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    hiko_kougyoku

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    「初代の捏造設定スペース原稿」
    ※2023年5月に開いた初代の捏造設定を語るスペースで話した時に作ったカンペ。
    ※全て捏造。
    ※カンペなので話し口調で書いてある文章。

    初代の捏造設定スペース原稿 今回スペースにお越しくださり、本当にありがとうございます。初代隊長の捏造設定を一人でぐだぐだ話すスペースをはじめさせていただきたいと思います。

     さて最初に……
     初代の捏造設定話という趣旨のスペースなのですが……普段の私のツイートやお話を読んでくださっている方ならお分かりかと思いますが……初代のメンバーの中に当たり前のように雀部長次郎くんが混じっています。
     そして私自身が山本元柳斎重國と雀部長次郎という……やまささ推しです。二千年もの間一緒にいて、原作では元柳斎殿から雀部副隊長への弔い合戦と、そして雀部副隊長が元柳斎殿に永遠の忠節を誓うという互いが互いを大切に思うというとてつもないクソデカ感情を見せつけてくれた主従を推している人間なので、元柳斎殿と長次郎くんは一蓮托生な心意気でいます。ご了承ください。
     お話へたっぴです。頑張ります。

     過去の自分のツイートとか、お話とか、メイキングの内容を見ながらまとめた部分もあります。なので「あ、これ聞いたことがある内容だ」という部分もあると思います。再放送だと思ってきいていただけるとありがたいな!

     順番としましては一番隊からはじめて
     1、2、4、5,6,8、9、10、11、12、13、3、7、の順で話します。三番隊と七番隊の隊長はなぜか長くなってしまったので最後にします。

     でははじめます。

     まずは一番隊、元柳斎殿。
     元柳斎殿はもう原作で出てますけどね! 真っ白いおひげで、つるつるな頭で、好々爺然とした優しーいおじいちゃんですね。草鹿やちるちゃんにもお菓子をあげたり、また来るんじゃぞ、って優しく話してあげていたのが印象的ですね。一方で戦闘能力は最強! アニメでのユハ様とのがっとした戦いはほんとに作画が凄かった……!
     そんな元柳斎殿、若い頃は結構印象違いますよね。見た感じ……頑固爺ですね。典型的な雷親父的な感じがします。年齢的には逆骨さんよりも下、他の隊長よりも上な感じに見えます。乃武綱は同じくらいかな? つまりは、まあ、ジジイですね。
     元柳斎殿、自分ではまだジジイじゃないって思っているところがあるんじゃないかと思います。で、ジジイ扱いするなと周りに言い張っているけど逆骨さんからは同じジジイとして仲間意識を持たれていそう。「お主も同じ爺じゃから儂の気持ちわかるじゃろ?」って感じで。でも元柳斎殿は「お主と一緒にするでない!」って怒るの。でも乃武綱さんとか千日さんとか弾児郎さんからも「いや、お前はどう見てもジジイだろ」って突っ込まれてそう。長次郎くんも元柳斎殿のことは格好いい! 憧れている! 一生ついて行きます! とは思っているけどそれはそれとしてジジイと思っているので「元柳斎殿は若くはないと思います」とかうっかり口を滑らせちゃう。で、拳骨をもらう。ここまでが多分初代コントのお約束ですよね。

     戦闘能力は多分初代の中でも一番ある。でも卍解使ったら尸魂界が火の海になるので千年前のユーハバッハ侵攻の時みたいに緊急事態でなければ、使わないような気がする。総隊長をやっているのでもちろん統率力もあるし、厳粛と物事を進めるんじゃないかと思います。

     この人を長次郎くん以外で組ませる時は卯ノ花さんと組ませたくなります。元柳斎殿と卯ノ花さん、そして長次郎くんは千年後である原作軸でも存命で、同じ護廷十三隊に所属していますから、何かと絡ませたくなります。なんか、元柳斎殿と卯ノ花さんは長次郎くんのことを親目線で見ていそう。お父さんとお母さん的な。卯ノ花さんは長次郎くんのこと「あの子」って呼びそうなイメージ。
     元柳斎殿と卯ノ花さんは千年後の世界でも雀部副隊長をたまに子ども扱いしていて欲しいな……!

     余談として、元柳斎殿には隊長同士が喧嘩した時に仲裁に入って欲しいです。特に金勒さんと乃武綱さんの喧嘩の時。「こりゃあ、お主らまた喧嘩しおって!」ってクソデカボイスで注意しながら割り込んで、そして拳骨を落として欲しいです。
     あと原作で上半身裸で戦うシーンが多いのでことあるごとに脱いで欲しいです。無駄に脱ぐんです。良い体してるでしょうし。で、千日さんとか不老不死ちゃんとか乃武綱さんとかから「ジジイの裸なんか見たくねえよ!」「誰得だよ!」「長次郎以外喜ばねえよそんなもん!」って野次を飛ばされて欲しい。そしてまた拳骨するんですよね。見たいなあ。多分これが、初代の日常だと思います。

     あと、初代から千年後の世界……つまりは原作軸の護廷十三隊では、元柳斎殿は他の隊長たちよりも年上だし、キャリアは長いし、戦闘能力はずば抜けているしで「総隊長殿」と、完全な上下関係といいますか、絶対的なトップとして君臨しているじゃないですか。でも、多分なんですけど初代の時代は、ここまで上下関係しっかりしていなかったと思うんですよね。初代の隊長たちは元柳斎殿とは対等と思ってて、呼び方も名前か苗字の呼び捨てで、ため口で喋っているイメージがあります。っていうかあの隊長たちが敬語を使うとは思えませんし、元柳斎殿を敬う気持ちなんて一ミリもないと思います。重要な内容とか最終決定は元柳斎殿がするし、隊首会議では上座に座るんですけどね、上の立場の人間というよりも同僚みたいな考え方だと思います。
     知霧くんとか弾児郎さん、不老不死ちゃん、抜雲斎ちゃん、有嬪くんあたりは少しは敬っていそうだな。
     一方で絶対に敬わないのが逆骨さんと乃武綱。逆骨さんは元柳斎殿よりも年上だし、乃武綱は元柳斎殿と同じくらいなので絶対に敬わない。逆に敬ったら「何か悪さをした」もしくは「何か企んでいる」んじゃないかと思います、
     例えば乃武綱が「山本、お前にはいつも世話になってるから今日は肩を揉ませてくれ」とか「たまには俺に酌をさせてくれ」って言ってなんの前触れもなく元柳斎殿をねぎらおうとするんですよ。で、肩を揉んだりお酌をしながら「いやあ今日の山本の戦いっぷりを見て俺は感動したぜ」とか「この護廷十三隊をまとめ上げられるほどの統率力を持った人間はお前しかいねえ。俺は一生山本について行く」とごまをすりすりするんです。でも元柳斎殿も乃武綱のことを分かっている人間なので「こいつ気持ち悪いな」「また何かやらかしたな」って警戒しながらジト目で見つめているんです。そのじっとりとした視線を受けて冷や汗をたらしながらも、乃武綱は愛想笑いで元柳斎殿をねぎらうんです。
     そんな時に現れるのが長次郎くん。元柳斎殿の肩を揉む乃武綱を見て鳥肌が立ちながらも「あれ?執行殿、さっき元柳斎殿が大事にしていた茶器を割ってしまいましたよね。もう謝ったのですか?」と乃武綱の悪行をさらっと喋ってしまうんです。
     長次郎くんは元柳斎殿の右腕になりたいと言っている人間なので常にいろんな場所に目を光らせています。乃武綱が柳の木の枝を折ったとか、茶器を壊したとか、書類を汚したとかそういったことをちゃんと見ています。そして素直で真面目で馬鹿正直なので全部喋っちゃいます。
     ばらされた乃武綱は「おい馬鹿言うな!」って長次郎くんの口を塞ぐんですが、元柳斎殿の耳には入ってしまったわけで。で、元柳斎殿は「長次郎、全部話せ」って長次郎くんに命ずるんです。長次郎くんにとって元柳斎殿の言葉は絶対なので、乃武綱がやった悪事をことこまかに話す。それこそ「割った茶器は証拠隠滅のために七番隊の庭の隅っこに埋めてしまったこと」まで、全部。で、乃武綱は元柳斎殿に叱られると。
     これが逆骨さんの場合は何か悪事を働いても長次郎くんに見つかるなんてへまはしません。何かしてしまってもしばらくバレずに三日後くらいに発覚するパターンです。そういう意味では逆骨さんのほうが上手く悪いことをしそうです。


     二番隊、四楓院千日さん!
     ジャンプで発表されたポスター? 立ち絵? を見て「この人夜一さんのご先祖様だ!」って一目で分かったですよ。この人のイメージは……気さくなお兄ちゃん。四楓院って貴族なので貴族としての役割とか、やらなければならないこととかは理解しているし、自分の役目はもちろん果たす。
     それはそれとして貴族っぽい硬さとか、雅で難しい言葉を使う感じじゃなくて、市民との隔たりとかを感じさせずに誰にでも気さくに接するイメージ……というか、そうだったらいいなあと思います。あとノリがいい感じ。
     四楓院と言えば……隠密ですよね。隠密っていうとどうしても忍者が浮かんでしまうんですよね。にんにん。もちろん千日さんは死神だからくないとか手裏剣を使うってことはないと思うんですけど……多分諜報活動とか、情報取集とか、あとは視界とか足場の悪い場所での捜索活動とか得意なイメージです。お話を書いているとそういう役回りにさせたくなるし、なんなら天井裏に忍ばせたくなります。天井裏からしゅたっと登場させたくなります。
     あと現世の忍術というか、忍者のスキルみたいなものも熟知しているといいな、なんて夢見てます。例えば警備が厳しいお屋敷に忍び込むんじゃなくて正面から堂々と入る方法を知っていたりとか、かすみ扇の術という、扇の骨と和紙の間に眠り薬とかを仕込んで、ぱたぱたと仰いだ時にその薬が風に乗って相手に降りかかる術?武器?とか、そういう小技を知っていて欲しいし、尸魂界でも斬魄刀を使えない場面でちょっと使ってたら面白いな、なんて思います。

     現在は隠密機動の司令官が二番隊隊長を兼務していますが、それをしはじめたのは夜一さんからっていうのを見て思ったんですけど、もしかしたら初代の時代にはそう言った現在ある役割っていうのは実はまだ確立されていなかったのではないか?なんて思いました。例えば医療隊である四番隊とか、技術開発局の十二番隊とかも初代の時はなく、それぞれ普通の部隊だったと。で、たまたま二番隊に千日さんが就任して、その時は「二番隊は隠密」というよりも「隠密ができる二番隊」みたいな立ち位置でそれがのちのちの体制の基盤になったんじゃないかなと思いました。
     というか、現在の護廷十三隊は一部隊二百人がいる大所帯ですけど、初代の時はまだ小規模で寄り合い所帯なイメージがあります。いきなりたくさん人は集まらないでしょうし、一般の人から見て護廷十三隊とは何ぞや?の頃なので一部隊二〇人とか、そんな規模なのかな……?なんて勝手に妄想しています。

     余談ですが、元柳斎殿が任務に出てて不在だったり、怪我で臥せっている時に総隊長の代理をしそうな人は誰かっていうことを考えた時……千日さんか金勒さんかなと思うんですよ。他の隊長も隊長をやっているのである程度のリーダーシップは持っていると思うのですが、じゃあ癖の強い隊長をまとめ上げ、かつ組織を上手く動かせるのは誰かと考えたらこの二人かなと。
     知霧くんと抜雲斎ちゃん、不老不死ちゃんはどちらかと言えば若手な感じがするのでめんどくさ……いや、経験豊富な年上たちをまとめるのは難しいし、雨緒紀さんは人の上に立つのが好きじゃなさそうな感じがするのでできない。弾児郎さん、煙鉄さん、有嬪くんはどちらかというとサポート役なイメージがあるし、卯ノ花さんと逆骨さんはそもそもやらない。じゃあ乃武綱おじさんは? 乃武綱おじさんも適性があるし、ある程度年を重ねているからできるとは思う。
     でも乃武綱おじさんは主観や感情で動く時があるような気がする。怒ったり、焦ったり、かっとなったり。よく言えば情に厚い、悪く言えば冷静に動けない時がある。
     冷静に状況の判断ができ、他のメンバーをまとめ上げることができるのって千日さんと金勒さんのような気がする。千日さんも若いけど、なんか頼れる感じがする。なんでだろう?

     あとあと、千日さんは何故か喋りが上手いイメージがあります。貴族だからいろんな人と関わる機会が多いのと、隠密仕事でいろいろ聞き込みとかしていそう、みたいな理由からです。元パロだったら営業でトップになれそうな感じ。
     ちなみに乃武綱おじさんは口が上手いイメージ。しょっちゅう屁理屈言って元柳斎殿とか金勒さんに怒られてるの。悪い大人なんです。


     乃武綱おじさんが悪い大人になったところで次行きます。三番隊の金勒さん……は長くなるので最後に回させてください。


     先に四番隊、志島知霧くん。
     この子は最初見た時は……吉良イヅルくんのご先祖様かなと思いました。けだるげな感じが似ているなと。
     勝手な妄想なんですが、知霧くんは初代隊長たちの中では「凡人」の部類に入るのではないかな、なんて思ってます。卯ノ花さんのように罪人と呼ばれる実績とか物凄い戦闘能力を持っているわけではない、有嬪くんや乃武綱おじさんのようにとりわけ大きな体ではないし、すごく頭がいいわけではない。「普通」な自分に密かに劣等感というか、自身が持てない部分がある。でも元柳斎殿や他の隊長は頑張ってこいよって自分に任務を与えてくれる。そんな風に自分を信じてくれる人たちのために、たとえ大きなことじゃなくても、自分にできることを一生懸命にやる……そんな熱い心を持っていたらいいな、なんて思います。少年漫画の主人公みたいな感じ、といったところでしょうか。雑草根性というか、何度挫けたり、誰かに馬鹿にされても這い上がって欲しいです。
     一方で若くて柔軟な考えだったり、教えて貰った知識もどんどん吸収しそう。そして得た知識をもとによく考える子だと思います。
     知霧くんは一人称を「自分」にしたくなります。知霧くんと煙鉄さんは「自分、不器用ですから」って台詞が似合いそう。
     あと他の隊長をちょっと特殊な呼び方してくれたらいいな。元柳斎殿のことを「山本の旦那」とか、千日さんのことを「四楓院の若君」とか、金勒さんのことを「厳原先生」とか、卯ノ花さんのことを「八千流姐さん」とか。ちょっと洒落たというか、気取ったというか、そういう呼び方して欲しい。特に山本の旦那。元柳斎殿は初代の誰かに旦那って呼ばれて欲しい。
     
     知霧くんは長次郎くんと一番年が近いんじゃないかな。自分にできることを一生懸命にやるという意味では、対象が「自分を信じてくれる人」か「元柳斎殿」かの違いがあるだけで、根っこの部分は似ているんじゃないかと。夢見てる自覚はありますがそんなんだったらいいな。
     知霧くんは、長次郎くんのことを自分の弟分だと思っていたらいいな、と。他の隊長はみんな年上だから気が抜けない。でも長次郎くんは唯一年下だからお兄ちゃんできるって思ってそう。銀髪兄弟、いいな。
     
     そんな知霧くんと長次郎くんが、抜雲斎ちゃんに振り回される現世任務話、いつか書いてみたいな……!

     あとあと知霧くんは細身だけどいっぱいご飯を食べて欲しいな。

     それから知霧くんの声のイメージは個人的には谷山紀章さんです。文ストの中原中也とか、ポケモンマスターズのネズさんの人です! 知霧くんの台詞を書いていると、谷山さんの声で再生されます。


     五番隊、尾花弾児郎さん。
     この人は最初見た時、髪の色から藍染隊長のご先祖様かなと思いました。全然違いましたね!
     先日少しツイートしたのですが、弾児郎さん、年を重ねているし、がっちりした体だし、強そうなのに名前の中に幼児の児が入ってるのどうしてかなあと思ったんですよ。児って子どもみたいなイメージだし、でもこの人全然子どもっぽくないのにこの名前なのはなんでだろうって。長次郎くんみたいに次って字でもいいのになんでわざわざこの字を当てたんだろう。
     あと考えられるのは弾児郎って名前は幼名とか元服前の名前で、何らかの理由でそのまま使っているとか? でもわざわざ元服前の名前を使うかな?
     で、もう一つ考えたのが、弾児郎さんの名前には続きがあるという仮説です。長次郎くんが「雀部長次郎忠息」、元柳斎殿が「山本元柳斎重國」のように、弾児郎さんも「尾花弾児郎〇〇」みたいに弾児郎の下に名前が続くのかもしれない、なんて考えたんです。歴史上でも「本多平八郎忠勝」とか「明智十兵衛光秀」とかありますし。そんな感じかもしれない。で、もしかしたら親しい人だけ「弾児郎」って呼んでいるのかもしれない、と……。
     でもそうしたら最初から「尾花弾児郎○○」って発表されるよなあ……わざわざ弾児郎で切らないよねえ……なんか名前に理由があるのかなあ……? 謎ですね。名前に謎があるのかもしれません。

     あと弾児郎さんは見た目の通り闊達、豪快、おおらかなイメージがあります。笑う時は「あっはっは!」と声を上げて笑う感じがするし、へらって笑う感じがする。いつもにこにこ笑ってる感じがする。話し方もぽややんというか、「~なのかねえ?」みたいに間延びした話し方なイメージです。面倒見が良くてスキンシップみたいなものが好きで、よく年下の頭を撫でたり、背中をばしばし叩くイメージがあります。知霧くんと長次郎くんあたりがこのスキンシップを受けていて欲しい。で、たまに乃武綱とか有嬪くんみたいに背が高い人から突然頭を撫でられて恥ずかしくなって欲しい。

     あとこの人は手が大きくて掌が厚いですよね……良い手をしてますね。斬魄刀を逆手で持っているのは、もしかしたら刀で戦うだけじゃなくて相手をぶん殴るためかな、なんて思います。あの大きな手をぎゅっと握って、敵の顔面に叩き込んで欲しいです。ごきって鼻の骨を折って欲しい。そんな尾花弾児郎さんを見たいです。

     そんな殺伐な弾児郎さんだけど、任務先でおばあちゃんとかに好かれて欲しいな。おばあちゃんの肩とか揉んであげたり、重いもの持ってあげるの。それで「弾児郎ちゃん、これうちの畑でとれた野菜なんだけど、良かったらお友達と食べて」っておすそ分けをもらうんですよ。弾児郎さんは新鮮なお野菜をもらって「ありがとう、みんなで食べるよ」ってにかっと笑うの。そんな弾児郎さんを見てみたい。
     余談ですが弾児郎さんはスイカが似合うイメージです。大きなスイカを抱えて欲しい。弾児郎ちゃん、いっぱい食べてね。

     そんな弾児郎ちゃんと組み合わせたくなるのが乃武綱おじさん。弾児郎さんは基本的に誰とでも仲がよさそうですが、特に乃武綱おじさんと二人で行動することが多そうなんて勝手に思ってます。乃武綱おじさんが誰かと喧嘩しそうになったり、危ないことしそうになったらストッパーになりそう。
     そんな面倒見のいい弾児郎さんだから五番隊の隊士たちにも慕われてそうだし、隊士たちを家族のように大事にしていそう。五番隊はぽややんとした雰囲気っぽい。でもみんな好戦的で、戦いになるとちゃんと戦闘集団になるんですよ。弾児郎さんが「よーし、みんないくぞ!」って声を上げて、みんなで敵に向かう感じ。ある意味一番統制が取れているのかも……?


     六番隊、齋藤不老不死ちゃん。
     この子が出てきた時、ツイッターで「喉ぼとけがある」ってツイートを見てから性別が分からなくなっています……多分女の子ですよね?
     まず名前。まさか親御さんが付けたって感じじゃなさそうだから自分でつけた名前なのかなあ……「儂の名前今日から不老不死な!」って感じで。この子も名前に謎がありますよね……。
     あと眼帯。この眼帯は三国志の夏侯惇みたいに戦いで怪我したものか、もしくはただ単にかっこいいからって理由で付けているのかなあ……そうだとしたらもしかして不老不死ちゃんって……中二病?

     「ククク……それ以上近付くとこの左目に封じ込めた暗黒竜が貴様を食らいつくすぞ……」とか乃武綱おじさん辺りに言っているのかしら。言われた乃武綱おじさんはぽかんとしながら「え???なんだって?目ん玉の中に何竜がいるって?おじさんにも分かるように言って?」って頭にたくさんハテナマークを浮かべてるの。
     そこにたまたま通りかかるのが長次郎くん。不老不死ちゃんの話を聞いて「齋藤殿、竜がいるのですか?」って目をキラキラさせながら訊くの。それを聞いた不老不死ちゃんは得意げに笑って「そうだ。だけど気を付けろ。こいつが目覚めれば尸魂界なんてひとたまりもない……山本が作り上げてきた世界を壊すなんてしたくねえだろ? いいか? この暗黒竜のことは儂と長次郎だけの秘密だ……」って念を押すの。頭のいい長次郎くんは暗黒竜が目覚めると元柳斎殿が危険だって理解して、神妙な顔で頷くんです。
     で、その日以降、乃武綱おじさんが不老不死ちゃんをからかっていると長次郎くんが駆け寄ってきて「執行殿! 齋藤殿に酷いことをしてはいけません! 暗黒竜が出てきてしまいます!」って注意するようになるんです。それを見て不老不死ちゃんは味方が増えたってほくそ笑むんです。そんなおバカな日常を送る三人を見てみたいです。
     長次郎くんはどうしても見た目通りの、年相応のガキンチョにしたくなります。不老不死ちゃんも同じです。この二人、揃うとなんか問題が起きそう。マイナスとマイナスを掛けてドが付くほどのマイナスになっちゃったみたいな感じ。そこに巻き込まれるのが乃武綱おじさん。あと元柳斎殿。元柳斎殿が巻き込まれたり不憫になるってことはあまりないけど、不老不死ちゃんと長次郎くんがそろった時は不運になるって信じてます。


     七番隊、執行乃武綱……この人もちょっと最後に回します。


     先に八番隊の鹿取抜雲斎ちゃん。
     この子は一番無害そうな顔をしていますが、アニメ七話の初代の戦闘シーンで敵を薙刀でばしゅっと一刀両断していましたよね!初代の中で一番ヤバイのはこの子かもしれない、なんて思います……。
     抜雲斎ちゃんのイメージはゴーイング・マイ・ウエイな感じです。他の人を巻き込むタイプ。その一番の被害者が、煙鉄さんだと思います。
     抜雲斎ちゃんが現世任務に行く時、同行するのが煙鉄さん。理由は女の子一人で歩かせるのは危ないから、ボディーガードも兼ねて合同で任務にあたるんです。煙鉄さんは顔が怖いから隣を歩いていると抜雲斎ちゃんに悪さする人間なんてほとんどいない。だからスムーズに任務が進むんですよ。
     ここからちょっとだけエンバツ要素が入ります。すみません、苦手な方はお耳をきゅってしてください。
     抜雲斎ちゃん、任務先で煙鉄さんと一緒にいる時の設定として「私と煙鉄さんは夫婦なんです」って語尾にハートマーク付けて現世の人に言ってそう。男女で一緒に行動するってそれだけで目立つから、自然な理由としてそう話すんです。まあ抜雲斎ちゃんは思い切り楽しんでますけど。
     それを聞いて煙鉄さんはあたふたしていて欲しいです。「お前、そういうのはもっと顔が良い奴に言えよ」って。煙鉄さんは抜雲斎ちゃんの顔は可愛いって思ってる。だからこそ自分みたいな強面とは釣り合わないと。
     でも抜雲斎ちゃんは煙鉄さんといる時が一番居心地がいいから、いつも煙鉄さんと一緒に現世任務に行くんです。で、夫婦ですって言うの。そんな風に抜雲斎ちゃんは煙鉄さんにぐいぐい迫って欲しい。
     で、煙鉄さんは現世任務から帰ってくると物凄く疲れた顔をしてるんです……やつれているというか、消耗した感じ。旅の途中でいろいろ抜雲斎ちゃんに振り回されていて欲しいです。それを見た知霧くんや長次郎くんはうわあ……って思っていそう。
     抜雲斎ちゃんは他の隊長のことは「四楓院さん」とか「志島さん」みたいに苗字さん付けだけど、煙鉄さんだけ「煙鉄さん」なんです。それは抜雲斎ちゃんなりの気安さの表れだといいなと思います。
     はい、エンバツはここまでです! お耳きゅっは外して大丈夫です!

     あと抜雲斎ちゃんはなんとなく力が強いイメージがあります。物理的な女子力があるといいますか、力づくとか脳筋という言葉が似合うといいますか、そんな感じがあります。
     抜雲斎ちゃんの交友関係として、卯ノ花さんと仲がいいような気がする。二人とも戦うことが大好きな女の子だから、しょっちゅう卍解を使った元気な鍛錬をしていそう。そのたびに八番隊と十一番隊の間にある九番隊の隊舎が巻き込まれて壊されていそう。で、煙鉄さんがそのたびに七番隊の乃武綱か十番隊の雨緒紀のところに泣きつきにいくんでしょ? 乃武綱おじさんは煙鉄さんを気の毒に思って抜雲斎ちゃんと卯ノ花さんに「おいおいさすがに毎回は可哀想だから、もうやめてやれ」って言ってあげるの。女の子たちは「はーい」って返事をするんだけど、また同じことを繰り返す。煙鉄さんかわいそう。
     ちなみに五回に一回は元柳斎殿が怒る。あれこれってある意味女の子たちが一番手が掛かるんじゃないですか?


     抜雲斎ちゃんに続いてが九番隊、久面井煙鉄さん。さっき抜雲斎ちゃんのところでも結構喋っちゃいましたけどね。
     名前が渋いですね。煙と鉄ですよ。あんまり名前に使わないような漢字の名前ですよ。よくこんな名前が思いつきましたね先生!
     この人と有嬪くんは顔がちょっとおっかないですよね。しかも煙鉄さん、武器が刀の形じゃなくてこん棒みたいに叩くタイプの武器ですよね。結構パワータイプなんでしょうか? いい体していますし。
     でもこの人は見た目と正確にギャップがあったり、戦いのときだけ性格が変わるみたいな二面性があるといいな~なんて思います。例えば猫やウサギのような小動物が好きとか、抜雲斎ちゃんにぐいぐい来られるとあたふたするとか。でも戦うときはそんな可愛らしい一面は鳴りを潜めて容赦なく敵を殴り飛ばして欲しいし、乃武綱とか有嬪くんに「あいつは敵に回したくないな」って言われていて欲しいです。
     あと自分の怪我に無頓着であったらいいな。痛み感じないんじゃなくて、傷が付くことに何にも感じないというか。顔に傷が付こうが、体に傷が増えようが、別にってタイプ。自分の容姿というか、見た目が悪くなっても気にしない感じ?
     でも他の人が傷付いたらいち早く声を掛けて欲しい。「抜雲斎、せっかく綺麗な顔なんだから傷が残らないように早く治療をしろ」とか、「長次郎、そんなところを切っちまって山本が心配するぞ」とか「乃武綱、そんな怪我して、それ以上顔が悪くなっても知らんぞ」とか。煙鉄さんは有嬪くんと乃武綱おじさん、元柳斎殿のことを「強面仲間」みたいな感じで勝手に親近感持ってて欲しい。
     戦い好きだけど、他の隊長みたいに自分が自分が!って感じじゃなくて、縁の下の力持ち的な立ち位置だといいな。ちょっと大人しめというか、落ち着いている感じ。動かざること山の如しな感じ。
     この人は今後もっと掘り下げていきたいです。


     十番隊、王途川雨緒紀。
     最初見たときは笠をかぶっているから京楽隊長のご先祖様か、顔的に朽木家のご先祖様かと思ってました。ええ、どっちにもかすりもしませんでした。
     この人は感情を表すのが下手というか、他の人と関わるのが下手というか、思っていることと言ってることが違う感じがする。例えば知霧くんが怪我をしている時、弾児郎さんとかは「痛そうだな、大丈夫か?」って声を掛けてあげるんだけど、雨緒紀さんは安心させるために「大した怪我ではないから大丈夫」って言うところを「痛がるような怪我ではないだろう」って言葉が違う方に転がってしまう感じがする。素直になれないというか、変なひねくれ方というか、自分の裡なる声を聞かないふりをしているというか。そんな感じです。
     そんな雨緒紀さんだから、知り合い以外からは人の心がない冷たいやつだって思われてそう。本当は人の心があるのに。でも他人のことはよく観察している。元柳斎殿は長次郎くんと出会って変わったとか、乃武綱おじさんは本当は長次郎くんが可愛くてしかたがないとか。そんな風に他人を見ている。でも自分のことは見ていない……もっと自分を愛してやってくれ……!

     あとこの人は全身の立ち絵で左手に本を持っていますよね。だから頭が良いイメージです。え、あれは物語とか兵法的な本ですよね?スケベな本じゃないですよね?いや確かにむっつり雨緒紀もいいですけど……!
     頭がいい雨緒紀だから、初代の中では知略を駆使して敵を追い詰めそうです。他の隊長はどちらかと言えば刀を振るったり力を使ったりして残酷に敵を倒すイメージですが、雨緒紀は少し違って……もちろん実力もあるのですが、誰かを嵌めるとか、陥れるとか、騙すとか、そういうことができそうな感じがします。上げて落とすというか、光を見せて闇に放り込むようなことといいますか……お前を助けてやるって言って掌返して助けないとか、そういうことしそう。
     そんないわゆる冷徹な雨緒紀ですが、たまに一人で突っ走り過ぎて後悔しそう。全て終わった後に何かの拍子にはっとして、ここまでするつもりはなかったとか、どうしてこんなことをしてしまったとか……。その辺を見抜いているのが乃武綱おじさんと有嬪くんだと思います。
     乃武綱おじさんは雨緒紀を目の敵にしていそうな感じがしますが、その理由は「素直じゃないから気に入らない」からです。本心は別なのに冷たいことを言っちゃったり、本当は周りと関わりたいのに一人になろうとしたり、雨緒紀にはそういうところがあるって分かってる。素直になればいいのにって思ってるんです。あともう一つ気に入らない理由がありまして、それは「イケメンなのがなんかむかつく」って理由。ようはやっかみです。これだから乃武綱おじさんは……!
     そんな乃武綱おじさんと雨緒紀だからしょっちゅう喧嘩していて欲しいな。犬猿の仲というかそんな感じ。多分某忍者の卵たちが頑張るアニメに出てくる六年生の犬猿コンビみたいに、この二人も気が合ったら雨が降りそう。

     有嬪くんは護廷十三隊で雨緒紀と出会ったばかりの頃は「あいつ顔が綺麗だな」くらいに思っていたんじゃないかな。で、時間が経つにつれて「もっとうまく立ち回ればいいのに」「頭いいのに人間関係が不器用だな」「ほっとけねえ」って気持ちに変化して、雨緒紀を気にするようになったのかな……ある意味で有嬪くんは雨緒紀の一番の理解者だといいな。雨緒紀が苦しんでいる時とか悲しい時に一番に気付いて声を掛けてあげるのが有嬪くん。そんな有嬪くんには雨緒紀は少しだけ優しい気持ちになるといいな。
     有嬪くんに夢見てる自覚はあります。でも有嬪くんはいい子だといいな……!
     有嬪くんでしめちゃいましたが雨緒紀さんはここまで。


     十一番隊、卯ノ花八千流さん。
     初代軸の卯ノ花さんはとにかくフリーダムなイメージがあります。戦い大好き!でもそれ以外はずぼらというか、無頓着というか、そんな感じがします。隊首会議も気が向けば出る、みたいな。他の隊長たちは慣れっこだから「卯ノ花だから仕方ない」みたいな扱いをしているんじゃないかな、なんて思ったり。
     でもただ戦いしか頭にないわけではなく、任務帰り、ふと道端の花を見たときに綺麗だななんて思ったり、子どもを見かけた時には可愛いなって思う気持ちとか、そういう気持ちになる時もあると思います。四番隊隊長の卯ノ花さんの趣味は生け花ですし、根っこの部分は凄く優しい。慈愛という言葉が似合いそう。ただね、戦いになるとほんのちょっとやんちゃで元気いっぱいになるだけだと思います。
     これは勝手な妄想ですが、戦い大好きで全ての剣を極めた人な卯ノ花さん、普通に気道なども使えるし、剣以外の戦い方も知ってはいるんじゃないかと思います。こういう時は鬼道で目くらましした方がいい、とか、そういう戦いのノウハウといいますか、有利に戦う方法みたいなものを。卯ノ花さん自身は剣で戦うことが大好きな人なので使わないだけで、最低限の知識は持っているんじゃないかと勝手に思います。
     
     あと卯ノ花さんはどうしても「八千流」ではなく「卯ノ花さん」なイメージなんですよ。例えば弾児郎さんとか乃武綱おじさんみたいに普通は他の隊長のことを名前で呼んでいる人も「卯ノ花さん」って呼ぶイメージがあるんです。ああでも知霧くんは「八千流姐さん」って、抜雲斎ちゃん、不老不死ちゃんは「八千流ちゃん」って呼んでて欲しい。
     でも乃武綱おじさんとかは酔ったときとかふざけたときとか調子のいい時には「八千流ちゃん」って呼んでて欲しい気持ちもあるな。ルパン三世のルパンが「不二子ちゃ~ん」って呼ぶみたいに「八千流ちゃ~ん」って。初代軸の卯ノ花さんはそれを聞いても顔色一つ変えなさそうですけど……四番隊の卯ノ花さんはにこにこ笑ったまま受け流すか、無言の圧力をかけてきそう。「よく聞こえなかったのでもういっぺん、言えるものなら言ってみろ」ってオーラがありそう。

     あと卯ノ花さんは基本的に口数は少ないけれど、たまに口を開いた時に鋭い一言を言いそう。この人、他人に興味ないように見えて実は他人をよく見ている人間かなあなんて思います。その上で相手の核心を突く台詞とか、あなた実はこう思ってるんでしょ?みたいに相手が隠している部分を見抜くと言いますか、ばっさりと言う感じ。初代の立ち絵の無表情で淡々と詰められると多分怖いでしょうね……知霧くんとかちびりそう。
     だから知霧くんや長次郎くんは卯ノ花さんのこと尊敬はしているけどおっかないなと思っていたら良いな。怖いから本人の前では口には出さないけど。長次郎くんたちがぽろっと口に出しちゃった時はもれなく頬っぺたつねりそう。初代剣八のつねりは痛そう。知霧くんと長次郎くんは頬っぺたがよく伸びそうだな。いひゃいいひゃいって言いながら涙目になって欲しい。

     ちょっと話は逸れますが、長次郎くんは口下手な感じがあります。例えば卯ノ花さんが普段着ないような綺麗な着物を着てた時に、いつもと違って女性らしい恰好で綺麗ですって言うべきところを「女装が上手いですね」とかアホな口の滑らせ方をしそう。そんなうっかり事故を起こすたびに卯ノ花さんのほっぺつねりをくらってて欲しい。
     千年後の雀部副隊長になる頃にはそこんところを克服していそう。雀部副隊長は紳士だから、さらっと「おや、今日はいつもよりお美しいですね」とか言っちゃうんですよ。流石副隊長。そんな雀部副隊長を見て元柳斎殿と卯ノ花隊長は「あの子も成長したなあ」と微笑ましく見ているんです。そんな三人を見たかった……なんで三人とも死んでしまうん?


     悲しくなっちゃったところで十二番隊、善定寺有嬪くん。
     有嬪くんは、アニメ七話の戦闘シーンで刀使わずに敵の頭をぐしゃーってしてたじゃないですか。立ち絵でも自分悪役ですって笑みを浮かべていますし、戦いでは文字通り敵をひねりつぶすって感じの戦い方をしそう。
     でも普段はお人よしみたいなところがあったらいいな。有嬪くんの笑顔、可愛いじゃないですか。さっきの雨緒紀さんのところで有嬪くんのことを言っちゃったのですが、有嬪くんは雨緒紀のことをよく見ていそう。なんとなくそんな感じがします。

     有嬪くん、「ししし」みたいな忍び笑い?みたいな笑い方しそうだなってイメージがあります。なんとなく可愛げのある笑い方といいますか。でも喋りかたは「おめえは」とか「~じゃねえか」とかそんな感じのヤンキーの兄ちゃんっぽさがありそう。有嬪くんは元パロだと焼き鳥屋の屋台のお兄ちゃんとか似合いそうだな……っていうか私の職場の駐車場に週一くらいで出店しに来る焼き鳥屋のお兄ちゃんが、まゆげなくて丸い感じでお化粧してない小さい有嬪くんみたいな感じなんです。スキンヘッドだけど。でも明るくてとってもいい人なんです。

     話逸れました。あと有嬪くん、体大きいけど意外とすばしっこいイメージがあります。捜索活動とか得意そう。なんでだろう? 千日さんほどじゃないけど森の中を駆け抜けたりとかできそう。

     アニメ七話の冒頭で、ジャジャジャーン! っていうBGMの後に砂ぼこりが舞って、そして初代全員のシルエットが出てくる場面があるじゃないですか? 私そのシーンをスマホでスクショに取って保存してあって、それを見ながらお話とか書いてるんですが、有嬪くん一番でっかいですよね。横にも縦にも。そして縦の長さなら乃武綱おじさんも結構長い。
     隊長たちの身長とかあまり意識していなかった頃のイメージは有嬪くんが一番でかい、次が煙鉄さん、そして乃武綱おじさん、雨緒紀、金勒さん、千日さん、弾児郎さんあたりが同じくらいかなくらいにふわっと考えていたのですが、有嬪くん、規格外のでかさ。逆骨さんの倍くらいあるんじゃないかな?
     そんな有嬪くんに匹敵する長さが乃武綱おじさん。ただ立ち絵を見る限り腕がかなり細いので、乃武綱おじさんはひょろがりで長身なんじゃないでしょうか? 横の長さなら煙鉄さんのほうががっちりしていそうです。
     有嬪くん大きいから、知霧くんとか長次郎くんとか逆骨さんとか卯ノ花さんを軽々抱っこしそう。雨緒紀さんと弾児郎さんくらいまでなら運べそうだな。怪我した時とか「おい大丈夫かよ、俺が運んでやるよ」って言いながらひょいっと抱っこして、隊舎まで運んでくれそう。頼れる兄貴分、優しい。
     でもさすがに煙鉄さんと乃武綱おじさんは抱っこできなさそう。「乃武綱おめえは無理だ、頑張って自分で帰れ」って言いそう。
     乃武綱おじさんは多分抱っこしたら見た目より軽いと思うんです。でもやたら長いから運びにくそう。例えば有嬪くんがお姫様抱っこで乃武綱おじさんを運んだら長い足とか頭が木の枝にぶつかって「いてえいてえぶつかってるっておいいたたたた!」って結局泣きを見そう。隊舎に帰った時は木の枝で擦って足にたくさんひっかき傷とかできてるの。
     おんぶしたらおんぶしたで頭を木にぶつけてたんこぶができるの。有嬪くんは背の高い人を運び慣れてないから避ける塩梅っていうの?そういうのが分からないの。自分はひょいって頭を下げて避けるけど乃武綱おじさんはゴチーンってぶつけてそう。乃武綱おじさんは目の前に猛スピードで枝が迫ってきて避けるの大変だし、手足はいろんなところにぶつけるしで任務の時よりも疲れてそう。そういう意味では気が合わない二人かな?


     有嬪くん思った以上に長くなってしまった。次は十三番隊の逆骨さん。
     この人は正直何を考えてるかわからない。そして卯ノ花さんと同じくフリーダムなイメージがあります。隊首会議はさぼるものだと思ってそうだし、基本的には誰かとつるまず一人で過ごしていそう。でも協調性がないとか不真面目ではないんです。任務の報告書もちゃんと出すし。でも出し方が特殊で、金勒さんに「はいどうぞ」って手渡しするんじゃなくて、金勒さんが食事とかお手洗いで部屋を出た隙に机の上に提出して、戻って来た金勒さんが「うおっ、いつの間に」ってびっくりするような出し方をしそう。
     というかこの人は神出鬼没というか、気配を消して背後に立つのが得意そう……。

     逆骨さんに関しては「こういう能力を持ってそう!」みたいな捏造設定があるんですが、ちょっと小説の中で出したいのでここでは内緒にしておきます。また今度で。
     ふわっとした言い方をすると……お茶目でいたずらっ子みたいな感じがありそう。で、しょっちゅう千日さんあたりから〆られていそう。逆骨さんはそのたびに元柳斎殿に「千日がか弱いおいぼれに酷いことをする~」って泣きつくんです。でも元柳斎殿は逆骨のおじいちゃんのやったことはお見通しなので「いや完全にお主が悪いじゃろ」って冷静に突っ込むんです。それに対して逆骨さんは「なんじゃい、同じ爺なら儂の気持ちを分かってくれると思ったのに」って悪態を吐くんです。で、元柳斎殿が「誰が爺じゃ!」って怒る。あとは乃武綱おじさんたちが元柳斎殿に「お前はジジイだろ」って野次を飛ばす。ここまでが初代ジジイコントのテンプレなんです。

     そんな逆骨さんを初代の誰かと組ませるとしたら、千日さんと組ませたくなります。
     逆骨さんって東流魂街七十六地区の「逆骨」出身っぽいところがありますよね。そこは土着神がいることももちろんなのですが、下層の地区なので結構治安も悪そうな感じもします。そんな中では生きるのも大変そうで、食べるものとか着るものも少なくて……だから生きるってことに執着していそうな感じがします。どんなことがあっても生きなければならない。例え戦いに負けて逃げる結果になっても、生きなければやり直すこともできないと……そんな感じの信条を持ってるんじゃないかなと妄想してます。
     一方で千日さん。これは隠密というよりも忍者の本分なのですが、忍者の役割って戦いに勝つことではなくて、情報を持ち帰ったり、味方に有利な状況を作るってことが大切なので、「どんなことがあっても」「生きて帰って」来なければならないのです。
     そんな感じで「戦いで華々しく散る」ではなく「生きて帰る」ことを重きを置く二人だから、お互いに通じるものがあるんじゃないか……なんて勝手な妄想をしています。

     あとギャグな話を書くと千日さんは実況、逆骨さんは解説にしたくなります。護廷十三隊のご意見番の逆骨さん、隊長たちのあれやこれをいろいろ知っていそうだな。


     さて十三番隊まで行ったところで……戻りましょう三番隊に! 厳原金勒さん! 行きましょう!

     最初に初代の立ち絵を見たときに……何故か一番後ろにいた金勒さんが気になってしまったんですよ……なんででしょうか。私にもわからない……。
     金勒さんっていかにも堅物で、真面目で、なんか冗談が通じないみたいな感じがありますよね。話し方どんな感じなんでしょうか……? 一人称は私か俺だと思いますし、口調もやくざ口調でも、敬語でも、どれでも美味しいですよね。
     私の好みですが、こういういかにも真面目でお堅いキャラが男らしさを出すっていうのが好きなので、一人称は俺だと嬉しいな。戦いよりも裏方仕事のほうが得意ですって顔してるけど殺伐初代の一員だし、隊長ですよ……いったいどんな人なんだろう……。
     アニメ七話の戦い方を見る限り、躊躇いなく敵の急所を狙いそう……余計な戦いをしないというか、速やかに任務を実行するというか、そんな感じ。あと眼鏡かけてるから頭良さそう。頭いいしいろんなことを知ってそう。
     で、金勒さんのお名前が判明したとき思ったのが、この人ってお寺さんの生まれかな、って。金勒の勒の字が弥勒菩薩の勒と一緒だし、お堅い感じがお坊さんぽいなって。
     ちなみに弥勒菩薩ってどんな意味だろうと思って調べたら、弥勒の語源は「慈しみ」……ほう……ほう。多分金勒さんにも慈しみはありますよね。うん。
     お寺さんの生まれという勝手なイメージから、なんか呪文とか得意そうだなと妄想して……この人鬼道が得意そうだなって何となく思ってます。斬魄刀と鬼道を組み合わせて戦う感じ。原作軸で言うと雛森ちゃんとかと似たタイプかな?
     あとこれギャグな妄想なんですが、金勒さんって弟がいるかもしれないかなあ、なんて思います。名前ですか? 銀勒さんです。で、その下に更にもう一人弟がいるんです。名前なんだと思いますか? そうです。銅勒さんです。金勒さんは髪の色金?っぽい色ですが、銀勒さんと銅勒さんはそれぞれ銀色と茶色なんです。で、三人とも眼鏡かけてて全く同じ顔してるんです。格ゲーのカラーチェンジみたいな見てくれなんです。三人で乃武綱おじさんを叱って欲しいです。乃武綱おじさんは三人の金勒さんを見てじんましんが出ちゃうし、なんなら寝込んじゃいそう。そんなギャグが見たいです。

     ここから完全な捏造設定なのですが、金勒さんって文字も書けるし頭も良さそうだから初代護廷十三隊の事務仕事を任されてそう。報告書のチェックとか、隊長たちのスケジュール管理とか、そういうの。初代の皆さんは字を書いたり読んだりって言うのができない人もいたから、そこから教えた感じで。多分元柳斎殿と雨緒紀くん、逆骨さん、千日さんあたりは最初から読み書きできそう。でも任務は仕事だから報告書も出す必要があるわけで、みんな一生懸命報告書を出すんです。
     報告書を締め切りを守ってきちんと出しそうなのが千日さん、知霧くん、弾児郎さん、不老不死ちゃん、抜雲斎ちゃん、煙鉄さん、雨緒紀くん、有嬪くん、逆骨さん。知霧くんとか弾児郎さん、不老不死ちゃんとかは誤字脱字があるけれど少しだし、わざとじゃないし頑張って書いてるから金勒さんも多少のミスは目をつぶってあげる感じ。
     ちなみに不老不死ちゃんは必要性が分かってるとか、真面目だから出すというよりも、怒られるのが嫌だから出すって感じな気がする。説教に時間を割くのは嫌だからさっさと終わらせちまおう精神。
     卯ノ花さんは出したり出さなかったり。でも金勒さんは「まあ卯ノ花だから仕方ない」って見て見ぬふりをしそう。もう諦めている感じ。
     一番完璧な書類を提出するのが雨緒紀くん。字は綺麗だし読みやすいし、出すのが早い。早い時は任務の帰り道でまとめてしまって帰宅とともに提出する。だから金勒さんは雨緒紀くんを叱るってことがあまりない。
     ここまでが金勒さんの中でのおりこうさんチーム。
     で、報告書を真面目に出さないのが元柳斎殿と乃武綱おじさん。
     元柳斎殿は字が書けないとか文章が苦手ってことは全然なさそう。元字塾を開いていましたし、アニメ五話で「儂は長次郎のために元柳斎の名前を付けた」って言ってるやまささシーンで元柳斎の字を書いているのを見てもかなり字が綺麗。ではどうして出さないか? 元柳斎殿は事務仕事よりも現場で走り回るのが好きなタイプっぽく見えるんですよね。つまりは、できるけどやらない人。で、書類の提出日をすっかり忘れてて出さない感じ。
     しかも元柳斎殿、重要書類のチェックとかも金勒さんに押し付け……任せてそうなイメージがあります。この書類明日までに確認しておいて、あとは任せた、みたいな感じ。で、そのチェックが必要な書類も手渡しじゃない時があって、酷い時には怒られるのが怖いからこっそりと金勒さんの机の上にぽんと置いておくとか、そういう渡し方しそう。元柳斎殿、悪い人~~~!
     そういうことされるたびに金勒さんのHP(ヘイトポイントですね)、これがじわじわと溜まっていくのです。そうしてヘイトポイントを溜める心のポイントカードがいっぱいになったらもれなくぶち切れて大噴火するという。そうなったら長次郎くんも巻き添えになって金勒さんのお説教を食らうんです。それが元柳斎殿。

     で、その金勒さんのヘイトポイントを最速で溜めることができる唯一の人間が乃武綱おじさんなんです。乃武綱おじさんは「そもそも出さない」「出しても真面目に書いてない」「しまいには逃げ出す」という三拍子を平気でやりそう。
     乃武綱おじさんが書類を出さない時は七番隊舎に催促に行きます。金勒さんが隊舎に行った時は七番隊の一般隊士たちは「執行隊長はまーた報告書さぼったのか」って顔して金勒さんをすんなり通すんです。
     余談ですが、七番隊は隊長である乃武綱おじさんが不真面目なだけで隊士たちはいたって真面目なパターンだといいなと思います。むしろ隊長があれだから隊士がしっかりしているパターンと言いますか。隊士は勤務態度も報告書も振る舞いもしっかりしているので、金勒さんは「何故???」って混乱していそう。隊士たちは乃武綱を気遣って「隊長、書類をちゃんとまとめないとまた厳原隊長に叱られますよ」とか言ってるんです。でも乃武綱は「大丈夫大丈夫、なんとかする」って舐めプしてるんです。隊士たちは「絶対大丈夫じゃねえだろ」と思いつつも隊長だからそれ以上は言えずどうなるか見守ってる。で、案の定三番隊舎に連行される乃武綱を見て「ほれみたことか~」って思ってるんです。
     乃武綱おじさん、書類を無事に出したとしても報告書の字は汚い、誤字脱字は多い、墨が滲んでる、たまに絵が書いてある……とやりたい放題やってそう。
     他の隊長の場合はそういうのがあっても目を瞑る金勒さんですが、乃武綱おじさんの場合は悪びれもしないし治そうともしないから許せないんです。知霧くんとかは不備を指摘すると「すみません、次気を付けます!」って言って同じミスは繰り返さない。だから良い。でも乃武綱おじさんは繰り返すし治さない。そうなると金勒さんはこいつ~~~~!ってなるわけですよ。眼鏡の向こうの目を鋭くして眉を吊り上げるわけですよ。で、乃武綱のところに行く。
     ところが乃武綱おじさんは変なところで鼻が利くというか、金勒さんの襲撃を察知していち早く逃げ出すんです。金勒さんは「あの馬鹿」って言いながら瀞霊廷中を探し回るんです。
     結局乃武綱おじさんは五番隊舎辺りで見つかるんです。乃武綱おじさん、弾児郎さんにかくまってもらうの。でも弾児郎さんは金勒さんにお世話になってるし、乃武綱おじさんが書類をやらないのが悪いって分かってるから金勒さんが来たときはあっさり「乃武綱ならうちにいるぞ」って喋っちゃうの。で、その後ろから「おい弾児郎、ばらすんじゃねえよ!」っていう乃武綱おじさんの悲鳴が聞こえて金勒さんに本格的にバレる。そして三番隊の隊舎にに連行されて終わるまで金勒さんの監視のもと書類をやらされる乃武綱おじさん、多分どこかにいると思います。
     ここまで聞くと金勒さん、乃武綱おじさんなんかほっとけばいいじゃんと思うかもしれませんが、乃武綱おじさんを追いかけまわしたり探し回るのがいい運動になるからやめないのです。デスクワークばかりだと体がなまるので、たまに走り回りたくなるんだと思います。
     金勒さん、絶対オーバーワークしていると思います。肩とかバキバキだし、たまに眼鏡をはずして目頭を揉んでいそう。
     カラブリプラスを見ると、一番隊舎の近くには入浴場があるって書いてありまして……ほうき星の時のアニメの一番隊エンディングでもやまささが露天風呂に入ってるシーンがありましたけど、多分あれって元柳斎殿の趣味ですよね。きっと千年前からあっただろうし、金勒さん、しょっちゅう露天風呂に浸かりに行ってたらいいな、なんて思います。湯船に入った時に「あーーーーー」なんて気持ちよさそうな声を出すんです。それを聞いて一緒に入ってた有嬪くんあたりが「金勒、お疲れだな」ってしししって笑うの。そこから金勒さんが「一日中書類仕事はこたえる」って漏らすところからはじまって「また執行のやつが」とか「あいつはいつになったら真面目にやるんだ」って愚痴りはじめて、有嬪くんはうんうんって相槌を打ちながら聞いてあげるの。で、有嬪くんはお風呂から出たら金勒さんの肩を揉んであげるの。有嬪くんの手は肉厚で大きいし力も強いから気持ちがいいんですよきっと。肉厚っていうとしいたけみたいだな。
     金勒さんお疲れ。マッサージチェアを買ってあげたい。多分使う時間がないだろうけど、約一名のせいで。

     こんな感じで乃武綱おじさんにしょっちゅうぶち切れてそうな金勒さんですが、一方で敵とか虚とか、いわゆる外の人間に怒るってイメージが全く浮かばないのです。人間ってたいていどこかに「怒り」のポイントがあるものだと思います。例えば長次郎くんならば元柳斎殿を侮辱された時とか、元柳斎殿に刃を向ける人間に対して怒る感じがするし、元柳斎殿は長次郎くんに危険がせまったら怒る。原作でも雀部副隊長が殺されらたぶち切れて弔い合戦をしたように。
     でも金勒さんはそういうものが全く浮かばないのです。仲間を侮辱されても、自分のことを弱そうとか戦えなさそうとか舐められても「言わせておけ」って涼しい顔をしていそう。仲間が傷付けられても割と冷静に敵を〆そう。とにかく金勒さんの怒りポイントというものが浮かばないのです。
     この人は護廷十三隊の人間以外に対してはどういうときに怒るか、これを今年の夏の自由研究にしたいと思います!


     長くなりましたが、金勒さんはここまでにしておきます。

     そして最後! 七番隊の執行乃武綱、行きます。

     この人はさ~~~~この人はさ~~~~なんなんでしょうね!
     はじめて見たときは「極悪人がいる!」という印象でした。で、自分のツイートをさかのぼって見てみると、乃武綱おじさんについて「戦い以外の時は逆に常識人であって欲しい」「長次郎くんと卯ノ花さんのごたごたを仲裁するのはこの人だし、なんならしょっちゅう巻き込まれて欲しい」「やまささ被害者の会第一号」「乃武綱の顔色が悪いのは長次郎くんと卯ノ花さんに悩まされて寝不足になったからだと思う」って書いてあって……うん、過去の私の妄想力凄いですね。

     乃武綱おじさんはどうしても長次郎くんの親戚のおじさんみたいな立ち位置のキャラにしたくなります。長次郎くんが元柳斎殿の右腕になりたいって気持ちを理解して、そのために背中を押してあげるし、でも長次郎くんのピンチには駆け付けてくれる人。この人、顔からしていろいろ苦労してきたんだろうな。だからこそ人の心とか思いってものが何よりも大切で、それを長次郎くんには大人になっても失って欲しくない、なんて考えていると夢見てます。多分私は乃武綱おじさんに一番夢見てる。人情味があって、本当はとっても優しい人だって。
     その気持ちが伝わっているからこそ、長次郎くんが元柳斎殿に言えない本音とか弱みをぽろっと吐くのもこの人だって勝手に思ってます。そう言うときの乃武綱おじさんは真面目に長次郎くんの話を聞いてあげるんです。長次郎くんは乃武綱さんに甘えてる部分があるし、乃武綱さんは長次郎くんの甘えを受け入れている……そんな関係。
     長次郎くんと元柳斎殿は千年後には一蓮托生な魂の主従になりますが、初代の時代はまだどこかでお互い遠慮というか、本音を出しきれない部分があったのかもしれない、と妄想しております。長次郎くんは元柳斎殿に弱い部分を見せちゃだめだと思っていたりとか、元柳斎殿の方も情けない姿は見せられないって無理をしていたりとか。そんな二人が弱い部分を見せたり、ちょっと気を抜いたりする相手が乃武綱おじさん。お互いが呼吸しやすくするために話を聞いてあげたり、間を取り持ったりするんです。

     これは前にも小説でちょっと書いたのですが、多分乃武綱おじさんは、千年血戦編で雀部副隊長が地獄に行った時に一番泣きそうな感じがします。雀部副隊長の最期って腕がなかったりお腹貫かれて全身血だらけで、執行殿執行殿ってうるさかった長次郎くんが可哀想な姿になってしまって、その姿を見て乃武綱さんは感情がぐしゃぐしゃになっちゃうんです。私は元柳斎殿の右腕になるんです! って言ってた長次郎くんが変わり果てた姿になったのを見て思うんです。長次郎は立派な右腕になって、山本のことを守り抜いて死んだんだなって。そして辛かったな、痛かったなって泣いてあげるんです。雀部副隊長は最初は大げさです、そんなことはありませんって気丈に振る舞うんですけど、乃武綱さんの気持ちが伝わってきて、最後は子どものようにわあわあ泣くんです。そんな関係性かなあ、なんて思います。

     そんな乃武綱おじさん、正直一番書きやすいです。ギャグもシリアスもカッコイイシーンでもいけるキャラな気がします。すっごい書きやすい。決める時はばしっと決めてくれるし。お話作りで悩んだときにこの人を出すとするするとお話が進むんです。かっこいいコメディリリーフっていうんでしょうか?とにかく書きやすい。

     こうして挙げて見ると有能な感じがしますが、一方で問題児で会って欲しい。護廷での事件はだいたいこの人が関わっている的な「またお前か」「だいたい乃武綱のせい」って言われてて欲しい。

     で、他の人には雑に扱われていて欲しいです。長次郎くんとかは乃武綱のことを隊長だし、それなりに実力はあるし、実践経験も豊富だっていうのは分かってる。年長者として尊敬している。でもじゃあ乃武綱のようになりたいかって聞かれたら「それは嫌です」って即答しそう。それとこれとは話が別ってやつです。
     仮に何かの間違いがあって長次郎くんが「執行殿のようになりたい」って言い出したら今度は他の隊長が止めに入ります。千日さんなんかは「正気か?」ってびっくりした顔するし、金勒さんは「悩みがあるなら聞くぞ」って言ってくれる。卯ノ花さんは「面白くない冗談ですね」って真顔で言うし、雨緒紀は率直に「許さん」って言う。しまいには元柳斎殿が「最近任務ばかりでお主の話を聞いてやれてなかったなあ」って本気で頭を抱えたりする。乃武綱さんはそんな扱いな感じがします。

     乃武綱おじさんは不真面目だしすぐに調子に乗るしふざけてるろくでなしだけど、人の本質を見るのが上手いんじゃないかと思っています。乃武綱おじさんって一回「ん?」って思ったら疑問を疑問のままで終わらせずにその人物をじっと観察していそう。雨緒紀とか、「こいつが言ってることは本心じゃないな」っていうのを早い段階で見抜いてそう。普段ろくに脳みそを使わないくせにこういう時は頭の回転早いんです。
     で、しつこいしねちっこい。蛇みたいな男。そんなイメージです。

     余談ですが、この人のことはつい乃武綱「おじさん」と言ってしまいますが、長次郎くんや知霧くんからは「おっさん」って思われていて欲しいです。なんとなく。なんか最近枕からおっさんの匂いがするなってちょっと悩んで欲しい。
     多分乃武綱おじさんは、初代の中でも年齢が上の方ですよね……元柳斎殿と同じくらいに見えます。

     ですが乃武綱おじさんの人間関係って結構広そうな感じがします。基本的には誰とも仲がいいですが、先に挙げた金勒さん、弾児郎さん、雨緒紀さん、不老不死ちゃんあたりとよくつるんでそう。特に弾児郎さん。弾児郎さんとは夜よく一緒に呑んでそう。この二人は酔った時に笑い上戸になるからお互いに楽しく飲めるの。
     あと乃武綱おじさんが一緒に飲むのは金勒さん。金勒さんはどちらかといえば口数が少ない方だから、乃武綱おじさんが一方的に話す感じ。で、乃武綱おじさんの話を受けて金勒さんが「そういえば今日長次郎がまた山本に叱られてた」とか「四楓院が逆骨を探し回ってたな」とかぽつりぽつりと話す感じ。どちらかといえば静かな飲み会だけど、二人とも楽しいんです。
     
     こんな感じの乃武綱おじさん、多分戦闘能力は高いんじゃないかと思います。闇討ちから果し合いまでなんでもできそうな感じがします。バトルスタイルは鬼道とかはあまり使わず、斬魄刀を使った斬り合いを好みそう。

     ここからブラック乃武綱な妄想なんですが、ちょっと血なまぐさくなるのですが、乃武綱は敵をいたぶってじっくり倒すということをやりそう。例えば足の腱を切って、這いずり回りながら逃げる敵を薄ら笑いを浮かべながら追いかけるとか、そして追い詰めてじっくり嬲った後に「楽しかったなあ……」ってねっとりと言いながら最後ぶすりと刺して息の根を止めるみたいなことを平気でやりそう。なんか、歴史上の人物の、森蘭丸のお兄ちゃん、森長可(もり・ながよし)のようなことを平気でやりそう。
     森長可さん、その苛烈な戦いっぷりから「鬼武蔵」というあだ名がついた人なのですが、民間人に手を掛けたり、関所破りや誘拐、だまし討ちなどいろんなことをやったという逸話のある人です。
     極めつけは、鬼武蔵が死んだ戦が、徳川家康と豊臣秀吉が戦った小牧長久手の戦いという戦なのですが、そこで討ち死にした後味方から「あ~よかった」とほっとされたという話まで残っている人物です。
     乃武綱もそんな感じの問題児であって欲しいですね。初代は殺伐な集団ですからね。

     初代がちゃんと殺伐になったところで、この辺でお開きにさせていただきたいと思います。いかがだったでしょうか……?

     また何か話すことができましたら、スペースの方を開かせていただきたいと思います。聞いてくださりありがとうございました!
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    hiko_kougyoku

    DONE若やまささ+千日、逆骨
    「世のため人のため飯のため」④
    ※やまささと言い張る。
    ※捏造あり。かなり自由に書きました。
    ※名前付きのモブあり。
    世のため人のため飯のため④  4

     逆骨の霊圧を辿ろうと意識を集中させるも、それらしき気配を捕まえることは叶わなかった。そういう時に考えられるのは、何らかの理由で相手が戦闘不能になった場合――そこには死亡も含まれる――だが、老齢とはいえ、隊長格である逆骨が一般人相手に敗北するなどまずあり得ない。となると、残るは本人が意識的に霊圧を抑えている可能性か……。何故わざわざ自分を見つけにくくするようなことを、と懐疑半分、不満半分のぼやきを内心で吐きながら、長次郎は屋敷をあてもなく進む。
     なるべく使用人の目に触れないよう、人が少なそうな箇所を選んで探索するも、いかんせん数が多いのか、何度か使用人たちと鉢合わせるはめになってしまった。そのたびに長次郎は心臓を縮ませながらも人の良い笑みを浮かべ、「清顕殿を探しております」とその場しのぎの口上でやり過ごしているうちに元いた部屋から離れてゆき、広大な庭が目の前に現れた。どうやら表である門の方ではなく、敷地の裏手へと出たようだ。
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