深夜、アバロン帝国。
先日継承の儀を受け新たな皇帝となった宮廷魔術師のサジタリウスは、自室となった皇帝の部屋で大量の資料に目を通していた。
かつての皇帝達が成し得なかった、ある不祥事を解決する為の糸口を探す為だ。
今までは臣下として帝国に貢献していたが、まさか自分が民を導く立場になるとは夢にも思っていなかった。
だが、皇帝となった事で、出来る事が増えたのは確かである。

(少しでも、この状況を変えていかないと……)

よしっと声を出し気合いを入れ分厚い本を広げるが、身体は限界に近いのか不意に出るあくび。
時計に目をやれば、時刻は日にちをとうの昔に跨いでいた。
明日は……否、今日も早く起床し公務をこなさればならない。

楽しいお仕置き(意味深)から日が経ち、クジンシーは相変わらずな生活を送っていた……とはいえ、ちゃんとほどほどの飲酒&賭け事という約束を守っていた。(やめはしない)
お仕置き自体は楽しめたのだが、なかなかハードな内容だった為あまり頻繁にされたら身体が持たないと思ったからだ。
(一応反省もした……一応程度に)
何やかんや言ってくる者もいたが、｢じゃあ代わりにノエルに怒られてくれ｣と言えば、全員黙った。
付き合いが悪くなったクジンシーに何人か離れていったが残る者もいて、彼らとほどほど遊んでいた。
が、そんな輩(やから)の中に、彼の態度に不満を持つものが何人かいた。
時折クジンシーを性的な目で見ていた奴らである。

純情有的與生俱來、無法改變的事實不管過了多久仍是接受不了，比如說KSP對於自己身為Alpha這件事，從懂事開始便不願意去面對。

即便Alpha在當前的社會上佔有相當高的地位，常見的高知識份子以及能夠在電視能看見的那些拋頭露面的大企業家，在學校裡則會得到特殊待遇，被無止境吹捧已經疲乏，而這些都讓只想要當個平凡人生存的KSP感到倦怠，這也是為什麼變得足不出戶。

還有一點，雖然講起來老套，KSP希望能夠自己選擇此生中唯一的伴侶，不希望是受到本能的驅使而對一個人心動，尤其是在面對Omega時更是小心。

然而和平了太久總會有鬆懈的時候，KSP現在面臨此生最大的危機。





「結果最後還是變成我跟PP共處一室了，好害羞！」

「少來了，你說的話跟你的表情完全相反。」