Recent Search
    Create an account to secretly follow the author.
    Sign Up, Sign In

    kei94

    @kkk878

    アニメから吸死にドボンしました。
    ロナドラメイン。パパ右、古き血も好きです。
    襲い受け、スパダリ受け、包容受、年下×年上、この辺りが元々性癖で
    基本I.Q2のハピエン!らぶらぶえちえち!

    ほめて箱つくってみました!
    https://www.mottohomete.net/kkk878

    ☆quiet follow Yell with Emoji 💖 👍 💜 🌠
    POIPOI 21

    kei94

    ☆quiet follow

    遅れちゃったけれど全ての世界線のドラルク様お誕生日おめでとうございます!
    イベントまでに何を書きあげよう????と決まらなくて、直前で書き出して、自分にしては短時間で書いたものです。途中神からのドラ誕があってそれどころじゃなくなってしまいましたw

    しかし、ドラ誕生日年表をみなさまご覧になりましたか。
    つまりこれは空白の2022年にあったかもしれないってことです(嘘)
    主従いちゃの過去、トマトピュ

    #ロナドラ
    Rona x Dra
    #ロナドラ小説
    lonadoraNovels
    #2411ソファ棺12
    #2411ソファ棺12サークル参加

    ドラちゃんへの誕プレに迷うロナルドの話 ロナルドは頭を悩ませていた。
     と、同時に自己嫌悪に陥っていた。
     どうして俺は余裕を持って計画的に行動できないのか。いつも直前の時間ギリギリになって慌てるあわてんぼうのサンタクロース。急いで落っこち……あ、ごめんなさいサンタクロースさん飛んだ風評被害。貴方は世界の子供達の希望。俺なんかとは比較しようのない神。
     連想ゲームのように頭に思い浮かんだ言葉から取り留めなくロナルドの思考は横滑りし、俺なんてという自己卑下にべしゃりと着地する。
     脳内サンタは優しく微笑み、ホーホーホーとお約束の笑い声を残して夜空的な上空に消えた。ありがとうサンタクロース俺のところにも来てくれて。
     ロナルドはまた来月に会おうと手を振った。
     ここまで全て脳内の妄想。残念なことに、珍しいことではない。これがこの男の通常運転である。
     通常通りにロナルドが、テンパって悩み落ち込んでいる今回の理由は、今日がドラルクの誕生日だからだ。
     ドラルクという男は高等吸血鬼で、クソゲーをこよなく愛する享楽主義者おじさんで、街一番のお料理上手で、そしてロナルドの恋人であった。どうして二人が恋人になったのかそれは今その詳細を語るのは省くとして、ロナルドは恋人に送る誕生日プレゼントに悩んでいるのである。
     毎年毎年悩んでいるのである。
     というのもロナルドにはセンスというものがかけらも無い。自信満々でこれだと思って愛用しているキーホルダーのお揃いを差し出した時は死ぬほど笑われた。指を刺して笑われ笑い死にされた。泣いた。声をあげて泣いた。泣きながら殺した。窓から半田に撮影された。最悪だった。
     物がダメなら行動でと料理にチャレンジしても、なぜか毎度ことごとく台所用品は本来の持ち主であったはずのロナルドを裏切る。粉塵爆発させる。では肩叩きやマッサージではと手をわきわきさせると強すぎて殺した。掃除もどこに道具があるのかわからず結局ドラルクがやった方が早いとなる始末。これじゃあ誕生日というより母の日だなぁ五歳児ゴリラ君、と煽られて情景反射で殺すまでがルーティンだ。ただ、できなかったことは事実だなぁと反省はしている。ロナルドは反省できるゴリラなのである。
     ならば今までにはない少し背伸びした贈り物をと考えるが、ほとんど思いつく全ての贈り物をドラルクはドラルクの父であるドラウスから贈られている。彼の好みの高級なB型ブラッドボトルから、クソゲー、クソ映画。ドラルクのためになりそうな物、欲しそうなもの、好きそうなもの全てを網羅しているのだ。いくらロナルドがドラルクのことを恋人として大事に思い好いていようとも、ことドラルクへの贈呈攻撃に関してはドラウスの右に出るものはいない。世紀単位で過剰なほどに甘やかした経験には勝てそうにないし、悔しいが財力だって伝手だってないのだ。以前たくさんのプレゼントの山の中にさりげなく置いてあった黒い手袋をドラルクが珍しいのに入手できてすごいとかどうとかと言っていた。ドラウスはそれに気づくとはさすがドラルクと褒め称えていた。ロナルドには全くわからなかった。それが布なのか皮なのかもわからなかった。そんな実父相手に、いまだにデパートの店員さんに「プレゼントで」とラッピングをお願いするだけでも緊張するロナルドが勝てる訳ない。スナバではミルク入りのお湯頼んでたくせに!と、ロナルドはドラウスの醜態を思い出して溜飲を下げ、今度会ったらどんな場所で購入しているのか聞いてみようと考える。
     また、ジョンという強敵もいる。ドラルクと共に生きるためにトランシルバニアの城を目指し世界を半周したマジロ。いかにロナルドとて彼らの主従関係の間に割って入るほどKYではない。というか勝てない。勝とうとも思わない。ジョンなら路傍の花でもドラルクにとっては嬉しいプレゼントになるだろう。もちろん路傍の花といっても、その辺の雑草を適当に抜いて渡しているわけではなく、穏やかな散歩の途中に今までの感謝とこれからの幸せを祈った言葉と共に贈られるのだ。ロナルドはマジロ語がほんのちょっとわかるようになってきたが、端々に聞こえるだけでもすげー、と思う。さすジョンである。よく歯が浮かないなって思う。感心する。顔と体格は派手でも心に童貞を飼っているロナルドには一生かかっても習得できるかわからない芸当だ。多分無理。それにそういう感謝の言葉をジョンに言われたら嬉しいだろうけれど、自分が言ってもきっとドラルクは煽り散らかしてくるだろう。脳内ドラルクを召喚してシミレーションするまでもない。火を見るよりも明らか。やっぱり素直な言葉とか手紙とか、そういうのはジョンの担当だとロナルドは思う。ただ、本当のことを言えばロナルドとてそういったスマートなセリフにすこし憧れもあるので、これから少しずつジョンの態度を見習っていこうとは思った。
     さて、今後の努力目標はさておいて、目の前の本日をどうするかである。
     ロナルドの思考は、何の成果もあげられませんでしたとばかりに結局スタート地点に戻ってきた。
     親父さんみたい財力と物量と経験値でセンスある愛用品を贈れないし、ジョンのようなスマートダンディにもなれない俺に一体何ができるだろう。
     ロナルドは事務机に新世紀ヌバァンゲリオンの碇司令みたいなポーズで肘をついて、考えた。思いついたらすぐに行動できるよう、財布もスマホもポケットに入っている。準備は万端。今日のために執筆仕事だって巻きで済ませて調節したし、明日も含めてなるべく退治仕事を回さないようにお願いしてある。心は数ヶ月前からクラウチングスタート。後は何を買うか決めるだけなのだ。
     まあ、そこでつまづいて貴重な誕生日当日小一時間ウンウン唸っているわけだが。
     現在、ロナルド吸血鬼退治事務所にはドラルクはいない。貰えるものはなんでももらうと豪語しているドラルクは、いつものように日没と共に起きて身支度を整えると、早速街へ繰り出した。自分から誕生日アピールしに行ってんじゃねぇと呆れ怒鳴るロナルドのことなどどこ吹く風で。お菓子目当てのハロウィンの子供か、BBOでも乗り移ったのかと心配したくなるようなウキウキの顔で出かけて行ったのだ。
     図々しくてムカつく。可愛い。ロナルドは後でドラルクを抱きしめ殺そうと心に決める。
     そもそもロナルドはドラルクが転がり込んできて当たり前のように祝ってくれるまで、自分の誕生日なんて逆に嫌いだった。お誕生日席なんて、そわそわして、座り心地の悪い椅子に自分から嬉々として座りに行くドラルクの気が知れない。だって自分の誕生日だと相手が知っていてくれているのか気づいていてくれるのか、もしおめでとうの言葉を期待して誰にも言われないで1日が終わったら悲しい気分になるじゃないか。それくらいなら、逆に何も期待しないで、もし祝われたら「ああ、そういえばそうだったな忘れてたぜ」くらいのリアクションでいる方がいい。子供の頃は別として、大人の誕生日なんてだいたいそんなものだろう。そう思っていたのだ。
     出会うまでは。
     ドラルクと出会うまでは。
     今となっては自分の誕生日を少なくともドラルクが祝ってくれるのは当然で。となれば自ら「本日の主役」タスキをかけて全世界に祝福されて当然という顔をしているドラルクを、祝うのも当たり前のことと思ってしまうようにまでなった。そして、さらに、数多大勢の他の人とは違う、恋人としてロナルドは祝わなくてはいけないのだと。これもまた当然のように思えるのだ。
     そう思えることを、ドラルクは俺とは違うのだ、ドラルクの影響で変わったというある種当たり前のことを、ロナルドは穏やかな気持ちで認めざるを得なかった。同居始めたすぐの頃にはいちいち突っかかってイライラしていたけれど、今はそれぞれの違いも影響をうけての変化も、とてつもなく嬉しい。ロナルドは変わった。ドラルクに変えられた。
     ドラルクはそういうやつなんだ。
     本人は何も知りませんと言う顔をして、周囲を巻き込んで全てを変えていく。それもいいように。
     今日もギルドの仲間や顔見知りの高等吸血鬼やあいつのクソゲー仲間にプレゼントを強請って、しょうがねぇなぁって許されたり、ここぞとシーニャにボンテージを押し付けられたりして、ぎゃーぎゃーと騒ぎながらもきっと何某かのプレゼントをもらうだろう。そして、宣言通りその全てをドラルクは笑って受け取るだろう。両手いっぱいに自分への誕生日プレゼントを抱えて、「私って人気者〜」と帰宅する姿が目に浮かぶようだった。迷惑かけてねぇだろうなぁと口では文句を言いながらそれを迎える自分の姿も。
     まったく、せめて、俺が一番におめでとうって言いたかったのにな。あ、いや、ジョンの次に……。
     ともかく、恋人としてのプレゼント。うん、そういう方向で考えよう。
     ここでようやくプレゼントの方針が決まった。
     締め切りに追い詰められている時だって最後にはアイディアが降ってわいて今までだってなんとかなってきたじゃないか。大丈夫なんとかなる。想像の通りに余裕をもってヤツの帰宅を迎えられるように、ぱっと閃いてだっと走って買ってドラルクに渡す。簡単なことだ。恋人。カップル。イチャイチャ。ラブラブ。
     ドラルクが俺に恋人としてしてほしいことってなんだろう。好きな、プレイ、的な。キスは、好きだと思うし。おっぱいも感じてくれるようになった。セックスの、入れてる時も、めちゃくちゃ感じてくれていると思う。特に奥にハメた時なんかはもうイキっぱなしてひくひくしてとろとろで。魂ごと持っていかれるんじゃ無いかってくらいに気持ちよく締め付けて吸いついてきて、縋り付くような必死の顔でキスを強請る。そして長い手足を絡めてくる。つまりエッチがプレゼント? いやいやそれじゃ、結局俺にとってもプレゼントになってしまう。俺がドラルクにして欲しいことはいくらでも思いつくのに、難しいものだ。今年の俺の誕生日もすごかった。誕生日ぴったりには祝えなかったけれど、日にちがずれてしまった分ドラルクは恋人として体を張って誕生日プレゼントになってくれた。誕生日プレゼントに、なってくれたのだ。幻覚君を使っての常識改変遊園地という、目眩くような夢のようなえっち体験。卑猥なものに囲まれて顔を赤くしているドラルクは最高にえっちだったし、鏡に映った無数のドラルクのとろ顔。メリーゴーランドもパレードも、観覧車から見た花火も。えっちで、えっちで、はちゃめちゃにえっちだった……。
     思考の大部分がピンク色の思い出に絞められ、黙っていればモデル顔負けの精悍な顔をだらしなく伸ばしてロナルドが一人悶えていた時、遥か宇宙からそこそこの大きさの質量が地球へと飛来した。大気圏の空気抵抗により燃え上がりながらまっすぐにシンヨコへと落下する隕石は、ロナルド吸血鬼退治事務所が入った雑居ビルに直撃し。ビルは激音と共に崩れ落ちた。ものの見事にピンポイントで瓦礫と化した。
     大惨事である。
     大惨事ではあるがシンヨコではこれも残念な通常運転。
     生来の危機回避能力と退治人としての第六感によってとっさに窓から脱出していたロナルドは、呆然と土煙を上げただ嘆いていた。
     どうして。どうして、今日に限って。
     隕石落下の原因など言わずもがな、君がエッチなことを考えると星を降らせるおじさん、だ。ロナルドが己の誕生日プレゼントとしてプレイしてもらっためくるめくエッチな記憶に鼻の下を伸ばしている時、たまたま退治事務所下の道をコズミック害悪が歩いていたと言うだけのこと。
     
    「ははあ、今日は一段と大きい星でしたね」
     
     諸悪の根源は呑気に感想を述べる。ロナルドはとりあえずおじさんの襟首を掴んで締め上げた。
     
    「どうして今日に限って」
     
     ロナルドは健康的な成人男性なので性欲など有り余っている。ましてや恋人と同居しているのだ、エッチなことなど四六時中考えていると言っても過言ではない。エッチなことを考えるたびに星が落ちてきていたらロナルドは罰されているような気になって今頃悟りを開いていたところだろう。座禅を組む修行僧のように。けれど今までは大丈夫だったじゃないか。さめざめとそのようなことを訴えるロナルドのおじさんは言った。

    「『天使が通る』という諺を知っていますか? フランスの諺で意味は”今まで続いていた対話や座談がとぎれて、一座の者がみんな沈黙してしまうこと”です」
     
     シンヨコには数多星の数ほどの変態がいて、普段なら常時エッチなことを考えているへんな一家がいるのでそちらに引き寄せられることが多いが、先ほどシンヨコ住民の思考が一時エッチ方面で『天使が通った』状態になり、ロナルドがエッチなことを考える方面でたちまち一位に躍り出てしまったという。今回は本当にたまたま一瞬の空白にロナルドのエッチが飛び抜けたのだと。
     そんな説明、されたくなかった。天使が通るとか綺麗な表現でシンヨコを語るな。ちょっとカッコイイと思ったけどただの変態が多い街ってだけじゃねぇか。今度ロナ戦に使っても良いですか。
     突っ込む気力もなくして力の抜けたロナルドの拘束から抜け出したおじさんが襟元と帽子の角度を整えながら「今宵一番の良い流星でしたね。では、私はこれで」と去っていくのを、ロナルドは、止める気力もなかった。
     事務所が全壊したことに関しては、この際別に構わない。一週間経てば謎の力が働いて元に戻るからだ。逆に今は下手に瓦礫を動かさない方がいいだろう。
     しかし、今日はドラルクの誕生日なのに。俺はまだ何もできていないのに。
     幸いにもロナルドは思いついたらすぐに買い物に出かけられるようにと、またもしドラルクの帰りが遅いようなら迎えにいくことも考えて外出できる格好でいたから全裸で寒空の下に放り出されるよりはマシだと言えるが。それにしても。
     立ち尽くすロナルドの後ろから、聞き慣れた笑い声が響いてきた。

    「ヒャーッヒャッヒャッ――ケホッ、スナァ――」

     ロナルドの想像した通り、頭にジョンを乗せて大小様々なプレゼントをいっぱいに抱えて、楽しそうに笑うドラルクだ。

    「ドラ公……」
    「これはこれは、全くどうしようかねぇジョン」

     ドラルクは一目見て状況を把握したのだろう。星を降らせるおじさんとすれ違いでもしたのかもしれない。ロナルドは自分の血の気が引くサァ――という音を聞いた。目の前が暗くなる。どうしようってどういうこと。ジョンと、出てく? 愛想尽かされた?
     足元がぐらぐらと揺れるような心地がして、ロナルドはふらりと傾いた。
     悪いのは星を降らせるおじさんの能力だし、たまたま運が悪かっただけとも言えるが、ロナルドがエッチなことを考えていたせいで事務所は全壊し、当面の寝床がなくなったのもまた事実だからだ。
     けれど、聞こえてきたのはトドメをさすギロチンが落ちる絶望の風切り音ではなく。
     
    「君といると本当に、飽きないね!」

     という、さらに楽しそうな恋人の声で。
     
    「へ?」
    「ああ、どうしよう。どこに行こうか。まさかこんな展開が待ってるなんて! この予想不可能なバグ、クエストオブソードゲート級!」
    「は?」
    「さあさあ、高貴なるドラルク様にいつまで荷物を持たせているんだい。ジョンより重いものを私に持たせないでおくれ。下男の君が気を利かせて持ちたまえ。今宵の貢物も大量大量。……おや、どうしたぼんやりしてボケ甲斐がない。眠いのかい? お腹が空いた?」

     矢継ぎ早に捲し立てるドラルクは持っていたプレゼントの山をロナルドに持たせ、そして細い指先で顎を摩りしばしうーんと悩んだのち、ロナルドの背後に回ったかと思うと肩を持ってぐるぐると回り始めた。クソ雑魚腕力のドラルクに押された程度のことで動かされるロナルドではないが、誕生日に愛用の棺桶も含めて住居を無くしてしまったという負目もあって、彼の手に誘導されるがまま従順にクルクルと回る。回りながらロナルドが無理やり首を捻って振り向いて見ると、ドラルクは何故か目を閉じていた。目を閉じて、肩に手をかけロナルドの背中にくっつくようにして一緒に回っている。クルクルと。
     何の儀式だろうか。俺は大丈夫だけど、そろそろコイツは目が回って死ぬんじゃないか。頭の上でジョンも目隠ししているのが可愛い。
     そんなことを思ったり心配たりほんわかしていると、不意にぴたりとドラルクが止まる。
     ロナルドも合わせて急停止する。
     
    「よし! こっちだな!」
     
     頭の上にハテナを浮かべたままのロナルドを追い抜いて、ドラルクは迷いなく真っ直ぐ歩き始めた。
     ドラルク宛のプレゼントを両手に抱えたまま、ロナルドはぼんやりとその後ろ姿を見送る。
     一歩、二歩。てくてく。細くて長い足がまるでダンスでも踊っているように、軽快にアスファルトを進む恋人。進んだ分だけ二人の距離は離れる。
     これは、俺は……俺はおいていかれ……。

    「どうした? ロナルド君、早く行こうよ」
     
     涙の滲む視界の向こうで、振り返ったドラルクが、当たり前のように手を差し伸べた。
     ロナルドはまるで魔法にでもかかった気分で、目を瞬いて。一呼吸の後、はじかれたように数歩の距離を駆け寄った。

    「おおお、おま、当てはあるのかよ!」
    「さあねぇ。こんなに楽しい夜は、気の向くままに歩いてみようよ。疲れたら駅に行って最初に来る電車に乗る。思いついた場所で降りて、朝がくれば近くのホテルに飛び込む」
    「そんな、無計画な! 満室だったり近くになかったら!」
    「その時は、なんとかなるさ」
     
     なんとかしてくれるだろう、君が。そんな心の声が聞こえてきそうな瞳に見つめられ。
     何もかもお見通しで恥ずかしいとか、ムカつくとか泣きそうになったのをスルーしてくれて好きすぎるとか、可愛すぎるとかありがとうとか。やっぱりいろんな気持ちが吹き上がったロナルドは、決意した通りに隣で歩くドラルクを抱きしめ殺して。
     そして、歩き出した。何事もなく再生したドラルクと一緒に。
     どこともわからない場所へ。いつも通りに騒ぎながら。来年こそはケーキでも注文しようと決意しながら。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    kei94

    DONE遅れちゃったけれど全ての世界線のドラルク様お誕生日おめでとうございます!
    イベントまでに何を書きあげよう????と決まらなくて、直前で書き出して、自分にしては短時間で書いたものです。途中神からのドラ誕があってそれどころじゃなくなってしまいましたw

    しかし、ドラ誕生日年表をみなさまご覧になりましたか。
    つまりこれは空白の2022年にあったかもしれないってことです(嘘)
    主従いちゃの過去、トマトピュ
    ドラちゃんへの誕プレに迷うロナルドの話 ロナルドは頭を悩ませていた。
     と、同時に自己嫌悪に陥っていた。
     どうして俺は余裕を持って計画的に行動できないのか。いつも直前の時間ギリギリになって慌てるあわてんぼうのサンタクロース。急いで落っこち……あ、ごめんなさいサンタクロースさん飛んだ風評被害。貴方は世界の子供達の希望。俺なんかとは比較しようのない神。
     連想ゲームのように頭に思い浮かんだ言葉から取り留めなくロナルドの思考は横滑りし、俺なんてという自己卑下にべしゃりと着地する。
     脳内サンタは優しく微笑み、ホーホーホーとお約束の笑い声を残して夜空的な上空に消えた。ありがとうサンタクロース俺のところにも来てくれて。
     ロナルドはまた来月に会おうと手を振った。
    7460

    related works

    kei94

    DONE遅れちゃったけれど全ての世界線のドラルク様お誕生日おめでとうございます!
    イベントまでに何を書きあげよう????と決まらなくて、直前で書き出して、自分にしては短時間で書いたものです。途中神からのドラ誕があってそれどころじゃなくなってしまいましたw

    しかし、ドラ誕生日年表をみなさまご覧になりましたか。
    つまりこれは空白の2022年にあったかもしれないってことです(嘘)
    主従いちゃの過去、トマトピュ
    ドラちゃんへの誕プレに迷うロナルドの話 ロナルドは頭を悩ませていた。
     と、同時に自己嫌悪に陥っていた。
     どうして俺は余裕を持って計画的に行動できないのか。いつも直前の時間ギリギリになって慌てるあわてんぼうのサンタクロース。急いで落っこち……あ、ごめんなさいサンタクロースさん飛んだ風評被害。貴方は世界の子供達の希望。俺なんかとは比較しようのない神。
     連想ゲームのように頭に思い浮かんだ言葉から取り留めなくロナルドの思考は横滑りし、俺なんてという自己卑下にべしゃりと着地する。
     脳内サンタは優しく微笑み、ホーホーホーとお約束の笑い声を残して夜空的な上空に消えた。ありがとうサンタクロース俺のところにも来てくれて。
     ロナルドはまた来月に会おうと手を振った。
    7460