さよならタブレット この話に読者がいるならば、ここからの顛末はわかって頂けることだろう。
バッドエンドだ。注意書きが必要だったかもしれない。
度重なるいともたやすく行われるえげつないおたく行為に、弟の怒りは頂点に達した。
「このクソオタクども!」
修羅場も終わり、完成したところに飛び込んできた彼は、バグショット女史からゲラートが借りてきたタブレットを「こんなもの……こんなものがあるから、アリアナを守れない!」と膝でカチ割った。データが飛んだ。一八九九にはクラウドはない。ただ、雲が流れるばかりである。
修羅場明けで呆然としたアルバスとゲラートだったが、ゲラートが動いた。
彼の怒りも沸点に達していた。
「このっおれがっ、さんざんっ、恥ずかしい思いまでして、参考資料になってやって、やっとやっと完成したっていうのに、わかってんのかこのクソ山羊野郎!絶対許すか!お前なんて…くらえ!」
1305