おひさしぶりです五条さん「なーなみっ!」
「何の用ですか。」
「冷たいっ!1週間ぶりに恋人の顔を見たときの態度じゃないよ!」
「わたしこれから一件控えているので急いでるんです。用件だけ手短にお願いします。」
「今日はその一件終わったら僕ん家帰ってきてね♡明日僕も休みになったから!夜からイチャイチャしよ♡」
五条と付き合いの長い七海は、なぜ自分のオフを把握しているのか目の前の男に尋ねても無駄だと知っている。
「わかりました。では失礼します。」
「待って。」
立ち去ろうとする七海の腕を五条は咄嗟に掴んで素早く向かい合うとうなじを捕まえて顔を近づけた。……がくちびるに触れたのは五条の期待していた柔らかさではなかった。
「ここ高専ですよ。誰かに見られたらどうするんですか。」
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