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    yuki

    @popoDEpu3

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    yuki

    DONEオリジナルの話です。胸糞悪いDV野郎が幼馴染をNTRされてバッドエンドで救いのない短編なので注意。
    季節は巡り、彼はただ凪ぐ本文
     さて、桜咲く四月のことです。東京ではもう桜は散り始めている季節ですが、東京よりも少し北のこの地方都市ではようやく桜が見頃を迎えていました。
     その桜舞う地方都市のとある高校ではその日新一年生の入学式が行われています。入学式は滞り無く終わり、まだあどけない顔をした初々しい一年生達は嫌がらせかと思う程の山ほどの教科書や学習教材を渡されて帰宅するところです。
     帰宅する学生たちで賑わう生徒玄関。その隅、下駄箱の隅で隠れるように一人の新一年生の女子が壁に持たれながらもぐもぐとお菓子を頬張っています。彼女は浮船 公海(うきふね くみ)と言います。背が低くふっくらとした、というよりはふくよかな体型と言った方が正しいかもしれません。そんな彼女が棒状の駄菓子を頬張る姿はいかにも「食いしん坊の女子」と言う姿で微笑ましいものでした。しかしその目は何処か虚ろで視線は床の一点をじっと見つめています。食を楽しんでいるというよりはひたすらエネルギーを蓄えているようなそんな険しい雰囲気でした。
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    yuki

    PROGRESS6月発行予定のはじぐ♀のサンプルのサンプルをポイピクに上げました!2部6章まで踏破済のカルデアにいるフレンド鯖の一ちゃんと新米ぐだちゃんの恋のお話です。一ちゃんを曇らせたい一心で書いています!
    ハッピーエンドになる予定なのでよろしくおねがいします!
    フレ鯖の一ちゃん 始まり

     並行世界と言うものがある。
     この世界は無数のページが綴じられた本のようなものだと仮定する。例えばこの世界の一枚捲ったページの世界は何もかも一緒だが、ただ一つ誰か一人の靴下の色だけが違う。次のページでは同じ者の靴下と靴の色が違うのだ。そう言った少しずつだが、確かに差異のある世界が合わせ鏡をしたように無数に存在しているのである。そしてページを捲れば捲るほどその差異は確かに広がっていくのだ。
     それは即ち、自分のマスターたる青年、藤丸立香が少女の世界もある。と言うことだ。
     この話はそんな並行世界の物語である。


     
     まず耳にしたのはパチパチと火が爆ぜる音であった。ゆっくりと周りを見渡せば街のあちこちで深紅の炎と黒煙が上がっているのが見える。遠くに視線をやると、高層ビルや近代的な赤い鉄橋が見えた。看板や標識に書かれた日本語から此処は現代の日本なのだろうと推察される。
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