MY BLUE SUGAR！キョウが「あっ」と声をあげた時にはすでに指先に鋭い痛みが走っていた。皮膚の上に熱い液体が滴るのを感じてすぐもう片方の手で切った指先を止血のために強く握りしめた。


キョウがこんなに明瞭な痛みを感じたのは久しぶりの事だった。この月に来る前は、脆弱な体を心配されるあまりマトモに学校に通うことはおろか同年代の学友たちと遊ぶことも喧嘩することも出来なかった。その時と比べれば今の生活は少し、いやかなり風変わりな事に目をつぶれば随分と健康的だ。


この学校に残る数少ない貴重な紙の書籍を自分の血で汚してはいけないと、図書室の椅子から立ち上がろうとして両手が塞がったままな事を思い出した。ガタリと大きな音を立てて木製の椅子が後ろに倒れて、それに続くように本棚の向こうから低音の声がこちらを心配するように響いてきた。

過剰摂取｢っは、もうおしまいか？｣
｢まだ｣

少し挑発的に笑った目の前の恋人にまた口付ける。触れ合った粘膜から蕩けてしまいそうなほど熱く舌を絡めあった。

ふーちゃんがたまらなく好きだ。こうやって触れ合っているとその感情が溢れ出て止まらない。
押し倒して指を絡ませて、何度も口付けて、舌で口腔を蹂躙する。歯列をなぞる度に跳ねる身体を押さえつけてより深く口付ける。

何度も口付ける度に擦れる髪も好きだ。感じているのか寄せた眉も、ぎゅっと閉じて赤くなっている目元も、形のいい耳も、自分の与える快感で震えるこの身体も

｢んん、んんーーっおい、浮奇、んっ｣

ふーちゃんが絡めていた指の力がだんだんと抜けていくのにすら気付かずにひたすら唇を貪る。脳の、身体の芯まで溶かしてあげたい。すき、好き。愛してる。かわいい。好き。

結局、自分もなんて！｢お、おかえんんっ、んぅ｣

荒々しくドアを開けて浮奇が帰って来たと思ったその刹那、ずんずんと近づいてきて歯がぶつかるほどの力で口を塞がれた。
唾液を獣のように滴らせながら、舌が咽頭についてしまうのではと思うほど後頭部を強く抑え、舌を奥へ奥へと絡ませてくる。
キスでえずきそうになるなんてことがあっていいのか。

酸欠になりかけてどんどん、と背中を叩いてやっと口が離されて、ずんずんと寝室に腕を引かれていく。
こういう状態になった浮奇はもうどう頑張っても収まらないので大人しくついて行くしか無かった。

浮奇はたまにこういう状態になる。能力を使いすぎた時なんかが特に多い。そんな日は決まってひたすら無言で全てを求めて俺を抱く。いつものドロドロに甘いあの声で優しく、焦らして抱いてくるあの浮奇はどこへ行ったのだろう。

《螢火蟲飛進他的夢中》　　Ren做了一個夢，他看見一個藍色星球，無數的小光點圍繞著他，不像宇宙中的繁星有著冰冷的距離，Ren伸出手輕輕將光點攏在手中，小小的蟲子在他手心發光，照亮了整個夢境。

　　——接著他來到了地球。

　　「Kyo，你看過螢火蟲嗎？」Ren躺在草皮上，問著坐在樹蔭下的人。
　　「你是說長得像蟑螂，屁股會發光的蟲？我只看過照片。」
　　「拜託，牠們才不像蟑螂！」
　　「我覺得很像。」
　　「不像！」
　　「很像。」

　　被反駁的Ren坐起身子說：「你這是偏見，你根本沒看過牠們真正的樣子……」

　　從Kyo的視線看過去，彷彿能看見一隻垂著耳朵和尾巴的大狗背對著自己。

　　Kyo嘆了口氣說：「Hey dude！你不能怪我有偏見，畢竟現在地球上也不是那麼容易可以看到螢火蟲，牠們在Google上的樣子就真的很像……好啦我不說那兩個字了，停止用那種眼神看我！」

【Renkyo】貓咪飼養指南/
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星期三的早晨，Ren發現自己的暗戀對象變成貓了。
發現這件事相當的不容易且巧合，因為ILUNA學園裡收容了比較多的貓貓狗狗，Ren能夠看出來得益於變貓時沒有改變的身體特徵。
反正Ren自己是沒見過一個耳朵尖是粉色的虎斑貓。
剛開始他的確沒看出來，還驚喜地從地上把貓咪撈起來，一邊揉著貓肚皮，一邊對旁邊好奇的Maria說：「ILUNA什麼時候收留了新的虎斑貓？好軟好可愛！」
下一秒就被貓狠狠地撓在了下巴上。
Maria有點被嚇到了，陪Ren去醫務室處理了傷口，打了針破傷風。
獸醫不多時也提著診療箱趕到了，給虎斑貓做了簡單的檢查，因為貓不太配合，所以耗費的時間比平常要久，最後才擦著汗站起身，告訴Ren和Maria這只貓身體健康而潔淨，除了脾氣太大之外沒什麼大礙。

【Renkyo】泳装///
夏天，週末，ILUNA學園的學生們來海邊度假。
太陽很足，其他人剛到沙灘上就迫不及待地換了泳衣去玩水，Kyo迅速佔領了一個曬不到什麼陽光的巨大晴傘，租賃了沙灘椅，懶洋洋地躺在上面閉目養神。
誰說也沒用，這種旅行對於kyo來說就是換個地方休憩。
Ren從沙灘排球局里退出來，打算去買點水喝，擦著劇烈運動後的汗從kyo的沙灘椅旁邊經過，差點沒認出這是kyo。
Ren愣了一下，隨機笑著去撥弄對方用來把自己裹嚴實的浴巾：「Kyo你怕太陽曬嗎？」
Kyo掙扎了一下，拒絕從安全區露出哪怕一塊皮膚：「離我遠點！你散髮著熱氣！」
Ren只好投降：「你喝什麼，我去買。」
「不用……」Kyo條件反射不耐煩地拒絕，剛說了幾個字就反應過來，急剎車後清了清嗓子，裝作只是錯用了詞語，「我要橘子汽水。」

【Renkyo】壞學生/


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腳步聲從走廊盡頭漸近，還沒看見人，但Ren已經急出了一身冷汗。

 

他用口型對Kyo說：「怎麼辦？」
Kyo瞥了他一眼，忽然露出一個沒安好心的笑，伸手拽住Ren的短袖袖口，拖著他迅速往後跑去。
Ren甚至不敢回頭看，只得跟隨著Kyo向拐角的方向逃跑。
沒走幾步，拽著他的手猛然加大力氣，把他往一側推過去。
Ren還沒怎麼反應過來，電光火石間，Kyo已經打開了二樓雜物間的門並站了進去，然後把Ren也拉了過來。
門輕輕關上了。

「餵......」Ren下意識小聲抗議，被Kyo不悅地打斷了。
「噓！」對方把食指放在嘴唇上，警告他不要再說話。
Ren只好分出一部分緊張的神經去觀察雜物間，說是雜物間其實就是個稍微大點兒的嵌入櫃，裡面散落這掃帚拖把一類的清潔用具，空間對於兩個人來說非常小，Ren不得不舉手作投降狀已避免碰到一旁倒放的拖布，看起來洗得不是很乾淨。

無能為力四面八方的光照射著眼前的人，沒有了影子，只留下麻木。

點滴高掛在上，時針精準指向12點，病房外的人來回往返，卻不曾有人將目光投近裡頭，皎潔的月光灑落在地板，又是相同重複的一天。

吞下安眠藥才能毫無保留的入睡，病痛對Kyo來說是無止盡的深淵，也是他唯一的朋友，領著身上每處的疼，去填補著心靈裡每處的空，有時不禁這麼想著。

「也許有人天生就該帶著病痛。」

藥效還未發作，Kyo撐起身子翻出個鐵盒，陳舊生鏽的外殼難以打開，本就虛弱的身子花盡了力氣才得以開啟，裡面全是數不盡的信件，他翻翻找找拿出一封淺藍的信，邊緣全是被磨的痕跡，翻開信封裡頭仍是那句話，他看過了很多很多遍，但每次再打開時卻依然疼，像是心臟被掏空，再多的痛也補不盡填不完。