Who is the criminal両手首に光る銀の枷に、パンダは「はぁ?」とドスをきかせた。
「ハック君?どんな冗談かな、これは」
ハックは素知らぬ顔でどこかに電話をかけた。ぼそぼそと話し終えると、皮肉に唇を曲げてパンダを見据えた。
「冗談じゃないっすよ。パンダさんが、ペンギンさんを殺したんすよね」
「ちょっと、君ら、どんな教育してんの」
「俺らの責任じゃねーよ」
ハックがパンダ関係で奇行に走るのは今に始まったことではない。だが、こういう時にハックは冗談を言わない、また、当てずっぽうをしているわけでもないことを、ヤルミナティーは知っていた。タブーが無言の連携でパンダを組み伏せた。
「いたっちょっと、やめてよ!どう考えても上司でしょ!僕ら平社員はこのクソ上司に騙されて、セキュリティがあると思ってたんだよ!侵入できるわけないじゃん!」
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