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    牛乳屋

    @knkgyny

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    POIPOI 11

    牛乳屋

    MOURNING前に呟いた幻覚の自給自足、いつもの設定じゃなくて同時に列車に乗った世界線の穹星
    よく分からない話だけどせっかく書いたので供養
    造り物の好奇心 穹と星は揃って記憶喪失だ。瓜二つの容姿が血の繋がりを表しているものなのか、それとも偶然なのか。本人たちにも分からない。宇宙ステーションヘルタで二人で意識を失っていたところを開拓者たちに保護され、成り行きで星穹列車に乗ることになり。便宜上、穹を双子の兄、星を妹として振舞っているけれど。二人にとってその”設定”は腑に落ちないものだった。
     ヤリーロ-VI、仙舟・羅浮での開拓の旅を終えた星穹列車一行は、次の目的地である宴の星・ピノコニーへの跳躍に向けて準備期間に入っている。しばらく羅浮に停泊する予定だが、絶滅大君「幻朧」による各地への被害は大きく、羅浮の将軍である景元も幻朧との戦闘で負った傷の療養が必要であるとのことで、元々人手が不足気味であるらしい神策府は猫、もといアライグマの手も借りたいと、連日開拓者たちに何かしらの依頼を出していた。復興の手伝いならば労力は惜しまないつもりでいた星穹列車側も快く引き受け、羅浮中を走り回る”灰色の双子”は最早かなりの有名人だ。カンパニーの職員が企てていた金人巷の買収計画を阻止​──その結果、件のカンパニー職員が犬の鳴き真似を披露する羽目になった​──、かつての盛況ぶりを取り戻す手伝いをしたり。綏園から逃げ出した歳陽を捕まえるべく羅浮雑俎と呼ばれるSNSでフォロワー100万人を目指したり。とにかく大小様々、数え切れないほどの依頼や事件を解決している星穹列車のナナシビトの名を聞かない日はない。
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    牛乳屋

    PASTタル蛍
    前世(テイワット)の記憶がない高校生蛍と記憶がある大学生タルタリヤの現パロ
    二度目はない0

     赤が雪の上に降る。戦士としては小さすぎる体がまだら模様の銀世界でゆっくり崩れ落ちた。駆け寄って容体を確かめなければならないのに、足は縫い止められたかのように動かない。敵も味方も何か叫んでいるというのに耳は一切を拾わない。
     光を失っていく瞳を、ただ茫然と見つめた。

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     タルタリヤと過ごす日々は、深い海に沈められているようだった。
     彼は少し歳の離れた幼馴染で、私は生まれた時から面倒を見てもらっていた。大学に進学した今でもそれは変わらず、彼が暮らしているマンションに身を寄せて、朝は起こされて夜は寝かしつけられる。食事も彼が作ったものを口にして、髪もメイクも彼に整えてもらい、彼が選んだ服を着て、どこに行くにも彼が送り迎えをする。一度、このままでは人として堕落しきってしまうからと、甲斐甲斐しく世話を焼き続けるタルタリヤに自立したい旨を伝えてみたことがあるが、蛍は俺なしでは生きていけないだろなんて、目がちっとも笑っていない笑顔で一蹴されてしまった。両親にも相談したものの、タルタリヤのところに居てくれるのが一番安心だと、やはり良い顔はされなかった。
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