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    肴飯のポイ箱

    @sakana2015414

    pkmnでkbdnとか、kbnとdndがわちゃわちゃしてるような話を書いてます。時々ホラーなものをあげるのでそこだけ注意です。

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    肴飯のポイ箱

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    少年kbn君と同年代🚺dndちゃんの話。
    「まずは一手」の続きです。
    何でもかんでも楽しくなっちゃう2人の話。
    ※dndさん先天性女体化

    #女体化
    feminization
    #ワンドロ
    #キバダン
    #kbdn

    ずっとキラキラが見えた ナックルシティの少し奥まった所にある漆喰と煉瓦壁が特徴の小さなティールームの一角。青々とした観葉植物が並べられたコンサーバトリー内では、淡いブルーの茶器に注がれた花のような香りのする紅茶に、同じく淡い色を基調にしたティースタンド。その上には宝石のような軽食やお菓子達が行儀良く並んでいた。
    「…おお…キラキラだぜ!」
     テーブルに広げられたそれらを、琥珀色の瞳を無邪気に輝かせながら笑顔になるダンデの姿に、キバナはホッと胸を撫で下ろす。
    「喜んでくれて良かった」
    「お昼、迷子になってたら食べ損ねてたんだ。助かったぜ」
    「そんなに歩き回ってたのかよ?電話すればよかったじゃん」
    「いや、まあそうなんだが。服を見てもらいたいって電話は流石にし難くて…」
    「いつも似たような理由で電話してくんのに?」
     ダンデは大抵、「でかいポケモンの巣穴を見つけた」「今ここはどこだろう」なんていう内容で夜中だろうと遠慮なくメッセージや電話をしてくるのに、「可愛いらしい服を着たから見て欲しい」は電話で言うのは難しい。違いはよく分からないが、乙女心ってやつかな?なんて最近聞き齧った知識を思い出してキバナが笑うと、ダンデは揶揄われてると思ったのか少しだけ口を尖らせる。誤解を解く為に慌てて「可愛いって思っただけ」と素直に伝えると、目に見えてダンデは動揺していた。
    「きっ!キミ、そういうのストレートにくるの…心臓に悪いぜ」
     ウロウロと視線を彷徨わせながらも照れくさそうに笑顔になる姿に、キバナもなんだかむず痒い気持ちになって照れ笑いをする。暫く二人でよく分からない沈黙を過ごす。それすらも、キバナは何故だか楽しかった。
    「…可愛い服を着てこんな素敵な場所に来ていると、本当にお姫様にでもなった気分になるぜ」
    「ではお姫様、冷める前にまずは紅茶をどうぞ?」
    「ふふっ…よきにはからえって言えばいいのか?」
    「それは違うって!」
     お姫様呼びにも少し慣れたのか、ちょっと恥ずかしそうにしながらも冗談で返すダンデと二人で、クスクスと笑いながら手元の茶器へと目を向ける。先程店主によって注がれた紅茶はまだ温かく、ポットにもガラルポニータと木苺柄のティーコジーが掛けられていて暫く冷めることを心配することはしなくて良さそうだった。
    「好きだな」
     テーブルの上に目を向けていたキバナは、突然聞こえてきた好きという単語にドキリとして顔を上げる。そこには、指先で綺麗にティーカップをつまんで持ち上げて蕩けるような笑顔を見せるダンデがいて。恋心を自覚したばかりの少年には些か心臓に悪かった。
    「この紅茶の香り、凄く好きだぜ」
    「…そっ!そうだよな!へへっ…ははは…」
    「どうしたんだ?」
     香りを楽しみつつ、流れるような所作で紅茶を楽しむダンデの姿に、またもやいつもとは違った可愛らしさを感じて。もう一度心の中でゴロゴロと悶え転がるキバナは、それをなんとか顔には出さずに自分も紅茶を口に運ぶ。ホロリと香る優しい香りに少しだけ心が落ち着く。
    「ここ、ティーフードも美味いぜ」
    「どれも美味しそうだなぁ…あっ!プチバーガーのピックの先、ペロッパフの形してるぜ…顔も描いてある。可愛いなぁ」
     落とさないようにそっとバーガーを手に取るダンデを見て、彼女と全く同じ言葉を違う意味で一緒になって呟き、同じように眺める。満面の笑みでこちらを見つめてくるわたあめポケモンは確かにとても可愛かった。バトルで出てくるとちょっとだけ嫌だけど。
    「ここのプチバーガーはな…ってお前、茶を飲む作法は綺麗なのに食べる時だけ早食いのままなのかよ!」
    「!!…ひゅまない!ほいひかったから」
    「…飲み込んでから喋れって」
     紅茶を飲む時の所作とは打って変わってフードは思いっきり口に詰め込んだのだろう。ホシガリスのように頬をぱんぱんにしながら、ピックのポケモンと同じような笑顔でバーガーやサンドウィッチを味わうダンデに、少し悪戯心が生まれたキバナは自分のロトムスマホを呼び出す。
    「ヘイロトム、ダンデのホシガリス顔撮ってくれよ!」
    「!!?」
    パシャリ。

     びっくりしたように目を見開いたまま、ロトムに撮られたダンデの顔は、やっぱりお姫様みたいに可愛かった。
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    肴飯のポイ箱

    DOODLEワンドロ
    少年kbn君と同年代🚺dndちゃんの話。
    ※先天性女体化です。
    心より行動が先にくる1人と、心が来てから一気に行動し始める1人の話
    お題『初恋or意識し始め』
    まずは一手 昼下がりのナックルシティ。ジムリーダーになって一年とちょっと。自分に割り振られた仕事をなんとか回せるようになってきたキバナは、最近になって漸く入ることを許された宝物庫内の書庫に昼休憩はもっぱら入り浸っていた。保存の観点から外に全く出される事のない書庫は、知的好奇心が強いキバナにとっては大分豪華なオモチャ箱のようなものだった。
    「(今日は午後から休みだし、入室許可も取った。絶対閉まるギリギリまで入り浸ってやる!)」
     少し浮き足だった歩みで書庫の扉を開け、少し埃っぽい空気を吸い込む。この、何とも言えない紙とインクの香りがキバナは大好きだった。
     ナックルジムの書庫は少し不思議な形をしている。吹き抜け式の円柱型の室内には螺旋階段がぐるりとドラゴンの体のように巻き付いている。その螺旋に沿って壁に本棚が埋め込まれている。光を最低限取り込む為に作られた丸い天窓には、月と太陽をモチーフにしたステンドグラスが嵌められており、外の光を透かして淡い彩光を放っている。
    2021

    肴飯のポイ箱

    DONEワンドロ
    お題「駆け引き•取り引き」
    立ち止まって周りを見たら不安になってしまった1人と、立ち止まった先でずっと待っていた1人の話。
    ※イズオーバー後同棲設定
    すっごい…難産でした…でも楽しかった!
    よーいどん すっかりと夜の帳が下りたナックルシティの片隅。夕食もシャワーも終わらせたキバナは、リビングでのんびりと読書をしながら膝に顎を乗せてくるフライゴンの頭を撫でて存分にリラックスモードだった。間接照明によって柔らかい明るさに包まれた部屋の中では、他のポケモン達ものんびりと寛いでおり平和の一言だ。ただ、少し引っかかる事があるとすれば同棲している恋人の様子が変だったこと。仕事から帰って来たと思えば夕飯もそこそこに共有してる書斎に引き篭もってしまった。
     まあ、何かに集中したい時には同じような事は度々あった。キバナもたまにやる。ただ、今回は表情がいつもより鬼気迫ったというか焦っていたというか。
    「…ふりゃ」
     撫でる手が止まっていた事にちょっと不満げな声でフライゴンが拗ねる。それに謝るように撫でる動きを再開すると、満足そうに目を細めて擦り寄ってくる。そんな可愛い姿に、今日は甘えただなぁ。なんて思いながらキバナは読書を続ける。
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