ヤマノケ入っちゃったヤマノケinキバナ
キ+ダ+ネ
ネ「それで、新車を手に入れたと浮かれたアホな元チャンプがキバナを助手席乗せてウキウキで運転して、いつの間にか山の中で迷子になって真夜中になったら変な生き物が車まで迫り、窓越をバンバン叩いたかと思うと急にキバナが震え出しておかしくなったと。」
ダ「凄い、説明と俺への罵倒を器用に全部一息でしてきたな!!」
ネ「しぇらしか!!んで、実際キバナのどこが変なんです。」
ダ「ずっと『ハイレタ』って呟きながらニヤニヤしてて、笑ってるんだ…ポケモン達も怯えてしまってキバナと距離を取ってる…。」
ネ「ハイレタ?…もしかして、入れたってことですか?」
ダ「分からないが、なんだかキバナの姿をしてるんだが中身が違うように感じてしまって…今もチャイルドロックをかけた車の中に乗せてるんだが、油断するとすぐにフラフラどっかに行ってしまうんで困っているんだ。」
ネ「はあ…俺は専門家じゃねぇので詳しいことは分からないですけど、入られたのならば追い出せば良いんじゃないですか。」
ダ「!!…そうか!なるほど!ありがとうネズ!やってみるぜ!!」
マ「アニキ、なんかダンデさんが凄い笑顔で走って行ったけど一体なにしとーと?」
ネ「まあ、ちょっとしたアドバイスをね。念のためオニオンにも連絡しておきますか。」
マ「格闘技についてのアドバイスでもしたん?」
ネ「?…してねぇですけど。」
マ「ダンデさん、両手にメリケンサック着けて走って行っとったよ。」
ネ「至急シュート病院にも連絡しときましょうか。」
全治三ヶ月だった。
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ヤマノケinダンデ
キ+ダ+ネ
ネ「それで、全く同じ話を約三ヶ月前にダンデとした事があるんですが、ダンデをを助手席乗せてウキウキでドライブに出かけたらいつの間にか山の中で迷子になって真夜中になり、夜を車の中で明かそうとしたら変な生き物が車まで迫り、窓越をバンバン叩いたかと思うと急にダンデが震え出しておかしくなったと。」
キ「俺が謎の大怪我した三ヶ月前にそんなことあったがまず初耳なんだけど!!」
ネ「しぇらしか!!んで、実際ダンデのどこが変なんです。見たところ普通じゃ無いですか。」
ダ「ハイレタ。ハイレタ。」
キ「いや、どう見てもおかしくねぇ!?こんなふうにずっと『ハイレタ』って呟きながらニヤニヤしてて、笑っててよ…ポケモン達も怯えちまって距離を取ってる…。」
ネ「そこも同じなんですか。」
キ「同じ?、良く分からないが、なんか悪いゴーストタイプにでも取り憑かれたのかも知れないからこれからオニオンのとこに行こうかなって。」
ネ「はあ…まあ、オニオンのとこ行くなら大丈夫でしょう。これは前にダンデにも言ったんですが。俺は専門家じゃねぇので詳しいことは分からないですけど、入られたのならば追い出せば良いんでしょうし。」
ダ「!!…そうか!なるほど!これ、前にキバナに入った奴と同じか!!」
キ「うわぁ!!ダンデが喋った!」
ダ「ハイレタ…ハイレタ!ハイレタ!ハイレ…ガッギギィ!ギギィ!ハイラナイ!!ダシテ!ダシテダシテ!!イラナイ!!ダシテ!!ダシッ…」
キ「ちょっと怖い怖い!!白目剥いてる!!なにこれ!ダンデ?!」
ネ「何が起きてるんです?」
ダ「ちょっと待ってくれ…今追いついたんだ。ヤメテ!!ヤメテ!デル!デルカラ!!!ハイラナイ!!ハイ…うん、入ったな!。」
ネ「うわ、なんかやったよコイツ。」
キ「え、ちゃんと元のダンデ?だよな?」
ダ「ああ、そうだぜ!!頭の中の部屋になんだか不思議なやつが居たからな。何かに入りたがっているならと、部屋の中にあるヒトカゲのぬいぐるみに入ったらどうかと思って勧めたんだ。」
ネ「うわ、えぐっ。」
キ「え、ダンデって頭に記憶の宮殿持つタイプだったの?」
ネ「引っかかるとこそこか?」
ダ「記憶することが多いからあると便利だぜ。俺の場合は頭の中にマンションがあってだな。さっきのヒトカゲのぬいぐるみも、確かここの部屋の中の…あれ?どこだったかな?」
キ「まさか、精神の宮殿ですら迷うのかお前。」
ダ「あれ?確かにこっちの部屋の…あれ。無いな。」
ネ「まあ、いいんじゃないですかね…一応元には戻ったんですし。」
キ「いい、のかなぁ…。」
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