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    治安が悪い凪玲(なぎれお/ngro)の話4

    ※完全に趣味なチャイナカンフーパロのその後の小話(7gがr0の情夫ってシチュを書きたかっただけだよ!)
    ※むぎさん(@mugyu1219)から素敵なタイトルをいただいたので書きました…が、イメージやら何やらズレてしまったので供養です、いつかリベンジしたい!

    #凪玲
    ##凪玲

    251【凪玲】明日の月も綺麗でしょうね こいつはこんなに――愛の深い奴だっただろうか。

    「……は?」
    凪の眉が釣り上がる。いや、は?じゃねぇよ。いつも行ってんじゃねぇか、会議くらい。大体月一なんてそんな頻繁じゃねぇし、先月も先々月も行ってただろ。
     俺はため息をついて体を起こした。凪は俺を見上げてくる。月明かりの下、同じベッドの中でお互い裸――けどそんなのは昨日だってそうだし、その前もそうだった。何なら"こういう風になる前"だって、ベッドを幾度となく共にしてきている。
     ただ、こんな風に事後に会話するようになったのは最近のことだ。存外この男はピロートークというやつが好きらしい。それは取り止めのない話ばかりで、やれ月が綺麗だの、明日は雨らしいだの――だからこっちも調子を合わせたつもりで明日の予定の話をしてやったってのに、この反応だ。
    「……ってかさ、あの会議行く意味ある? ほぼ全部裏で決めたのの確認なんでしょ?」
    頭を掻きながら凪が聞いてくる。
    「おー、そうだな。だからあれは……単なる"メンツの話"だ」
    言うと、凪は黙り込んだ。これでこいつは頭の回転は悪くない。裏路地で月に一度開かれる''会議"が何より優先するもの――それは信用だ。理由のない欠席は、会議を軽んじるものとして他のメンバーの顔に泥を塗る。
     凪はため息をついて俺の体を抱き込んだ。別に力がこもってなんかはないが、存在を確かめようとしてくるような細やかさがその手つきにはある。
    「治安悪いじゃん、あそこ」
    はぁ、と小さなため息が聞こえる。
    「お前が言うか、それ」
    まぁ確かに集まるのが"イイ趣味"した好事家ばっかってのは否定できねぇが、それこそ信用の話だ。もう"仕込み"はねぇが、現場を離れてるジジイ共にやられる気はねぇし、そもそも一時の快楽で俺を手籠めにすることで失う物の方が多いことをちゃんと理解できる連中しかあの会議には呼ばれない。
     ――だけど。
    「……なぁ」
    「うん?」
    「明日行く前、マーキングでもしてくか?」
    凪の手を腹の辺りに引き寄せて、俺は聞く。今日も散々に抱かれたせいで、まだ胎の中にはこいつに吐き出された精液が収まっている。後で掻き出さなきゃな、と思ってたが、場合によっちゃ上書きするのも悪くない。
    「俺のでいっぱいのまま、会議出るんだ?」
    「そ」
    誘うように体を擦り付ける。けれど、凪は乗っては来なかった。
    「……魅力的な提案だけど、良いや。玲王のこと、ちゃんと直で犯したい」
    キスを一つ落としてきた凪は、俺を抱き直す。ともすれば痒くすら感じるような甘さを含んだ仕草を、最近の凪は平気でやってくる。こっちの調子は狂いっぱなしだ——前は速攻で抱き潰してきてた癖に。
    (……気持ちが繋がったってやつのせいかよ)
    俺は心の中で独り言ちる。

     こいつはこんなに――愛の深い奴だっただろうか。





    (……寝た)
    抱きしめてる体が弛緩したのを感じて、俺は少し目を開いた。以前のように貪るようなセックスはしなくなったものの、無理をさせてるのに変わりはないってことなんだろう。
    「…………玲王」
    俺は体を起こした。人を食ったような笑みと、底の知れない思考――そんな真意の見えない男は、抱き潰して暴いてみれば、案外あどけない顔をしている。
    (……止めても、聞かないんだろうな)
    ため息をついて、滑らかな頬を撫でる。心が通じ合ったって、根っこの部分はそのままで、俺にとって玲王は変わらず手に負えない存在だ。孕ませるくらいに注ぎ込んだところで、結局お前の何を変えられるわけでもない。変わったのは俺の肩書きと——覚悟だけで。
     "会議"の場に俺は足を踏み入れたことがない。暴力は一切御法度――そうは聞いている。だから身体検査なんかも厳重で、ナイフも銃も持ち込めない――"用心棒"だってそうだ。
    (……もう情夫って触れ込みで乗り込んだ方が早いかもしんないな)
    そんな風に思う。人前でヤるのは気乗りしないけど、それで玲王の傍に居れるんなら安いものだ。
    「……玲王、怒るかな」
    どうだろうか。案外"面白い"と笑い飛ばしてくれるのか、苦虫を噛み潰したような顔をするのか。どちらにしろ、俺のやることは変わらない。
    (ねぇ、玲王)

     明日は晴れらしいから、きっと今夜と同じように明日も月は綺麗だ。俺はさ、そんな平々凡々な睦言を明日も明後日もずっとしていきたいんだよ。
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