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    hisoku

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    hisoku

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    「色のない寫眞」の杉尾掌篇です
    前世記憶なし営業写真館を営む尾形と
    前世記憶あり小学校教師をしている杉元で
    尾形語り
    コロナ禍の二人です
    尾形が杉元のことを先生と呼んでいます

    #杉尾
    sugio
    #現パロ
    parodyingTheReality

    ディスタンス週末に先生と、杉元とデートをした。
    散策して気になったものを写真に撮って歩くあれをした。
    カメラは一台、ハーフカメラを持っていった。
    それを使って交互に撮るので俺の撮った写真の隣に杉元の撮った写真が並ぶ。
    マスクをしてディスタンスを取って歩き、離れているから会話もあまりせず、カメラを使いたい時にだけお互いに名前を呼んで引き留め合い、カメラを相手に手渡す時にだけ近付いて、被写体をフィルムに焼き付けている相手の姿を見つめた。
    人通りの少ない路地裏では少しだけ手を繋いだ。
    フィルムがなくなったら、俺の店に帰って自室のマットレスの上でセックスをする。
    夜遅くまで何回か交わって寄り添いあって眠り、朝早くに杉元は自分の住むアパートへと帰っていく。
    翌日、客足が無い時間を見計らって二人で撮った写真の現像をした。
    一駒の枠の中、俺の撮った写真の横に杉元の撮った写真が並ぶ。
    杉元が撮った俺の横顔の隣に俺の撮った杉元の横顔が並ぶ。
    顔が向き合うよう意識して撮ったそれは、杉元がキスをする前の二人に見せたいと話していて、結果的には狙ったような構図にはなっていなかったが、微笑ましかった。
    もう逢いたい。


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    hisoku

    DOODLE過去作
    湯沸室で杉と尾がお茶を飲む話です
    前世記憶あり現パロ
    尾語り
    湯沸室 喫煙をする習慣はないので、就業中の休憩といえば緑茶だ。あるいは珈琲。それと少しの甘いものかしょっぱいものを一口頬張るのが日課で、デスクワークに根が詰まり、肩も凝りそうだったので仕事の効率が落ちる前に気分を変えようとひとり湯沸室に向かった。買い置きのドリップコーヒーを淹れるために湯を沸かそうと薬缶のことを思い、買い置きのミネラルウォーターはまだ残っていたっけと思い起こしながら廊下を行く。
     スタッフルームのあるフロアの一角、廊下奥の角の階段と廊下を挟んだ少し離れた斜向かいにトイレが、その対角線上の奥まった場所にひっそり湯沸室はあった。そこは小会議室の並びでコの字に壁と壁と窓に挟まれた造りになっていて、二畳半程の広さがあり、冷蔵庫と棚、その棚の上に電子レンジ、隣に小さな流し台があった。流し台にはガス台が二口と壁にガス給湯器が備えつけてある。どうってことはない必要最低限が備え付けられている極普通の湯沸室だが、流し台が木目調の引き出しのついた懐かしい感じのする流し台で、ばあちゃん家の台所を彷彿とさせて、そこを緑茶を飲みながら眺めているだけでも癒しを覚えた。面積の狭さも落ち着く。
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    hisoku

    DOODLE作る料理がだいたい煮物系の尾形の話です。まだまだ序盤です。
    筑前煮 夜の台所はひんやりとする。ひんやりどころではないか。すうっと裸足の足の裏から初冬の寒さが身体の中に入り込んできて、ぬくもりと入れ換わるように足下から冷えていくのが解る。寒い。そう思った瞬間ぶわりと背中から腿に向かって鳥肌も立った。首も竦める。床のぎしぎしと小さく軋む音も心なしか寒そうに響く。
     賃貸借契約を結ぶにあたって暮らしたい部屋の条件の一つに、台所に据え付けの三口ガス焜炉があるということがどうしても譲れず、その結果、築年数の古い建物となり、部屋も二部屋あるうちの一部屋は畳敷きになった。少し昔の核家族向けを意識して作られた物件らしく、西南西向きでベランダと掃き出し窓があり、日中は明るいが、夏場には西日が入ってくる。奥の和室の方を寝室にしたので、ゆったりとしたベッドでの就寝も諦め、ちまちまと毎日布団を上げ下げして寝ている。また、リフォームはされているが、気密性もま新しい物件と比べるとやはり劣っていて、好くも悪くも部屋の中にいて季節の移ろいを感じることが出来た。ああ、嫌だ、冬が来た。寒いのは苦手だ。次の休日に部屋を冬仕様をしねえとと思う。炬燵を出すにはまだ早いか。洋間のリビングの敷物は冬物に替えとくか。気になるところは多々あれど住めば都とはいったもので、気に入って暮らしてはいて、越してきてもう三年目の冬になった。
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