蛇神様と龍神様が人間のボクに求婚してきます!幼稚園のころ、庭で小さな蛇を見つけた。
その蛇はお腹に傷を負っていて、赤い血を流していた。ボクはその赤い血がとても怖かったけれど、蛇が死んでしまうのが可哀想で、両親やおばあちゃんに内緒で部屋に持って帰り、どうにかして助けようと絆創膏を貼って水をあげてお世話をした。蛇は抵抗する元気もないのか、箱にティッシュを詰めた中でおとなしくじっとしていた。毎日お世話をしていたら、血は止まり二週間もすると蛇は動けるようになった。すりすりと手に擦り寄る蛇が、ボクは次第に愛らしくなった。そして、蛇は毎晩ボクのパジャマの中に潜り込んできては、暖をとるようにくっ付いてきて、一緒に眠るようになっていた。影が薄くて、友達があまりいなかったボクに出来た初めての友達だった。
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