ハロウィンパーティーの招待状「おっと、ライカ君、何か落としたよ」
「あっ、すみません。ありがとうございます」
「うん? 何々ハロウィンパーティーの招待状?」
「ちょっと、拾っていただけたのには感謝しますが、勝手に見ないで貰えますか」
「へぇ、ブラックアウトの本拠地でやるんだ。ファイトもするみたいだし面白そうじゃん。行くの?」
「行きません。ハロウィンの衣装だって持ってませんし、甘いものもそんなに──」
「えぇ~、勿体ない。せっかく誘われてるんだから、イベントごとはガンガン行ったほうが良いって。衣装なら俺が用意してやろうか? 確かうちのイベント事業部に色々あったと思うんだよねぇ」
「なんで自分が行くわけでもないのに、そんなに積極的なんですか」
「えっ、そりゃ君が行けば俺も参加できるからだよ」
「はぁ…?」
「ほらココ、ご家族、ご友人お誘い合わせの上是非ご参加くださいってあるだろう」
「どこの誰がご友人ですか」
「いやぁ、ファイトも出来るし、ハロウィンの衣装に身を包んだ女子にも会える! 楽しみだなぁ」
「ちょっと! 人の話聞いてます?」
「じゃ、ライカ君。あとで衣装合わせの日程が決まったら連絡するからヨロシク〜」
「っ〜〜! 人の話を聞けぇ…!!」