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    arei_ash

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    arei_ash

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    話の都合上没になってしまった楓恒


    R-15くらい

    #腐向けHSR
    #楓恒

    「待て。丹恒、……何故服を脱ぐ?」
    「何故って、服を脱がなければ出来ないだろう」

    解いた帯をそのままに首を傾げる。何を当たり前の事を言うのだろうか。丹楓の質問の意図が分からない。

    「まさか其方、交合が入れて出して終わりなどとは思ってはおるまいな」
    「え、違うのか?」

    その言葉を聞いた丹楓は、まるで頭痛が痛いかのように額に手を当て、盛大な溜息を付いた。一体何なんだ。

    「良いか、丹恒。持明の龍の交合は、五日掛けて行う」
    「五日!?」

    流石にそれは体力が持たないのでは無いだろうか。腹上死という三文字が丹恒の脳裏を過ぎる。

    「故に、其方の言うペースで交わった場合、体力が尽きるのは時間の問題。そこで、慣例として肉体の交合を行うのは五日目。それ以外の四日を気を高める愛撫に当てるのだ」

    ──愛撫。だんだん気が遠くなってきた。いっそこのまま気絶してしまいたい。そんな丹恒を知ってか知らずか丹楓は優美に笑むと手を伸ばす。さらりと艶やかな黒髪が肩を滑り落ちた。

    「まあ、其方は何も心配せず余に身を任せれば良い。──これから先。余計な言葉はいらぬ。来い、丹恒」

    翡翠を宿した双眸が真っ直ぐこちらを見やる。その瞳には真っ直ぐなまでの覚悟と意思が宿っていた。そろそろ自分も腹を括らなければいけないらしい。軽く深呼吸をして同じ煌めきを宿した瞳を見返す。

    「分かった」

    寝台に乗り上げている丹楓の傍に寄ると、彼が自らの太ももを軽く叩いた。どうやら、乗れという事らしい。恐る恐る近づいて脚の上に乗り上げると、直ぐに背中に丹楓の腕が回った。一気に近づいた距離に頬が熱を帯びるのが分かった。

    「っ、……少し距離が近いんじゃないか……?」
    「何を言う。これくらいのことで根を上げていたら、先が思いやられるな。慣れろ」

    ぴしゃりと放たれた丹楓の言葉にぐ、と言葉を呑み込んだ。

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