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    らいし

    一次創作のみならず、色々なジャンルでかいています!
    らくがきなどは新しいページを作らずに編集で追加していっています!
    いちページにたくさん載せているのでよかったら見ていってね!!

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    らいし

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    現パロモリ若モリ
    時系列的に後にくる話が先にできちゃったのでとりあえず先にここに置いておきます
    後ほど加筆修正などするかも
    暴走しだす高2若モリと押され気味のモリ教授

    #モリ若モリ
    #現パロ
    parodyingTheReality

    ◆呼び名はお互いの関係を決める◆「で、さっきのアレの話なんだけど」
    レストランでの食事会も終わり、藤丸君を最寄りの駅まで送って行った後。家に着くまでのドライブの間、いつもならよく話す彼が黙って何事かを考え込んでいるとは思っていたが。
    屋敷に戻ると、鞄も持ったままリビングまで私の後を付いて来て言いすがった。
    「アレとは?」
    「英語で僕にmy boyって言っただろう? あと、メッセージで藤丸くん宛てだろうけどジェームズって」
    「あ、ああ……」
    「いい加減、僕に対する呼び方、ハッキリしてほしいんだよネ! いつも曖昧に『君』とか主語ごまかして話すだろう? あれ、本当はモヤっとしてた」
    「ああ……いや、すまない」
    ずっと先送りにして、なあなあのままにしてきた問題だった。
    「それを言うなら、君の『教授』呼びもよくよく考えればおかしくないか?」
    「……それは、そうかも」違う、と言いかけていたようだが。
    「確かに、大学の生徒はみんな教授って呼ぶだろうし、他にも教授って立場を見る人なら…そう呼ぶか」
    「君には勉強も教えているが、家族なんだからネ。『教授』以外に家族らしい呼び方があっていいんじゃないかナ?」
    「家族……家族って…親子って事になる?」
    どういう心情からか、どことなくその表情は不機嫌に見えた。
    「養子縁組はしているから、書面上は親子になるが……最近は別の目的で養子縁組する人もいるし、君との関係は同じ家に住む運命共同体のようなイメージを私は持っているよ」
    そもそも結婚する気もなくこの年まできてしまった。夫婦になり、家族を作りたいという周囲の気持ちが分からなかった。そんなものは、一人で生きていけない弱い有象無象がすることじゃないか、と。当然、実の子もいないから、父親と呼ばれる要素が自分にあるのかも、自分では分からない。
    彼を養子に迎えてもう1年と半分ほどは過ぎた。いや、まだそれだけ、なのだろうか。いまだに私はこの子の父親になった自覚らしいものはない。庇護欲のようなものは感じているし、ただただ愛しいような、好ましいような言葉にしづらい感情を向けているのも分かっている。
    「貴方の事は、とても…その、尊敬している。将来は、貴方のような大人になれたらな、と」「勉強以外でもなんでもない話をしても、とても楽しい。ただ黙って同じ空間にいるだけで、満足できるというか……満たされる」
    私は告白でもされてるんじゃないだろうか。
    俯き加減に少しづつ考えながら紡がれる言葉は、そう思ってしまうくらい私に対する気持ちが溢れ出してくるようなものばかりだった。先ほど伝え聞いた時も喜ばしい気持ちになったものだが、直接聞かされるのは威力が違う。
    素直にありがとう、と返せばよかったのだろう。つい、私の悪い癖が出た。
    「それ、『貴方』という呼び方も時々するネ。なんだかお嫁さんが旦那さんに呼び掛けてるみたいヨ」
    軽口を、叩いただけのつもりだった。
    ふぇっ?!と変な声を漏らした彼が、びっくりした様子で顔を上げた。
    みるみる真っ赤になって……ちょっと、ちょっと待って!!!今のは、ホラ、ちょっとした冗談…!!!
    冗談…じゃ、なくてもいいカモ。いやいやいや!! 目が、黒い瞳がキラキラ輝いてるヨ…?!
    「お…お嫁さん…? お嫁さん、かァ…」
    「えーっと…性自認、男の子だよ…ネ?」
    「そうだけど今時それを問うのはナンセンスだよ。うん、貴方のお嫁さんなら…イイカモ」
    「ちょっと待って、私ってばもしかして逆プロポーズされてる?」
    「お嫁さんがダメならお婿さんでもいいヨ?! 教授はどっちがいい?」
    「いや待って、その2つにはどういう違いがあると思っての発言??」
    「高校卒業したら、結婚して」
    「だからもう養子縁組済んでるからネ?! あと私の発言聞こえてるかなア???」
    「つまり……事実上、既に結婚済みだったんだ?!」
    「アノネ!? その理論だと私が中学生をお嫁さんにするために引き取ったみたいに聞こえるんだけど?!」
    私をショタコンの変態みたいに言わないでくれるカナ?!という必死の抗議も、若い勢いには勝てなかった。
    「大丈夫。僕が貴方を好きだからどうなったって異論はないヨ」
    彼はそう言ってから、「あっ」と己の口を押さえた。
    「……告白はもうちょっとムードがある場面が良かったかも」
    「告白以前にプロポーズされてますが?!」
    ……話が、通じない。これが……これが、恋愛脳というやつなのか……ッ。
    「本当に待って、今の君の脳内はドーパミンで満たされてとんでもないことになってるから」
    何とか落ち着けようと相対する彼の両肩をぱんぱんと叩いた。
    「だから、少し時間を置いて、後でもう一度考えよう、ネ?ネ??」
    不服そうに彼は口を尖らせた。
    「時間を置いても変わらないと思うナ! むしろ今までなんで気付いていなかったのか、自分が不思議だよ」
    「ソーデスカ……」
    「……………そういえば、話は戻るけど」
    「なっ、何?」また怒涛の口説き文句が来るかと身構えた私を見て、彼は不思議そうに少し首を傾げた。
    「何て呼ぶかって話だヨ」
    「あー…本当に話が戻ったのネ…」
    「ジムって呼んで。他の人に紹介するときはジェームズでいいけど、やっぱり愛称みたいなのが嬉しいかな」
    「…了解。あれだけ悩んでたのに、この問題はあっさり解決しちゃったヨ」
    やれやれ、と肩をすくめた所に、更なる爆弾発言がブチ込まれた。
    「で、僕はダーリンって呼びたいけど、いいカナ?」
    「ダメです!!!!!」
    時間を置いて、もう一回後でちゃんと考えようネ!!!!???
    Raishi 20220902,
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