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    Enuuu

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    Enuuu

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    これが見たい!!!

    ザクジンヒュゴは見たいけど、ヒュゴが当て馬みたいで可愛そう。 ヒューゴ・レインは代々船の船長をしている家の生まれで、彼の父は国の王族のために珍しいものを船に乗って世界中から集めてくる仕事をしていた。ヒューゴも、もちろん将来は船乗りになると考えていた。まずは父の助けになろうと、航海士になる勉強に励んでいた。
     ある年に、父がどこかの国の海で人魚を捕まえてきた。ヒューゴとそう変わらぬ体躯の男性の人魚で、姫が嫌ったため屋敷へ連れて帰ってきたそうだ。次の航海で元の海へ返すつもりだと父は言っていた。
     ヒューゴと人魚はみるみるうちに仲良くなった。人魚は知識欲が旺盛で、ヒューゴが文字を教えてやるとすぐに覚え、本を読み聞かせてやるとあっという間に喋れるようになった。群れから一度離れてしまったのだから、受け入れられることはないだろう。とこぼす人魚に驚いたヒューゴは、父に人魚がずっと家にいられるように頼みこんだ。
     東洋の水の神にあやかって「ゲンブ」と名付けられた人魚は、ヒューゴを見守るように常にそばにいた。

    「ゲンブ! 試験が満点だったんだ、見てくれ」
    「流石だな、ヒューゴ。だが濡れちまうから紙は遠ざけてくれ」

    「ヒューゴは体もでかいし、頭もいい。きっと良い航海士になれるな。オヤジさんも鼻が高いだろう」
    「その時はゲンブもついてきてくれるか?」

     ……みたいな、良き兄と弟じみた恋愛感情のようにも思えてしまうやりとりをしながら育っていくゲンブとヒューゴ。
     ここまではリメショヒューゴ・レインとゲンブ。

     大人になったヒューゴは父のあとを継いで、父が使っていた船の船長になる。何度か大きな事故もなく航海を終え、国が認めた立派な船長として名を馳せ始めた矢先に行方がわからなくなった。王族たちはこの責任を問うためにヒューゴの家を取り潰すことにした。ゲンブは好事家のもとへ売り飛ばされ、その屋敷の倉庫で餓死する。

     航海中の嵐に見舞われ溺死したヒューゴは、気づけば幽霊船の船員になっていた。それから気が遠くなるような時間をかけて、彼は今度は悪名高い幽霊船の船長という肩書を手に入れる。

     ザックが率いる船に退けられたヒューゴは、船員から「黒髪で腕の立つ一等航海士」の噂を聞く。(この時点ではヒューゴは人魚だったゲンブが死んでいるなんて夢にも思っていない)次にザック一向の船に現れたヒューゴは、ゲンブと瓜二つの一等航海士に出会い情緒が滅茶苦茶になる。
     愛しの家族と同じ顔、同じ声の人間から刃を向けられるとか萌えてしまう。

     いつまで経っても成仏できないヒューゴを哀れんで、ジーンにゲンブが取り憑いて感動の再開ッ! みたいなシーンもあるし、ヒューゴはゲンブと一緒に地獄へ行く。

     取り憑かれていたと分かっていても、ザックは自分の大切な相棒が幽霊船長と仲良さそうにしたり切ない顔をしていたりしたのが気に食わないので、その夜はなんぞある。(もうしわけザクジン)
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