ラジオ体操「おはようございますぅ……」
「おはようにはちょっと遅すぎると思うっす」
眠たそうに、半分閉じかけた目をこすりながら現れたマヨイに、ニキはそう返事をした。時刻はもう朝というよりはとっくに昼になっていると言ってもいい。そして、寝坊は今日が初めてではなく、この一週間の内の半分以上、マヨイは昼頃にならないと起きて来なかった。
「それで、今日はなんでこんなにお寝坊さんなんすか」
「ええと……都市伝説について特に興味深いサイトを見つけまして……夢中で読んでいる内に、つい明け方に」
話している間も、マヨイはとても眠そうだ。あくびをかみ殺しながら話しているせいで、ところどころふにゃふにゃとして言葉が聞き取りづらい。
2862