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    sweets_m0gum0gu

    @sweets_m0gum0gu

    銀魂のろくでなし2人が好き。
    ここに上げているものは高銀のみです。
    2021年のお空ファンタジーとのコラボをきっかけにハマりました。

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    sweets_m0gum0gu

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    高銀
    隠居している2人のお話

    #高銀
    Takasugi x Gintoki

    互いの好きなものそれはスーパーで夕飯の買い物をしていた時の事だった。

    「あ、ヤクルコ」

    普段はいちご牛乳くらいしか見ない乳製品のコーナーに鎮座しているそれが今日は妙に気になってしまった。

    「そういや冷蔵庫のヤクルコ切れてたような……」

    買ってくか?
    でもあいつが自分で買ってるかもしれないし、やめとくか…と思ったところでヤクルコと目が合った気がした。
    いや、ヤクルコに目なんかないけど、今マジで目が合った気がするんだよ。
    何このヤクルコ、お化けなの?
    そんなにまでして俺に買って欲しいわけ?

    「……しょーがねーなー」

    と呟きながら俺はヤクルコをカゴに入れてレジへ向かった。

    +++

    「たでーまー」

    家に帰ると出かけていた高杉の草履があった。
    俺がブーツを脱いでる内に中から高杉が歩いてきた。

    「おかえり」

    こいつにそう言われるのは未だに慣れないというか、くすぐったい気持ちになる。

    「お前、今日ヤクルコ買ってきたりしてる?」
    「ヤクルコ? いや、買ってねェな」
    「そ。じゃあはい」

    そう言って袋から買ってきたヤクルコを取って差し出した。

    「へェ、気が利くじゃねェか」
    「なんかそれと目が合ったんだよ」

    そのまま冷蔵庫に向かって買った物を袋から出しては収納する。
    冷蔵庫の中を見ると、買った覚えのないいちご牛乳とプリンが入っていた。

    「お、いちご牛乳とプリンじゃん。何、買ってきてくれたの?」
    「俺もそれと目が合ったんだよ」
    「そうなんだー。高杉君もスーパーに行くのね」
    「スーパーじゃねェ。コンビニだ」

    確かに、高杉が一人でスーパーにいる姿はあんま想像つかねェな。

    「でもヤクルコよりそっち買っちゃったんだな」
    「そりゃテメェもだろ」

    ん?
    言われてみれば、自分の好きなものじゃなくて互いの好きなものを買ってるなんて、おかしくね?
    モヤモヤしながら買った物を全て冷蔵庫に入れた後、ふとカレンダーが目に入る。

    今日は9月10日だな。

    9月10日ってなんか引っかかるんだけど何だっけ。こいつの誕生日は先月終わったし、俺のは来月だし……
    待てよ、こいつが先月で俺が来月って事は、今日はこいつと俺の真ん中誕生日?

    「なあ、真ん中誕生日って何かあったっけ?」
    「真ん中誕生日? 聞いた事ねェな」
    「だよなー。考えてもわかんねーし、もう考えるのやーめた」

    そう言いながらプリンとスプーンを持って居間へ行く高杉の背中を追った。

    「もう食うのかそれ」
    「買い物っていう労働してきたご褒美だよ」
    「今日の夕飯はなんだ?」
    「茄子が安くて良さそうだったから麻婆茄子」

    楽しみだな、と言う高杉の言葉を聞きながら俺はプリンを食べる。
    今日も平和な一日だった。


    *****

    大遅刻ですが真ん中誕生日のお話を…。。
    真ん中なので、互いを意識して欲しいなと思ってこのような内容になりました。
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