Recent Search
    Sign in to register your favorite tags
    Sign Up, Sign In

    けがわ

    @kawaii_hkmr

    文字書いたり、あまりないと思いますが絵を描いたりします

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 21

    けがわ

    ☆quiet follow

    囚墓かきやすいね

    教えてあげたことを実践している話「キスしたい、ルカ。」
    この子がここまで素直に言い出すことが出来るまでに、どれだけの苦労を要しただろう。おずおずと口元を自らに近付け、時折羞恥が混じって己の唇を噛む。それがまた、白い肌から充血した赤い色を浮き立たせて、情欲が灯るというもであった。顔をこちらに向けたまま緩やかに右に反らす。これは、特徴的な八重歯が直撃するのを防ぐために編み出した、アンドルーのキスをするときの術であった。
    「ひひ、甘えん坊じゃないか。君。どうしたんだい。」
    「うん・・・、今日は寒いから我慢できない。」
    私の首元に手をさらりと回して、ふっとかけた吐息は熱が籠っており、そこまでされると勿論私にも灯るものがあった。恋人が甘えたがりなんて願ったりかなったりではないか。据え膳食わぬは男の恥だ。私は彼のやや赤くなった耳を甘噛みし、ぴくりと体を跳ねさせる。「ん、んん」と口を真一文字にしてしまうところは可愛らしいが、君から仕掛けたことだ。後戻りなど出来ない。
    「口を開いて。そう、舌は突き出して。」
    はぁ、はぁと言う荒れた吐息はどちらからだろうか。唇より先に、ぬとりと湿った彼の舌先に触れる。僅かにアルコールの甘い味が籠っている。ここまでどうやって辿り着いたかも想像に易い。
    「っ、ぁ。・・・んん、はっ。」
    口から得られる快感からか直ぐに彼の顔は真っ赤になっていった。歯列を上に下にと撫でり、まるで歯科検査のように全ての歯を舌先で緩やかに確かめる。その後待っていたと言うように毒々しく赤く熟れた舌を、たっぷりの唾液をまぜてぐちゅぐちゅとかき回す。上あごを擽るように、舌先で舐めると背筋が次第にぎゅ~っと伸びていく。眉を顰めて唇を離そうとしたところを、「は、つれない、な。逃げるなよ。」と腰を抱いて捕まえた。
    「はぁっ、はっ、ちょっと待って、まって、んむっ!」
    怯えたのか、動きを静止させたアンドルーの舌なんかは格好の標的だ。舌先から蛇が這いずるようにして、根元まで絡み合わせると「う゛っぇ」と嘔気を誘発させたようだが、喉奥まで犯されるのは癖になるのか鼻で息することも既に忘れて「ぁっ・・・ひ、っ、ぅ、ぐ」と、酸欠で顔を真っ赤にさせ涎も拭くことも出来ない。か細いヒュー音が聞こえてきた為、一旦舌を抜いてやると、盛大に酸素を吸い始めて涙を流した。
    「ひひ、キス楽しいなぁ、アンドルー。気持ちいいなぁ、アンドルー?」
    椅子から落ちてしまい四つん這いになっている彼に追い打ちをかけるように、言葉を投げ落とすと、涙目できっとにらみつけて来て「・・・っ!見てろ。」と舌打ちと共に、噛みつくようなキスを降らせた。頬の横をなぞりつつ、舌の上や下を見事に絡ませてきている。
    (成長したなぁ、彼も・・・)
    教えてやったことをそのまま繰り返すアンドルーに感動すら覚える。自分は学が無いと言うが、学べるタイミングが無かっただけだろうと思った。では、こういった行為も教えてやればすぐに学ぶことが出来るのだ。その証拠に、ルカ程長い舌ではないといえ、懸命に喉奥に舌を伸ばす様は可愛らしい。ルカはにやにやとそれを享受し、時折離れて再度塞がれる口にとろりと瞼を緩く落としていた。ああ、居心地の良いキスだ。可愛い。この緩やかな快楽とまどろみの中、眠ってしまいそうだ。

    そう思った最中だった。ルカの腰元、・・・その下、衝撃が走った。
    いつの間にかチャックを降ろされ滾った肉棒がひょっこりとパンツから顔を出されていて、寝ぼけている間に全く感知していなかったルカは「え。」と声を上げた。アンドルーはその反応に酷く嬉しさを抱いたのか、真っ白な顔を赤く染めると、「別に〃どこに〃キスしたいか、言ってない。」と上目に睨んだのだ。ああ、それは反則だよアンドルー。既に急所は君の手によって晒されているのだから、私は何とも抵抗することは出来ない。むしろ期待にぐんと更に硬く猛っていくのを感じて、男はなんて馬鹿なんだろうと思った。先ほどで温度を上げたアンドルーの口内は、酷く赤く熟れていて溶けていて、思わずごくりと唾を飲んだ。
    「じゃあ、しっかり見てろよ。ルカ。」
    こんな顔もする男だったのか。下がった眉毛からは愚かでおとなしい印象を受けると言うのに、挑発的に上がった口元は別の生き物みたいで、妖艶さを加速させていく。ああ、なんて生き物に成長させてしまったのだろう。自らの生徒は、こんなにもいやらしく美しい。
    髪の毛を耳にかけて、あーんをするように口を開ける。それだけで、それだけで私の期待膨れ上がり、後できっと怖がられるような笑い方でそれを眺めていたのだった。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    ❤👏❤👏❤❤👏💞💗💖🅾✝ℹ♑✝ℹ♑⤴🌋💯💒💒🍼🌋😭🍆🍆🍌🍌😍
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    recommended works