空色の目カイトの目が空色であることに気づいたのは、つい最近だった。
といっても、迎えてから一年も経っていない。が、少なくとも半年間は気づいていなかった。カイトと初めて顔を合わせた時、ゆっくりと開いていく目を見て、いやに綺麗な目だ、と妙な劣等感と焦燥感を感じてからは、見ないようにしていたためだ。
そんなカイトの目に違和感を覚えたのは、数日前の、ふたご座流星群が観測できた日のことだ。
普段は小学生のような早さで寝るカイトだが、「今日は流星群が見られるそうです!マスター、一緒に見ましょう!」と言い出し、その日は夜更かししたがった。たまにはそういうのも悪くない、と思い付き合ってやることにすると、今度は「じゃあお菓子とお酒を用意しましょう!」と言い出した。このワガママっ子はどうにも可愛くていけない。逆らえず、コンビニに向かうハメになった。
2691