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    Fuca2Fuca2

    @Fuca2Fuca2

    筆が速いのが取り柄です、Twitterで書いたものをここに入れます。
    責任ある大人しか見ちゃダメなものもぶち込みます。(ちゃんとR表示します)
    書いてる人は、品性下劣かつ下品で助兵衛です。
    だから、そんな作品しかありません。
    ※シモの話は♡喘ぎデフォです。
    最近拠点を支部に移したので、ここは跡地のようなものです。

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    Fuca2Fuca2

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    イデ監
    クソ童貞丸出しのイデア先輩とガチゲーマーの優しくない監督生♀の友達以上恋人未満なお話

    ※イデア先輩の口が悪いしカッコよくない。情けない先輩がいます。
    ※とても楽しく書けたので、シリーズで何個か書くかも知れません。

    #twstプラス
    twstPlus

    可愛いあの子はガチゲーマーK・Oの表示と共に、イデアの操作キャラクターが場外に吹っ飛ばされる。
    「…っしゃ勝った、対ありで〜す」
    にひひ、と人相の悪い笑顔と、オマケに両手のピースサイン。
    監督生が操作していたキャラクターが喝采を浴び、リザルト画面が表示される。
    「あー、クソ。……やるじゃん。」
    コントローラーを片手にガシガシと乱暴に頭を搔くと、イデアの指の動きに合わせて、青い炎が苛立たしげに揺らめいた。
    行儀悪く舌打ちを落とすイデアを気にすること無く、監督生はニコニコと上機嫌でクローバー印のマドレーヌを口に放り込む。
    「あざーふ。」
    彼女は勝利のご馳走を口にもごもご喋りながら、ポケットからスマホを取り出す。
    何回かスマホを操作した後、彼女は突然、慌ててマドレーヌを飲み込んだ。
    「…グリムの補習終わったって、連絡きました。」
    「…え、グリム氏から?」
    「まさか…一緒に補習受けてたデュースからです。」
    彼女は立ち上がると、座り込んでいたせいでシワのついたスカートをパンパンと軽くはたき、ググッと背伸びをする。
    「(…あ、パンツ見えそう。)」
    骨髄反射で首を傾けたイデアの努力も虚しく、彼女はサッとその場にしゃがみこむ。
    バレたか?と思わず首を引っ込めたイデアだったが、彼女は鼻歌を歌いながら2人で散らかした駄菓子の包みやら、紙くずを拾い上げ、マドレーヌが入っていたペーパーバックに詰め込むと自分のカバンに押し込む。
    「あ、…別にいいのに。」
    「いえいえゲームも部屋も提供して頂いてるんですから、これくらい当然ですよ。」
    監督生は、「それに、」と言って、肩越しにイデアに微笑む。
    「…勝ちまで譲って貰いましたし?」
    「…うっざ、」
    じとりとした視線に怯むこと無く、監督生は笑って立ち上がった。
    「あははっ………でもホント、いつもすいませんイデア先輩。」
    彼女が言う"いつも"と言うのは、ゲーマーだという彼女のゲーム欲がどうにも止まらなくなった時や、今日の様に彼女のツレ全員の予定が、何かしら埋まっている時だ。
    そんな時彼女は、酷く気軽に「今日、ゲームしません?」とだけ、イデアにメッセージを送って来る。
    彼が了承すれば、彼女は何かしらの手土産と共にイデアの部屋にやって来るのだ。

    「いいって、…どうせ暇だし。それに、…。」
    「それに?」
    ジャケットを肩にかけた彼女が、不意に振り返る。
    彼女の動きに併せて揺れる髪と、一緒に鼻を掠める…女子の匂い。
    「(君と一緒にゲームするの、楽しいし。)」
    ふいっと顔を背け、手近にあった本を拾い上げると顔の前に翳して読むフリをする。
    「…いや、そのキャラ使ってるのウチの寮生には少ないし、上手いプレイヤーとの対戦はフツーにありがたいから。」
    本で隠した横顔に、監督生は「そーですか、」とだけ返し、ローファーを履き直した。
    「じゃあ、遠慮なくまたお邪魔しますね…あ、残ったマドレーヌはお夜食にでもどうぞ。」
    「あざっす。」
    「お邪魔しましたー」

    ガチャ、とドアが開かれ、閉じられる。
    ドアが閉じ切る刹那、オルトが監督生に話し掛けるのが見えた。

    パタン。

    「…。」
    顔の前に翳していた本を、そっと閉じる。
    2人の話し声が聞こえなくなった事を確認して、はぁ〜っ…と深い溜息を零し、のそのそと定位置であるゲーミングチェアに腰掛けた。
    「ったく、あのメスガキ…。……童貞のボクちんをからかわないでクレメンス〜。」
    慣れた手つきでPCを起動し、お気に入りサイトの巡回を始めた。
    「…こちとら、ほんのちょっと優しくされただけでも、勘違いしちゃうデリケートな生き物なんですぞ〜?…監督生氏、男子校に居る自覚ホントにあるんでござるか〜?」
    ブツブツと呟きながら、親指の爪を噛む。
    「つ〜かあれだな?健全な男子高校生の部屋にホイホイ上がり込んでくるかっ、つ〜の普通?なぁ?…はァ、マジこんなん同人誌だったら、ボロボロのぐちょぐちょに犯されても文句言えんですぞ?」
    カチカチ、マウスを操作しながらも呪詛は止まらない。
    「…大体、監督生氏は…。」
    「監督生さんがどうかした?」
    「オッ、…う、わぁあっ」
    ギシッ、と大きくゲーミングチェアを軋ませて、イデアが仰け反る。
    ぱちぱち、と目を瞬かせたオルトが、ひと息置いて満面の笑みをイデアに向ける。
    「ただいまっ、兄さん」
    「おっ…、おかえり…オルト。」
    ゆっくり椅子に座り直し、オルトに向き直る。
    「…い、いつから聞いてた?」
    「えっとねぇ、…"ボロボロのぐちょぐちょに「ごめん、もういい。」
    弟の口から再生された自分の声に、ぶわわっ、と鳥肌が立った。
    咄嗟にオルトの口元を手で覆い、はぁ〜っ…と本日二度目の重い溜息。
    「ねぇ、監督生さんがどうかしたの?まだ追いかけられる距離にいるけど?」
    「いい、いい追いかけくていい…兄ちゃんの独り言だからッ、気にしないで……オルト、さっきのオーディオデータ削除対象期間は、オルトがこの部屋に入ってから、今この瞬間まで…」
    『…―承認、オーディオデータの削除を行います。…3、2、…、…、削除完了。』
    「ふぃ〜…、ひと安心。」
    「…。あ、そうだ兄さん。」
    「なに?」
    「そう言えばさっき、監督生さんに伝言を頼まれたんだ」
    「……監督生氏に?」
    「うん…えっとね、僕には意味がよく分からなかったんだけど…。」
    そう前置きして、オルトは可愛く首を傾げてみせる。
    「"イデア先輩、本、逆さまだぜ…。"だって。」
    「うっ、ぐ」
    めらり、と青い炎が揺らめき立ち、毛先がじわりとピンクに色付く。
    『…―異常の感知。心拍数の急上昇、体温の上昇を感知。』
    「…オ、オルトやめて…、兄ちゃんもう限界だから…。」
    キーボードに突っ伏し、力無く呻く。
    余りに情けない自分の姿に、脳内監督生が「ざーこ、ざーこwwあははっ」っとこちらを指さす。
    「…くっそ、あのメスガキ…、クソビッチ…。」
    ガンガンとテーブルを叩き、声にならない恨みを唸り声に乗せて蹲る。
    「ど、どうしたの兄さん?大丈夫?…兄さんは、監督生さんのことキライなの?」
    あからさまに様子のおかしいイデアの背中を、オルトが心配そうにさする。
    「………。…そんなこと、聞かないでよオルト。」
    (嫌いになれたら、こんなに苦労してない。)
    はぁ〜…、本日3回目のため息と共に、イデアは恨めしげにPC画面を睨み付ける。
    「発注完了しました、到着をお待ちください」の画面には、監督生が気になると言っていた新作ゲームソフトの購入済画面が映っている。
    「…ほんと、ダルい。馬鹿みたいだ。」
    誰にでもなくボヤくと、イデアはPC画面を乱暴にオフにした。







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