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    himeka_hp

    @himeka_hp

    ヒュンポプ中心に書いてます。
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    himeka_hp

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    診断メーカーのお題「お前の一番安心できる場所が、オレだと良いといつも思ってる」のセリフから。

    弥刀さんに捧げます!!
    仕事頑張ってください!!

    #ヒュンポプ
    hyunpop

    【もしかしたら、一目惚れだったのかもしれない】ヒュンポプポップの笑う顔が好きだ。

    コロコロと変わる表情の中で、一番好きなのは笑顔。

    今日もまた、部屋で話している時に、おかしかったのか笑っていて、ああ、可愛いなと思った。

    「ヒュンケル?」
    「ん?」
    「なんだよ、じっと見て」
    「ああ…可愛いな、と思ったから」
    「は……」

    向かい合わせに座って、頬杖をついてポップを見ていたら、不思議そうに問いかけてきた。
    オレがそう言うと、ぼぼっと真っ赤になるポップ。
    その、素直な表情も好ましい要因の一つだ。

    「だー!そう言うの恥ずかしいから嫌だって言ってるだろ!」
    「そう思ったんだから仕方ないだろう」
    「お前のは心臓に悪い…」
    「そうなのか?」

    顔を赤くして俯くポップの頭を撫でて、不思議そうに見つめる。
    そうしたら、むう、とむくれたポップの顔。
    そんな顔さえも愛おしいと思った。
    けど、やっぱり……

    「ポップ、笑ってくれ」
    「急に言われても笑えねぇよ」
    「くすぐればいいか?」
    「無理やり過ぎんだろ!」
    「オレはお前の笑ってる顔が好きだからな」

    そう言えば、きょとん、とした後に、恥ずかしそうにするポップ。
    すり、と頬を撫でれば、その手に擦り寄ってくる。
    可愛いな、と、またそう言うと怒るんだろうと思った。

    「ああ…」
    「どうした?」
    「いや、昔を思い出したんだ」
    「昔って?」
    「ポップに告白した時の事だ」

    興味津々と言った顔で見つめるポップに、身を乗り出して口付けを落とす。
    そうしたら、また真っ赤になるポップ。
    またコロコロと変わる表情がやっぱり可愛い。

    「ポップ」
    「なに……?」
    「ポップを好きになった時の事、思い出した」
    「そうなのかよ……」

    くりくりとまあるい目が、恥ずかしそうなものに変わりじい、と見つめてくるポップに、ふ、と笑って、指で唇をなぞりながら囁いた。



    「…お前の一番安心できる場所が、オレだと良いと…いつも思っている」



    そう言ったポップは、驚いたように恥ずかしそうに笑ってくれた。
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    DONEポイピクさん、テキストも投稿できることにはじめて気づきました…。平和になった世界でのヒュンポプ。ヒュンケルがパプニカを去る日、ポップがヒュンケルに渡したものは…(同人誌からの再録です)水と石の歌


     絶えまなく落下しつづける水の音が、次第に近づいてくる。
     密に茂った樹々の枝をかきわけながら、急な斜面を慎重にくだる。
     やがて目前に、つややかに黒い岩の上を幾重にも分かれて流れ落ちる滝が、姿をあらわした。
     両岸から投げかけられた大きな腕のような梢に守られ、鬱蒼と暗いなかに、水だけは光のように白く流れ落ちていた。
     水面からは、飛沫が霧のようにたちのぼる。
     近づくほどに、落下する水の轟きだけが、身体中を満たす。
     響きにひかれるままに、ここまで来てしまった。
     幼い頃も、遠くこの音を聴いていた。
     石の床に横たわり、見えない水の音を聞きながら眠った。
     触れると滲みだした地下水が冷たく指をぬらした、地底の城の壁の感触がふいに甦る。
     ヒュンケルは、流れに踏み込んだ。水面に突き出した岩を渡り、全ての思考を吹き飛ばすような轟音のなか、豊かに流れ落ちる水に手をのばした。
     水は、激しくヒュンケルの手のひらを打つ。決してとどまることなく。
     ああ、そうだ。こんな場所がいいかもしれない。
     暗い滝を過ぎ、光あるほうへ走り出す水が歌う場所。
     ヒュンケルは水に濡れた手で、首か 4483