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    sweets_m0gum0gu

    @sweets_m0gum0gu

    銀魂のろくでなし2人が好き。
    ここに上げているものは高銀のみです。
    2021年のお空ファンタジーとのコラボをきっかけにハマりました。

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    sweets_m0gum0gu

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    高銀
    ろくでなしバンドパロ①
    ②があるかはまだわからないけれど、念の為①にしました。

    #高銀
    highSilver

    ろくでなしバンドパロ①俺はROCK-dnsってバンドのボーカルやってる坂田銀時。本名で活動してて、ファンからは銀時や銀ちゃんって呼ばれてる。
    同じバンドで活動してるのがギターの高杉晋助ってヤツで、俺の幼馴染、腐れ縁……まあ、色々。
    ボーカル俺なのにあいつの方が顔も声もいいからってファンがいっぱいいるんだよなあ……バンドの顔はボーカルなんですけど。でもまあ、あいつの顔がいいのは俺も認めてるからいいんだけどね。
    んで、今はライブが終わってスタッフ達と食事中。画面には今日のライブ映像が映っている。

    「あっ、ほら! こん時の俺、カッコよくない?」
    「んな事自分で言うか?」
    「自分のカッコイイところくらいわかってなきゃこんな仕事できねーだろ」

    馬鹿みたいな会話をしているけど、映像は真剣に見ている。
    ライブは生き物だから毎回違う。会場も、お客さんも。何千人入る大きな場所や数百人規模のライブハウス、どんな会場でもお客さんが来て良かったと思えるライブをしなくてはならない。それが仕事だ。
    だからその日のライブ映像を見て良かったところと悪かったところを見つけて改善する。食事の場でも仕事になっちまうけど、それも含めて好きだから楽しい。

    「今日のお客さん、最初は拳上げるのも控えめだったけど、最後の方はノリノリだったよな」
    「お前の煽りが効いたんだろ」
    「それもあるけど、俺達の魂を感じ取ってくれたみたいで嬉しかったよ。地方ならではって感じで」

    食事もなくなってきて、映像もアンコールの終盤になった。

    「あー……二日目で疲れたから、俺そろそろ部屋行くね」

    そう言って立ち上がると、隣の高杉も立ち上がる。

    「何、お前も部屋行くの?」
    「あァ」
    「ふーん」

    そっけなく返し、鞄を持って歩き出した。
    高杉と共にホテルの部屋に行き、同じ部屋に入る。バンドが売れてないわけではないが、ツアーに出ても昔から俺達はずっと同じ部屋だ。
    高杉が先に入り、続いて俺が入る。部屋の扉が閉まるとすぐに……キスされた。

    「んぅ……」

    扉に押し付けられた体勢のまま、深くてとろけるようなキスをされる。そんなに飲んではいないが、酒の入った体はどんどん熱くなってぼんやりしてくる。
    薄目を開けて高杉を見ると、目を閉じて夢中になっているのが見えた。そうやって自分にしゃぶりつく姿が可愛いと思えるなんて……首に腕を回しながらサラサラで、艶のある髪に触れた。すると同じく薄目を開けた高杉と目が合う。

    「……銀時」

    ほんといい声してんな、お前。
    お前がボーカルやった方が良いんじゃね?って何度も、今でもそう思えるような声。そんな声で名前を呼ばれりゃ、心地良くなるのも当然だった。

    「早くベッド、連れてけよ」

    そう言うと、高杉は口角を上げながら俺を担ぎ、部屋の奥へ進んだ。その時大きめの窓から見える景色が綺麗で、見惚れる。

    「星……綺麗だな」
    「あァ」
    「おい、見てねぇのにテキトーな返事すんな」
    「お前の方がいい」

    そう言いながら高杉は俺をベッドに押し倒す。

    「あー……はいはい、お前は外の景色より目の前の景色ね」
    「別に、景色見ながら外でヤッてもいいぜ」
    「風邪ひいたらどうすんだお前。ったく、ちったぁ俺の体調気にしろよ」

    呆れながらもキスしようと近づいてきた高杉の首に腕を回す俺も、まあ……満更でもないって事で目を閉じた。

    +++

    カーテンの隙間から差し込む柔らかい日差しで目が覚める。伸びをして声を出そうとしたが、掠れた声が出た。ベッドに腰掛けて副流煙を与えてくるヤツの背中を睨む。

    「……声が出ねェ」

    高杉の背中に向かってそう言ってやると、煙草を消してこっちを向いた高杉と目が合った。

    「そのようだな」
    「俺ボーカリストなんだけど。どうしてくれんだよ」
    「次のライブまでには治るだろ」

    ったく、自分勝手な野郎だぜ。あ、自分勝手で思い出した。

    「高杉」
    「あァ?」
    「あの新曲の歌詞、恥ずかしいんだけど」
    「ククッ、そいつァは良かった」

    いや良くねぇよ。
    こいつの書く、特にラブソングの歌詞の対象者は俺だってわかってるから……それを歌わされる俺の身にもなれってんだ。

    「何度も言ってるだろ、お前がボーカルやってるから俺ァはここにいるんだぜ。じゃなきゃこんなバンドやらねェし、歌詞も書かねェ」

    しれっとそう言うヤツを見ながら溜め息を吐く。

    「熱苦しい男……」

    ゲームだったらコイツは絶対火属性だね。作ったチョコレートも消し炭にしちゃうような強火属性だよ。

    「俺ァ、テメェ以外にゃ淡白だから安心しな。それに、ほっといたら変な虫がつきそうだから見張ってるんだよ」
    「はあ? 何言ってん……」

    反論しながら言われた事の意味を考える。そういや昨日も、あんま会った事のない地方のスタッフと喋ってたらナチュラルに肩触られて、その瞬間高杉の方から殺気めいた視線を感じたような……

    「……なるほどね、だから昨日は目つき悪杉君になってたのか」

    そう言ってやると、ふん、と言った後高杉は立ち上がり、浴室の方へ行ってしまった。
    俺はスマホを取り、SNSで昨日のライブについて検索する。大抵『めちゃめちゃ楽しかった!』だの『生の二人カッコよすぎた!』みたいな興奮した感想が書かれていて口角が上がる。しかし、

    『あの新曲の歌詞、相手銀ちゃんっぽいよね』

    という鋭いものを見つけてしまった。おい、バレてるじゃねーか……
    でも何があっても社長が揉み消してくれるし。ってか事実だから別に揉み消さなくたっていいし……

    「ま、好きにやってりゃいいか」

    楽観的な事を呟いてからスマホを放り、高杉が出てくるまで再び寝る事にした。


    *****

    設定
    ボーカル 銀時
    ギター 高杉

    作詞は高杉
    その歌詞を銀時が歌う。二人は付き合ってる

    マネージャー ヅラ
    営業 辰馬
    社長 松陽

    バンド形態は某●'zみたいな感じです。あの方々の事は詳しくないのですが。。
    別の某バンドなら追いかけるくらい好きだった頃があったので、その頃を思い出しながら書きました。
    銀時は曲によってはギターも弾いて、高杉とツインギターして欲しいな。向かい合って弾くの、最高じゃないですか。
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