召し上がれ「すっごくいい感じだった」
「何が?」
シュウがそう答えて目の前にある大きなバーガーに小さな口でかぶりつく。シュウと出かけて、たまたまふらっと入ったバーガー店は少し雑だが、味もよく何より早かった。そして何より持ってきてくれた子がかわいかった。
「さっきのサーブしてくれた女の子、スタイルも抜群だし、胸もいーかんじの大きさだった、そう思わない?」
「確かに、ミスタは好きそう」
そう言ってシュウはグラスの縁に乗っかったオレンジをちびちびと齧り始める、少し興味のなさげな顔が嫉妬から来るものだったらいいのに、なんて考えてしまう俺はきっとシュウから言わせれば『まだまだ子供』なのだろう。
「結構大事だと思わない?あんな可愛いお姉さんが笑顔で運んできてくれるなら不味いものだっておいしくなるよね〜」
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