑顔あふれる職場です」
    松牛赤塚駅前店
    キッチン・ホール
    1,072円/時,22:00〜05:00…1,267円/時(東京都の最低賃金)
    「人と人とのつながりを大切にできる仕事」「かけがえのない友人や人生の目標となる先輩に出会える」「未経験者歓迎」など
    - - -
    【10時】
    松牛赤塚駅前店での,Hatabo Eatsの配達員と店員の会話
    配達員「KI024の牛ライス6……」
    店員「ハイハイ牛ライス6……ってさっき出したけど」
    配達員「え」
    店員「え」
    ちょうど上がるところなので確認してこい,と店長に言われる店員。殺意。夜勤後05:00にタイムカード切らされてサービス残業させられていただけ。とりあえず先ほど牛ライスを受け取った謎の配達員が行くと言っていた赤塚区役所に向かう。

    ■#5
    Wikipediaの記事:「The BLUNDER #6」
    The BLUNDER #6(ザ・ブランダー・ナンバーシックス)は2015-2021年に活動していた日本のロックバンド。メンバーはOSO(ボーカル),☨架羅☨(ギター),JADE(ギター&バイオリン),壱(ベース),JUICY(ドラム),とど(キーボード)の6人。
    〜中略〜
    2021年のクリスマスライブを最後に突如活動休止を発表。予定されていたカウントダウンライブ,翌年のバレンタインライブなどすべてキャンセル,返金となる。
    〜中略〜
    活動休止の原因は不明。後日流出したとどのLINE「まだ許せない」「まじあり得ないし」「なんなの」「もう100%になったってなに」からメンバーの不仲説が流れる。
    - - -
    【11時】
    居酒屋イヤミ処のキッチン。赤塚テレビをつけてキッチンで仕込みをしている店員。赤塚テレビでは赤塚区民祭の様子を生放送している。居酒屋イヤミ処も商店街の飲食店らと一緒に区民祭に出店しているが,店員は店番。テレビでは,区役所前広場の特設ステージで商店街の「肉の竹中」「バーバーウメヅ」の竹中さんと梅津さんが「は〜るばる〜来たぜ ア〜カツカ〜!」(適当にアレンジしてください)とカラオケ大会で歌を披露している。店員は2年前の冬を思い出す。
    店員はかつてThe BLUNDER #6というバンドでベースを弾いていた。バンドの休止原因は壱が脱退したこと。結果的にラストライブとなった2021年クリスマスライブの前に,居酒屋でメンバーたちと話していた。とどが文句を言う。「OSOや☨架羅☨はライブ本番での急なアドリブやアレンジが多い」盛り上がるときもあるけど,作った人間へのリスペクトが足りない云々。壱はフォローする。「おれはうれしいよ」「おれが作っためちゃくちゃ個人的でミクロな曲をオーディエンスのための曲にしてくれるの,うれしい。ファンサしてるみんな,かっこいいし」「いっちゃん,デレか〜〜〜〜!?(OSO)」のような会話。翌,クリスマスライブで☨架羅☨が壱の曲を収録以外で初めて,詞を一語も変えず,そのまま歌う。おれの曲。おれが書いて,おれのために歌われた曲。壱は自分の音楽活動が100%になったのを感じて,そのライブの直後,メンバーに脱退を告げる。誤算だったのは新規メンバーを探すことなくバンドが活動休止してしまったこと。以降はファンのための☨架羅☨ ,ファンのためのThe BLUNDER #6であってほしかったのだが。いや,どうかな。ほんとうは,100%おれのためのおれの曲を体験したことで,その曲がほかのだれかのために歌われるのを聴くのが耐えられなくなってしまったのではないか。
    電話が鳴る。区民祭に出店している店長から。赤塚学園大学のラグビー部が来て唐揚げが瞬く間に消えた。まだ昼前だから今日はもう店は夜だけの営業にして,ランチの仕込みの唐揚げやコロッケなどの揚げ物全部こっちに持ってきて,とのこと。

    ■#6
    モノローグ:
    あのころのぼくー!
    やめろやめろ,がんばるなー!
    無駄だぞー!
    なにをしたって世界はクソだぞー!
    と,今言ってみても過去の自分を救済することは不可能です。
    そこでぼくは考えました。
    過去の自分を救済することは無理でも,未来のだれかは救済できる。
    未来ある子どもたちに教えてあげよう。
    (みたいな)
    - - -
    【12時】
    赤塚区民祭会場。混雑している。献血カーの隣では,社会保険労務士会が無料労働相談をしており,その隣ではソーシャルワーカー事務所が介護・育児の相談に乗っている。なんかさっきから広場の入り口の方で作業服を来てプラカードを持った団体が労働環境改善についてワーワー言ってる。社会保険労務士会に相談すべきでは? とりあえずソーシャルワーカー事務所のさらにその隣では赤塚レジデンスが不動産に関する無料相談をしている。よれよれのサラリーマン(次男)が物件探しの相談に乗っている。「猫を飼いたい」「学生が住んでいないところがいい,学生は友人を呼んで夜騒ぐから」「防犯」「ウォシュレット付き」etc… 「あとはなんでもいいんで壁が厚くて安いところってありますか」顔を上げると,ケースなし裸のマンドリンを抱えた若い男性。チャリティオークションで一目惚れして購入したらしい。家電や楽器類は競りの前にテントで動作や音を確認できる。ステージ上でオークションにかけられるのは地元出身のアーティストによる絵画などの目玉商品で,テントは目玉というほどではない大量のガラクタが所狭しと並んでいる。中学校自体が出品した備品,折り畳みのパイプ椅子,たぶん英語の授業で使ったカセットが2本入るタイプのラジカセ,拡声器など。懐かしくて笑っちゃったんすけど,買うひといるんすかね,と男。オークションは13時かららしい。今は,ステージ上では(カラオケ大会が終わり)「赤塚区民の主張」で地元の高校生が会場の同級生に告白したり,子どもが親にゲーム機を買ってくれと叫んだりしている。

    (以下,赤塚区民祭で起きることを時系列順に)
    ・Hatabo Eatsのリュックを背負った男がステージに上がる。
    ・「こんにちは,Hatabo Eatsの人です」
     「今日は赤塚のみなさんに世界の真実をお届けに参りました」
     「真実,それは世界がクソだということです」会場,ざわつく。
     「生きる価値なんてありません」
     「ぼくも,みなさんもです」
    ・リュックから何本もの包丁を取り出す。
    ・止めに入ろうとする大会スタッフを包丁で牽制する。
    ・「今日,一緒に,終わらせましょう」
    ・包丁を何本かステージから客席に放り投げる。悲鳴を上げて逃げる観客たち。
    ・ステージ周辺から逃げようとする人々,ステージに向かってスマホを回す人々にもまれて,赤塚警察署の面々がステージに近づけない。
    ・〈ア~,ア~……お,ちゃんと動くじゃん〉ステージの後ろ?から緊張感のない声。コンビニ店員が裏のテントでチャリティオークションに出品された拡声器を試している。
    ・コンビニ店員が拡声器を持ったままステージ上に出てくる。「お~お~よく見える」会場を見回す。
     包丁男「なんだお前!」
    ・コンビニ店員「アーどうも,フラッグマート赤塚4丁目店のしがないパートタイマーです」
     「お兄さんね,この世界がクソということでね」
     「それな,と俺も思うわ」
     「店長~(観客席に向かって)時給上げて~~」
     「仕事は大変だし金はないし彼女はいないし夜勤が多くて遊んでくれるやつもいない」
     包丁男の肩を抱く。
     「世界,クソだわ」
    ・コンビニ店員「(拡声器で)世界,クソだわ!!」(2回め)
     「気持ちいいからお兄さんも言ってみなよ」
     拡声器を包丁男に渡す。
     「世界,クソだわ!! はい」
     「これじゃまでしょ」
     拡声器の代わりに包丁を受け取る。
    ・その瞬間,ステージ脇にいた屈強な男たちがステージになだれこんできて包丁男を取り押さえる。全員ラガーシャツを着ている。(赤塚学園大学ラグビー部のみなさん)
    ・ゴロリとスクラムから飛び出した拡声器を拾い上げるコンビニ店員。
     「ええと,なんだっけ,赤塚区民の主張大会だっけ。せっかくなので続けましょうか」
     「世界はクソなんだけど,クソなことを忘れる方法を知っていた気がするんだよね」
     「せっかくの場なので言っておこうと思います」
     「おいそこの! フライヤーの前の! おい! 目そらすな!! お前! 壱!」
     「勝手にやめんな!!」
    ・赤塚警察署の人々とラグビー部,包丁男(もう包丁は持っていない),ステージにスマホを向ける人々,赤塚テレビの人々などまだ会場は騒然としている。
    ・コンビニ店員はステージ上から次々に,☨架羅☨,JADE,JUICY,とどを罵倒する。
     「なんか言い返してみろよ!!」
    ・蟹工船工員「さっきから黙って聞いてりゃてめえ言いたい放題いいかげんにしろ!!」(みたいな)
    ・とど「拡声器しか使えないくせにえらそうにすんな!!」
    ・JUICY「(適当な罵声)」
    ・☨架羅☨「(適当な罵声)」びっくりする不動産相談に来たおばあちゃん。「あ,いえすみませんこれはお客様への言葉ではなく……」
    ・ごちゃごちゃの口喧嘩。(以下,例です。流れはおまかせします)
    ・JUICY「LINE流出させんな!!」
    ・とど「るっせー! んだよ100%てよ意味わかんないんだよ!!」
    ・壱「お前のせいだ! いつもどおりなんも考えねーでファンサしてろバカ!!」
    ・☨架羅☨「何も考えていないのはお前のほうだ! オレは毎回オレのかっこよさを更新していく! 100%の次は200%だ!!」
    ・JADE「更新料無料ってかァ!? 赤塚レジデンスさんよォ!?」
    ・ワーワー言っていると,OSOにオークションの司会をするとおぼしき中学生が後ろから「あの……もうオークションの時間なんですが……」と声をかける。
    ・OSO「あっごめんね? これケンカじゃなくて拡声器の動作確認……ついでに裏の楽器一式動作確認する?」「そこでケンカしてる人たちも動作確認手伝ってくれるみたい」
    ・赤塚テレビの人「あっ楽曲は権利者への使用許諾が」
     OSO「権利者は俺でーす」
     JADE「うそつくな」
     OSO「うそです,こいつです」→壱を指さす。

    (なんやかんや演奏)
    (SNSで拡散される動画)

    ■#7
    更新されたWikipediaの記事:「The BLUNDER #6」
    追加されたセクション:「2023年赤塚区民祭包丁男乱入事件と再結成」
    (ここは見出しだけでOK)
    Wikipediaの記事の更新日などが表示される編集画面でもよい。

    さらに,後日SNSにアップロードされた当日の動画へのリンク

    (口喧嘩)
    ・JADE「君の背中 雪がかき消す前に そっと 目を閉じんな」
    ・☨架羅☨「それは正直オレも思った」
    ・壱「黙れ殺すぞ」
    ・JUICY「追いかけるべき」
    ・とど「せめて目は開けるべき」
    ・OSO「傘もさしな」
    ・壱「人の曲をごちゃごちゃごちゃごちゃうっせーな!!」
    ・☨架羅☨「お前だってうるs,あっ(何かに気づく)」
     「うるさい唇だな,ふさぐぜ……」


    ~fin.~
    (ほんとに??)



    (以下は執筆の役に立つかどうかわからないいくつかの設定など)
    (作中に入れてもいいし入れなくてもいいし,いかようにも変えていただいてOKです)

    ・よくわからん人たちの演奏のおかげでチャリティオークションは目標額の100倍を売り上げた。(動作確認した楽器はそのあとサイン入りでちゃんと出品された)
    ・8arrowsは栄太郎。オークションの売り上げがすごいことになってしまったので,大変な目に遭った。後日,14JUICYYYYYYから松神のマモン覚醒イベ完凸限定武器をもらってなぐさめてもらった。(栄太郎は14JUICYYYYYYの正体を知らないまま)
    ・赤塚学園大学のラグビー部のみなさんは1年間,居酒屋イヤミ処の唐揚げが無料食べ放題になった。(赤塚警察署署長のポケットマネー)
    ・架羅壱は解散前,つきあっていたわけではない。つきあっていたわけではないが,なんか雰囲気でキスしたことはあった。たぶん雰囲気。たぶん。
    ・とどはあつしくんを週1で松牛に呼び出し,一番高い牛鍋にトッピング全部盛りでテイクアウトさせている。あつしくんはふだんおフィレ肉やおソテーなどを召し上がっているので,実は週1の牛鍋を結構気に入っている。区民祭の日,あつしくんは中学校が出品した赤塚出身アーティストによるハダカデバネズミのイラストを「なんか松野に似てるね,ウケる」と言って50万円で購入した。
    ・蟹工船の工員はJADEの演奏後LINEで「お前がバンドのメンバーなんて知らなかった」「有名人なんだから」「ほどほどにしとけよ」「風俗は」とアドバイスしてくれた。(JADEは誤解を解くことなく即ブロした)
    ・The BLUNDERS #6再結成後,フラッグマート赤塚4丁目店の店長がフリーター時代のOSOについて取材され,「面接したとき学歴も職歴も全然なかったけど,試用期間中『っしゃーせー』と言う声に言い知れぬ魅力を感じた。ぜひフラッグマートのサウンドロゴ『ふらっと立ち寄ろフラッグマート』も歌ってほしい」と述べた。
    ・居酒屋イヤミ処で働いているときの壱の得意料理は揚げ物。後輩アルバイターに揚げ方のコツを聞かれたとき,「揚がったタイミングで音が1/4高くなるから……」と答えた。再結成後,『絶対音感COOKING』の本を出さないかと出版社に打診されたが「んな本だれが買うの」ととどが言ってボツになった。

    ・タイトルはまったく考えていません。執筆ご担当になった方につけていただければありがたいです。
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