Recent Search
    Create an account to secretly follow the author.
    Sign Up, Sign In

    syako_kmt

    むざこく30本ノック用です。
    成人向けが多いと思うので、20歳未満の方はご遠慮下さい。

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji ❤ 🌓 💋 🌹
    POIPOI 184

    syako_kmt

    ☆quiet follow

    むざこく30本ノック④
    14日目
    ジムに行くときのトレーニングウェアってどんなのを着ているのか

    #むざこく30本ノック
    random30Knocks
    #むざこく
    unscrupulousCountry

    ジムに行くときのトレーニングウェアってどんなのを着ているのか「お願いですから、その格好で表に行くのはやめて下さい」
    「何故だ」
     最近買ったばかりのハイブランドのセットアップを着て、早朝の高級住宅街をジョギングするつもりの無惨だが、コットンジャージー素材の上下には全面ブランドロゴが印字され、色も落ち着いたダークブルーにすれば良いものの、人目を引くブラックとキャメルの組み合わせにしてしまったがために、そこにいるだけで目がチカチカするのだ。
    「顔が良いから何でも似合う」
     そんな問題ではない。確かに似合っているが、そんな問題ではないのだ。
     恐らく、豪華なマンションのエントランスにこの姿で登場するだけで写真に撮られ、ネットのおもちゃにされ、いつの間にかアクリルスタンドとして発売され、一年くらいは揶揄われる未来が簡単に想像出来るので黒死牟は必死で止めた。
    「これで行って下さい」
     某作業着専門店で購入したスポーツウェアを渡すと、露骨に嫌そうな顔をされた。
    「地味だから嫌」
    「動きやすさ、機能性に関しては絶対にこちらの方が優れています」
     実用性重視の黒死牟は以前から、ちゃんとしたスポーツウェアを勧めているのに、無惨は絶対にそれらを着ない。彼は実用性より見た目重視、それも煌びやかなことが第一なのだ。
     お前の格好はコーヒーの紙コップ片手に馬鹿みたいに小さいチワワを抱き上げているハリウッドセレブがパパラッチに撮られる時に着ている格好なんだよ、走る格好じゃねぇんだよ! と黒死牟は思わず言いそうになるが、相手は雇用主なので本音をぐっと抑えた。お前の格好で走るくらいなら、高校時代のボロボロのジャージで走っている方が、よほど体の為には良いわ、と正直思うのだ。
    「今日はもう走らない。ジムに行く」
    「でしたら、これを……」
     同じ某作業着専門店で購入したウェアを渡すが、やはり受け取らない。
     嫌なのだ。錦鯉みたいにキラキラした無惨をジムに連れて行くと、いくら会員制で回りは経営者や芸能人ばかりといっても、そんなセレブリティの中でも無惨は異様に目立つのだ。
     黒死牟も同様にジムに登録して、遠目で見守りながらトレーニングしていたのだが、ちょっと目を離すと無惨の周りに群がるのだ、男が。
     恐らくキラキラチャラチャラして、お遊びのようにマシンでトレーニングしているから、可愛い仔猫が紛れ込んだ、と下心丸出しで近付かれているのだろう。可愛い仔猫なものか、スパーリングでも挑んでみろ、半殺しにされるぞ……と黒死牟は大きな溜息を吐くが、自分も自分で、ノースリーブのピッチピチのコンプレッションウェアでチェストプレスをしていると、数名から舐めるようないやらしい目で見られていることに気付き、自分たちはこういう場所に不向きだと思い知って、自宅の一部を改装してマシンを数台入れた。
     しかし、それでは退屈だと錦鯉は大海に出ようとする。止めても聞かないので会員権だけは残しているのだが、あの群がる蝿を追い払う作業を考えると、うんざりするのだ。

     色々考えた結果、一番害がない手段を取ることにした。
    「無惨様、今日が家でトレーニングしませんか? 裸で」
     黒死牟がサングラスを外して上目遣いで誘うと、無惨の目が輝く。
    「そうだな。私の専属トレーナーであるお前に色々と教えてもらおうか」
    「えぇ、勿論です。手加減しませんからね」
     そう言いながら、二人仲良く手を繋いで寝室へと向かった。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    🙏☺☺🙏🙏☺☺💕💕💕😆🅰🎋⛎💲⛎✝🅰💴💴💴🌋🌋🌋🌋🌋🌋🌋🌋🌋🌋
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    syako_kmt

    TRAININGむざこく30本ノック④
    26日目
    もう何度もキスしている仲なのに、「そっちからキスしてよ」と言われて固まる黒死牟
    もう何度もキスしている仲なのに、「そっちからキスしてよ」と言われて固まる黒死牟 明日は早いから今夜は駄目です。黒死牟がそう言っているにも関わらず、無惨は黒死牟のパジャマを脱がせようと、しつこく絡んでくる。
    「駄目ですって」
    「一回だけだから」
     そんな可愛い表情で迫られたら「仕方ないですね、一回だけですよ」と言いたくなる黒死牟だが、一回で済まないことは解っているし、一回で終わらせたくないし、でも明日は本当に朝から忙しくて……と頭の中でぐるぐると考えを巡らせていると、手の力が抜け、ついつい無惨のリードを許してしまう。
     手首を掴まれ抵抗出来ない状態にされ唇を奪われた。足の間に割り入るように膝を捩じ込まれ、窒息しそうなくらい長いキスに頭がぼんやりしてきた。
     唇が離れた瞬間、息継ぎをするように乱れた呼吸を整える。膝でぐりぐりと股間を刺激されているせいで、切ない声が黒死牟から漏れると、無惨は嬉しそうに笑って再び唇を奪う。今度は僅かに開いた口に舌を押し入れ、尖らせた舌先でくすぐるように黒死牟の舌を刺激してくる。混ざり合う唾液が黒死牟の口の端から垂れ、正になし崩しになりそうだったが、珍しく黒死牟が拒絶の意思を示した。
    1229

    related works

    syako_kmt

    TRAININGむざこく30本ノック③
    13日目
    零余子、上司共へのストレス発散にBL同人誌にしてしまう
    零余子、上司共へのストレス発散にBL同人誌にしてしまう 今日もやっと1日が終わった。
     朝から晩まで、あの鬼上司2人に扱き使われたのだ。
    「おい、零余子!」
    「はい!」
    「零余子!」
    「はいー!!!!」
     多分、この数年で確実に親より名前を呼ばれている。これまで割と要領良く生きてきたので、こんなに怒鳴り散らされることはなかった。
     初めは鬼舞辻事務所に就職が決まり大喜びした。
     今をときめくイケメン政治家、鬼舞辻無惨の下で働けるなんて……その上、彼は独身。もしかして、もしかする、未来のファーストレディになれるようなルートが待っているかもしれない!? と馬鹿な期待をして入職したのだが、それは夢どころか大きな間違いだった。
     毎日怒鳴り散らされ、何を言っても否定され、無惨だけでも心がバキバキに折れそうなのに、これまたイケメンの秘書、黒死牟が更にエグイ。まず行動原理が「無惨様のため」なので、無惨の怒りを買った時点で、どんな言い訳をしても通用しない。こちらに非が無くても、無惨に怒鳴られ、黒死牟にネチネチと嫌味を言われ、最悪のコンボが待っている。
    3210

    recommended works