粧飾ウォロが指定の場所に到着すると、間もなくシマボシが駆け足でやって来る。
「シマボシさん、お疲れ様です」
「待たせて済まない」
「ジブンも今着いたところですよ」
今日は珍しく二人の退勤時間が近かったため、家に近いシマボシの職場の最寄り駅で待合せをする事にしたのだ。
「少し寄り道してもいいか?もうすぐ化粧品が無くなるんだ」
「もちろん」
二人は、駅に隣接するデパートへ入った。華やかな化粧品が並ぶコスメカウンターに、ウォロは興味津々である。
「デパートのコスメカウンターって、初めて来ました」
「男性は、なかなか来る機会がないからな…。嫌ではないか?」
「ウチは化粧品も取り扱ってますし、非常に興味をそそられますね!」
「そうか」
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