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    Yako_san8

    @Yako_san8

    ゲームと映画と猫が好き。練習がてら小話やお絵描きをポイポイしています。

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    Yako_san8

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    最近ちょっと煮詰まっているので《いつか出すかもしれないつつえり本》に収録される予定の初夜回一部抜粋です。(致す前で終わってるけどちょっといちゃいちゃしてる…)にじみすに上げてたやつのちょい長めバージョン。基本ほのぼのギャグでたまに強火のオカルトがカットインしてくる感じのシリーズになる予定です。頑張れ未来の自分……!

    #つつえり

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    Yako_san8

    REHABILIうっすら意識し合ってるような、そうでもないような津と襟の日常の延長線お誕生日話です。お祝い感薄めだけど「おたおめ!」って言わせてるのでこれは誕生日の話しです(自己暗示)お誕生日ネタはなんぼあってもいいですからね…。ね……?
    2024.4/15・襟尾純誕生日小話 《約束の生まれた日》



     張り込み用に押さえた雑居ビルの簡素な一室で、二人の刑事が肩を並べカーテンの影から外の様子を窺っていた。クッションの薄いパイプ椅子がぎしりと音を立て、白シャツ姿も爽やかな若い方の男が口を開く。

    「いまのところ目立った動きはないですね……」

     勤務中の襟尾巡査部長は、当然といえば当然だがしごく真面目な面持ちだ。被疑者が潜伏しているとのタレコミがあった安アパートに出入りする人影に、注意深く監視の目を向けている。隣で同じく窓の外に注視していた津詰警部が「そうだな」と軽く相槌を打った。その声に常と異なる覇気のなさを感じた襟尾はチラと上官の横顔を盗み見る。

     張り込みといのは刑事の職務の中でも特に地味でツラい仕事の一つだ。時により車中からであったり、いつでも動けるよう物陰に潜み野外で立ちっぱなしという場合もある。今回は室内待機なのが幸いだが、ある程度の自由が利くと不思議なもので今度はひたすら時間の流れが遅く感じ、延々睡魔との殴り合いが続く。
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    Yako_san8

    DONE★hadesweekly一回目お題・My first…/初めての…
    冥界王子淡い初(失)恋か~ら~の~、死神が何かを察する小話です。王子と死神はなんだかんだ付き合いの長い親友同士という感じ。お題なので3000字以内のライトな感じを目指したのですが、ちょっとオーバーしました。切れのいい短編が書けるようになりたいです。そしてお題に沿えているのか不安になってきました。ファイトォ!
    魂の片割れ 深い緑に囲まれた地を疾走する影があった。深紅の衣をひらめかせ軽快に駆け抜ける。弾む息と踏みしめた地に刻まれた燃え盛る足裏の熱の残照とが、久遠の楽土を彩る何よりも生命の輝きに満ちていた。

     年経た石造りの橋を渡り新たな区画に足を踏み入れたその影は、かすかに風に乗って届いた控え目な声に顔を上げると歩みを止める。そして再び、今度はゆったりとした足取りで進み出した。最近とみに絆を深めた友人達の元へと。
     柔らかな草地を過ぎてひび割れた石の階段に足をかけ、数段上がったところでようやく談笑している二人の姿が目に映る。―刹那、影は息を呑んで立ち止まった。

    「ザグレウス?」
     立ち竦む影に気付いた金の髪の男が少し驚いた風に目を丸くしたのち、穏やかな声をかける。その視線を辿るようにして振り向いた黒髪に褐色の肌の男も一瞬遅れて微笑んだ。
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    Yako_san8

    DONEhadesweekly4回目お題・《さよなら》
    王子から突然さよならを告げられ動揺する死神とその顛末について。Twitterでフォロワーさんが上げてた死神友情選択時のセリフが妙に印象に残って出来た話です。死神にとって王子に向く過分な感情はすべて二神の関係を脅かすもの(それが恋や愛でも)で、自覚する以前にとても恐れてるのかな~と。ずっ友だった場合自身の恋心に気付けないままなんだろな。気付いて……!
    さよならの後先 「―なぁ、タナトス。俺たちここで《さよなら》しないか?」

     待ち合わせていたわけではない。けれどふたりのこれからについて一度きちんと話さなければならないと考えた死の化身は、冥界王子の私室で気まぐれな友神の帰りを待っていた。
     部屋に戻り佇む影に気付いた王子は一瞬顔を輝かせたものの、すぐハッとした風に頬を強張らせる。不安げな表情といつになく緊張した声で、けれど地下で育まれた宝石めいた双眸は真っ直ぐ死神の姿を捉えていた。ひどく神妙な面持ちで薄く開かれた唇にタナトスは自然注意を向ける。

     正面切ってザグレウスから告げられた先の言葉はあまりに衝撃的で、ハデスの館内で大抵床に降りている死神の足裏が少し宙に浮いたくらいだ。そんな動揺を悟られぬようタナトスは金の目を伏せ一呼吸おいてから口を開く。
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