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    タオ_

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    タオ_

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    ※こちらは準備号です!書きかけです!突然終わります!!

    ノボクダ
    本物の狼と羊の姿を想像してお読みください。全編を通して童話や絵本風の語り口になっています。

    おおかみノボリとひつじのクダリ あるところに、大きくてそれはそれは広い国がありました。真ん中には空にも届くくらいの大きな山があり、山の周りはひつじたちの住処、山はおおかみたちの住処でした。

     ひつじの住処は一年中柔らかい草が生い茂る原っぱがあって、おおかみたちも滅多にそこまでは降りてきませんから、ひつじたちはお喋りを楽しんだり眠くなったら眠ったりして過ごしていました。
     おおかみの住処は荒っぽい場所でしたが、毎日駆け回っても飽きることのない土地や、お腹が空いたらすぐ近くのひつじを一匹二匹捕まえてペロッと食べてしまえるので、おおかみたちはこの場所が好きでありました。

     「ねぇ、あれはなに?」

     ある夜のこと。首を伸ばして、空から落ちてくる光を指し訊ねるひつじがおりました。彼は名前をクダリと言いました。クダリはひつじたちの中でも特に身体が大きかったですが、その優しい笑顔と穏やかな喋り方で皆の人気者でした。

     「あれはね、お空の星だよ」

     群れの中でも一番長生きのおばあちゃんが、クダリの指した方を見上げてから言いました。

     「お星さまが落ちてくるの? それって、すっごく大変じゃない?」
     「あれはねぇ、お願いを叶えてくれるお星さまなんだよ」
     「お願いを?」
     「そうよ。ぎゅっと目を瞑って、心の中でお星さまにお願いしてごらん」

     次々と落ちてくる流れ星を見上げ、クダリはおばあちゃんに言われた通りにくりくりとしたおめめをぎゅっと瞑り、心の内でお願いを唱えました。


     ある夜のこと。首を伸ばして、空から落ちていく光を見つめるおおかみがおりました。彼は名前をノボリと言いました。ノボリはおおかみたちの中でも特に身体が大きく、その乏しい表情とかしこまり過ぎる喋り方もあってよく一匹でおりました。
     ノボリは落ちてくる光が星だと知っていました。年頃の女の子たちが、星の降る夜に願い事をすると叶うとお喋りしていたのを聞いたことがあったからです。

     「願いごと……ですか」

     一匹で山の上から呟くノボリの鳴き声は、夜に溶けて消えました。

     それから数日経って、最初に星が降った日よりもずっとずっと多くの星が流れました。それはひつじたちとおおかみたちの願い事の数だけ降っていたのです。もちろんクダリのお願いも、神様はきちんと聞いておりました。
     一際ぴかぴかと白く光るお星さまを見たクダリは、お星さまの落ちる方へと駆け出しました。一生懸命に四つの足をぴょこぴょこと動かし、駆けていきました。
     白い光は、山の麓の大きな木に落ちました。クダリは走りながら、その木の根本に何かいるのが見えました。きっとひつじの誰かが眠っているのだろうと、クダリは一層脚をぴょこぴょこ動かしました。しかし大きな木の根本に眠っていたのは、真っ黒でスラリとして、とっても怖そうなおおかみでした。
     それは普段はあまり山から降りてこないノボリでしたが、今日は流れる星であんまり空が明るいので、麓の大きな木まで降りてきて静かに眠っておりました。夜のいきものたちの声を聞きながら眠っていたノボリでしたが、ふと自分の方へ駆けてくる足音に横たわったまま首を持ち上げ辺りを見渡しました。少し離れた所にいたのは、真っ白でふわふわで、とっても美味しそうなひつじでした。

     「………………ぼくの運命のひと!」

     少しの間見つめ合ったクダリとノボリでしたが、沈黙を破ったのはクダリでした。突然鳴き声を発したかと思えば、そのままノボリの方へ飛び込んできたのです。これにノボリは本当にビックリして、思わず固まり目をぱちぱちとさせました。

     「なっ!? えっ!?」

     驚いて身動きの取れなかったノボリのお腹に、クダリが覆い被さるように抱き着いてきたのです。これがノボリでなくお腹を空かせた他のおおかみであったなら、クダリはぺろっと食べられていたでしょう。しかしクダリはおめめをキラキラと輝かせて、ノボリのお腹に鼻先をすり寄せました。

     「う、運命!? なんですかあなたは! 食べてしまいますよ!!」

     ようやくこの異常事態とも呼べる状況に頭が追いついたノボリは、目の前のふわふわで美味しそうないきものに半ば悲鳴のような鳴き声を浴びせました。しかしクダリは怯みません。なぜならこのおおかみからは、自分を食べてやろうという気配が感じられなかったのです。

     「ぼくね、お星さまに【運命のひとと会えますように】って、お願いしたの。それでお星さまを追ってきたら、きみを見つけちゃった! きみがきっと、ぼくの運命のひとだよ!」

     そう言われてノボリは、数日前に自分が願ったことを思い出しました。しかしノボリもおおかみのプライドがあるので、できる限り怖い顔をしてクダリを見つめます。

     「わたくしは、おおかみです。その気になればあなたのことなど、お耳のてっぺんからヒヅメの先までバリバリと食べてしまえるおおかみなのですよ」
     「ぼくのこと食べたいの? えっとね、いいよ! 大事に食べてね!」

     ノボリの怖い顔も何のその、クダリは頭を下げるようにして、白く柔らかな耳を差し出してきました。鼻先に近付いた美味しそうな匂いに、ノボリはごくりと喉を鳴らしましたが、いらないと言うようにそのままぐいと頭で押しやります。ノボリほど忍耐強いおおかみが他にいるでしょうか。

     「いりません、ほらっあっちへ行きなさい」
     「あれ? 食べないの?」
     「お腹が空いていないのです、見逃して差し上げますから群れに帰りなさい」
     「……じゃあぼく、ノボリの非常食になる! それなら一緒にいてもいいでしょ?」
     「はい!?」
     「ノボリのお腹が空いたらね、ぼくをぱくっと食べていいよ」






    っていう感じで始まるおおかみノボリ×ひつじのクダリのドタバタ?ラブコメ風の何かが出来上がるはずでした!!!次回のGSA3に持って行けるように頑張ります!!!!
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    Replies from the creator

    タオ_

    DONEノボクダです。
    クダリくんが不意にノボリさんに好きって言っちゃったお話。
    ひとしずく 「ノボリ、すき」

     その日最後のマルチトレインでのバトルを終えた直後、クダリは言ったのだ。ノボリに向かってハッキリと、好き、と。挑戦者もかなり手強い二人組で、正直今までで一番白熱したバトルだったとノボリは思う。ジャッジが「勝者、サブウェイマスター ノボリ・クダリ!」と宣言した瞬間二人は同時に顔を見合わせた。

     ところでわたくしノボリは、それはもうクダリのことが可愛くて可愛くて仕方ないんですね。周りからは似ているだとか、見分けがつかないと言われることばかりですが、わたくしからすればどこが似ているのか! と叫んで差し支えないほどなのです。クダリはとても心の優しい子でございまして、その話も挙げだせばキリがないのですが、例えばつい昨日も大量の書類と戦っているわたくしにコーヒーを淹れてくださったのです。今そんなことで? と思った方がいらっしゃったかも知れません。ですがわたくしの状態を見て淹れてくれるコーヒーは甘さや濃さがその時その時で違いまして、これを心遣いと呼ばずして何と呼ぶのでしょうか。幼い頃から花が綻ぶように笑って、鈴が転がるような声でわたくしを呼ぶのです。そしてクダリといえば、わたくしのやることを何でも、すごいと手を叩いて褒めてくださり、カッコイイと褒めてくださり、さすがノボリ! と褒めてくださるのです。そうです、クダリはわたくしのやること成すこと全て褒めて認めてくださるもので、そんな笑顔の可愛いクダリを大好きにならない選択肢などございませんでした。そう、これは運命、デスティニー。
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    タオ_

    DONEクダノボ風味ブロマンス寄り小説

    ※モブが喋ります、ネームドキャラとの会話もあります。捏造が多分に含まれますのでご注意ください。
    ジャックポット・ジャンキー さあ行きますよクダリ! なんてはしゃいでぼくの手を引く兄さんをあの時ちゃんと止めてれば良かった。兄さんの目の前に積まれていくチップの山と、ギャラリーの視線にクダリは頭が痛くなってきて、溜息を吐くとともにこめかみを押さえたのだった。

     いや、最初のうちはよかったのだ。赤か黒か、奇数か偶数か、ハイかローか。これはどうやるんですか? ノボリが慎ましやかに尋ねるものだから、黒服も初心者向けのルーレットの卓を案内してくれて、イチから丁寧にルールを教えてくれた。飲み込みの早いノボリはすぐにルールを理解して、持っていた二〇万円分のチップをあっという間に倍にした。あとから考えれば、まずそれが良くなかったのかも知れない。倍になった辺りでディーラーから声を掛けられて、今やっている一枚一〇〇〇円のチップから、一枚一万円のチップを使う卓に移動した。しかしそこでもノボリは勝ち続けて、あんた強いから向こうでやっておいでと、今は一枚一〇万円のチップを使っている。
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