あなたの主夫になりたくて!その6- 24 -
家のベランダによじ登るサンタクロースの人形や、大きな星を模したLED装飾。それに劣ること無く夜空に瞬く星々。世間はクリスマス一色に染まっていた。
キラキラとした大通りを歩き駅へと向かう冨岡の気持ちは暗い。クリスマスは目前だと言うのに、炭治郎と姉の事を考えるとどうしても明るい気分になれないのだ。
あの日は姉と別れてから、炭治郎にそれとなく彼の気持ちを聞き出そうとしたのだが上手くいかずに帰路に着く事になってしまった。最初に聞いた蔦子への印象で「素敵なお姉さん」だと言っていた炭治郎のあの顔を思い出す。いつもより頬の赤みが増していたような気がして、あれは蔦子に会えて嬉しかったのだと思うと胸がぎゅっと苦しくなった。
14081