🌱 @Futa_futa_2222 ジャンルごちゃまぜ闇鍋。カプは全部プラトニックです。官能表現に乏しすぎてどう脳内をほじくりかえしても生み出せないので…… ☆quiet follow Yell with Emoji POIPOI 14
🌱☆quiet followPAST司冬イラストまとめ show all(+11 images) Tap to full screen (size:2048x1536).Repost is prohibited Let's send reactions! freqpopularsnackothersPayment processing Replies from the creator Follow creator you care about!☆quiet follow 🌱PAST司冬イラストまとめ 12 🌱PAST2023/7/30 司冬ワンドロワンライ 登校日/放課後デート ゲームセンターのロゴが描かれた袋に、新刊が入った紙袋。その隣には楽しげに日常を語る先輩。陽が傾き始め、二人の足元に影を作る。 「……気になっていたのですが」 「どうした?」 「放課後デートとは……何でしょうか」 「ふむ、放課後デートか……」 先輩の両手には袋が握られていて、一つは俺がゲームセンターで見つけたぬいぐるみだ。ポップな羽を生やした可愛らしいペガサスで、一目見ただけで司先輩を想起させた。ペガサスと同じシリーズらしい桃色のうさぎは足裏に星の刺繍が施されていた。どこか咲希さんを思わせるぬいぐるみも、ペガサスと共に司先輩の手にしっかりと握られている。 先輩の手元から視線を移動する。思考を整理している横顔は射し込む夕陽に照らされ、髪は絹のような黄金色を纏っている。急に先輩は足を止め、振り返った。 2278 🌱PAST2023/3/12司冬ワンドロワンライ「変わらない場所」「特別な想いを」 幼馴染の兄妹に誘われ、冬弥は天馬家の座り心地の良いソファに沈み込んでいた。誘った本人達はキッチンで夕飯の準備をしているようで、「夕飯の時間まで、ソファに座ってゆっくりしてくれ」と一言伝えてからは未だ顔は見ていない。しかし、良い匂いが漂っているから、手こずりながらも料理は上手く作れたのだと推測する。 二人に出会う前に買った新刊を片手に、冬弥は夕飯の時間を楽しみにしていた。キリの良い章まで読んだところで、あるクッションが視界に映った。手に取り、感触を手で確かめる。フェルト生地で描かれた文字を指でなぞりながら、冬弥は過去の美しい記憶に思いを馳せた。 目覚めた冬弥は、不安げに大きな瞳を歪ませた。広いリビングを見渡しても誰も見つからない。自分一人だけが空間に取り残されたような寂しさに襲われ、居ても立っても居られなくなって冬弥はソファから立ち上がった。 3443 🌱PAST2022/12/18 司冬ワンドロワンライ 「指先から伝わる」「紅潮」 本格的に冬が訪れ、雪がちらつき始めた午後。時間が経つにつれ寒さが厳しくなるだろう、と冬弥は空を見上げた。朝は雲ひとつなかった空は、今や灰色を身に纏っている。不意に冷たい風が頬を撫で、無意識に両手の指先を擦り合わせる。はあ、と息を吹きかけると、心做しか温かさを取り戻した。何度か擦り合わせていると、視界の端に見覚えのあるコートが目に付いた。後ろ姿に声を掛けると、相手も気付いたようで。手を振りながら近付く様子に笑みが溢れた。 「すまん!待たせてしまったか?」 「いえ、俺も今来たところです」 そうして冬弥は、待ち合わせ相手───司の頬が赤みを帯びていると気付いた。 「司先輩……少々顔が赤いですね」 体調を崩されたのか、という冬弥の不安とは裏腹に。司は目を見開いた後、納得した様子で答えた。 1403 🌱PAST2022/8/7司冬ワンドロワンライ 水遊び/透ける 何かに気付いたように、冬弥はふと足を止め顔を上げた。釣られて司も冬弥の視線を追うが、冬弥は振り返り、一心に来た道を見つめていた。 「どうした?冬弥」 「音が聴こえるんです」 音?と司が聞き返す前に、冬弥はその細い指である箇所を指した。 「あちらの方から音楽が……」 司は冬弥の指す方向へ耳を澄ました。街路樹が風に揺れるざわめきや、立ち止まる二人を通り過ぎる通行人の足音が耳に入るのみで、どれほど集中しても彼の言う音楽は聞き取れなかった。きっと冬弥の優れた聴力によって拾われた音なのだろうと結論付け、冬弥と目を合わせる。 「この公園は随分広いからな。何かイベントでもやっているんだろう。行ってみるか」 司の問いかけに、冬弥は表情を明るくして頷いた。 4644 🌱PAST2022/3/27 司冬ワンドロワンライ「桜」「怪盗」「そろそろ桜が満開だな!」 「桜……ですか」 「ああ!近くの公園の桜がすっごく綺麗なんだ!」 家に来た冬弥に桜の話をするが、冬弥は浮かない表情のまま、俯いていた。また何かあったのだろうか。ピアノの話か、家族の話か。 「冬弥?どうしたんだ?」 「その……春休みに入ってから、次のコンクールの練習ばかりしていて……外にはあまり出ていなくて」 『桜が咲いているのを見ていない』のだと伏し目がちな様子から伝わってきた。 どうにかして冬弥に桜を見せたかった。けれど冬弥の親は厳しくて、遊びに行くことは許されない。 司は悩んだ。悩んだ末に司は、普段とは違うショーをやると決意した。 「我が名は怪盗ツカーサ!」 ぽかんと目をまん丸にした冬弥。簡易的なマント(ビニール袋で手作り)と、両親から借りた大きな帽子(大きすぎてサイズが全くあっていない)を身につけたオレ。 1744