昼寝「はー……いい天気だなあ」
家事を済ませて縁側で横になった。冬で寒いけど、今日は天気が良くて縁側にいると暖かい。
家事もひと段落したし、ちょっと休憩……と思いながら目を閉じる。睡魔に支配されて心地良くなってきた頃、近くでにゃあという鳴き声が聞こえてきた。薄ら目を開けると、黒猫がこっちを見ている。
「んー、お前も昼寝しに来たの?」
言葉が伝わらないとわかっていても話しかけてみる。すると伝わったのか、こっちに近寄って来た。
「お、来た。お前、警戒心ないのね」
横になったまま近寄って来た猫に手を伸ばすと、それにすり寄っている。額を撫でたら心地良さそうに鳴いた。
「ふふ……銀さんこれからひと眠りするけど、お前も寝る?」
にゃあと鳴いた後、猫は懐に入ってくる。
「随分図々しいヤツだなー。どっかの誰かさんみたい」
でもふわふわの毛並みと体温が心地良い。これは良い昼寝ができそうだ。そう思いながら再び目を閉じた。
猫を抱いたまま寝ている姿を撮られたのはそれから一時間後の話。そしてその写真はしばらくそいつの待受画面になっていたらしい。
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猫の日にたくさんの創作を見て便乗しました。
こんな幸せな思いをしたのは初めてでした。皆さん凄い。ありがとう。
ところで今、待受画面っていうのかな……